ホンダ オデッセイ 「スポーツセダン並みに走れる低車高ミニバン！！（RB1）」のユーザーレビュー

スポーツセダン並みに走れる低車高ミニバン！！（RB1）

2022.2.11

総評

走らせ方が解れば、かなり速く走れるミニバンです。
居住性も高く、５人家族くらいなら余裕をもって乗れます。ただ、ミニバンというには、目線が低いので、車内の広いステーションワゴンという位置づけと考えると納得感が高いです。
また、機械式駐車場の上限（１５５ｃｍ）に入れる唯一の人気ミニバンです。

満足している点

新車から１６年以上乗りましたが、以下の点が最も満足しています！！

・走りと居住性を両立されてバランスが良い
・低重心でスポーツセダンなみの運動性能
・このクラスで随一の200馬力という高速域の伸び
・スタイリッシュな内装（当時）
・ドレスアップパーツが多い
・そそられるボディー形状


・子供から大人までの乗れる居住性


今現在も走れるクルマで同じ条件を満たせるクルマは、このオデッセイが随一の存在だと思います。

不満な点

そこまで不満は無いですが、あえて言うなら…

・ぺったんこミニバンなので、車窓からの風景が見にくい。


・ホンダ特有の伸びは良いが、トルク感は少ない。


・ボディーが柔いため、ハードに走るには剛性に不安がある。
・シートの合皮部分は、永く乗ると剥がれてくるので、いずれシートカバーが必須になります。

…といったところでしょうか。

デザイン

5

内装（当時）は、実にスタイリッシュで、癖の無い無機質なパネル模様が飽きのこないデザインになっています。
また、インパネのシフトノブもメタリックと合皮のバランスが取れてスポーティーかつスタイリッシュです。

外見は奇麗な流線形のデザインで、写真ではわかりにくいですが、実物は絶妙な凹凸形状が2000年代前半にしては、かなり斬新な形だったと思います。

走行性能

4

ホンダのエンジン特有のアクセル開度に即反応するトルク感はないです。これは、ホンダエンジンらしいアクセルに対するトルクカーブが滑らかなところに起因しており、結果的に遅いわけではないです。
また、このクラスのクルマにしては、7000rpmまで安全に回せるので、かなり引っ張って走れます。
また、シフトノブがハンドル近くにレイアウトされているので、MTモードは使いやすかったです。（UP/DOWNが逆でも、すぐ慣れます）
MTモードを駆使して走れば、低重心の運動性能も相まって、かなり速く走れるし、フットワークもこのクラスにしてはレベル高いかなと思います。
ただ、剛性は低いので、ある程度、補強しておいた方が良いと思います。自分は、ボディー剛性の低い感じもホンダマジックかと思い、補強なしで走り続けた結果、ボディーが歪んでしまったのか、晩年は、かなりガタつくようになってしまいました。

乗り心地

2

ボディ剛性が低いためなのか、足回り全体が緩く、動きがしなやかです。それでいて重心が低いのでロールすることなく、路面を吸いつくように走れます。
ただし、ロードノイズは酷いです。
路面によりますが、前後列の会話が聞こえにくいことが多々あります。
走りを楽しむ人間にとっては、むしろ路面の音を聴けるのが良いところですが、同乗者からすると乗り心地は、良いとは言えないかもしれません。

積載性

4

全高は低いですが低重心なだけで、車内高は十分高く、何度かタンスなどを運びましたが、十分の積載ができます。
ボクシー、セレナ、ステップワゴンなどに比べたら高さは低いので、そこまでは積めませんが、自家用で使う分には、ほとんどのものが運べると思います。

燃費

3

常にマニュアルモードで、NAなのを良いことに高回転で走ることが多かったため、燃費は悪かったです。
峠道などでは４km/L。ストリートで6km/Lくらいですかね。
ちなみに奥方が乗ると10km/Lくらいだったので、優しく乗れば、結構、燃費の良いエンジンだと思います。このあたりは、さすがホンダです。

価格

3

新車でオプション一切なしでも、乗り出しに300万以上するクルマなので、決して安いクルマではないと思います。
ただ、16年も現役バリバリで走れたことを考えると、そこそこコスパは良かったかなと思います。

故障経験