ホンダ N-ONE 「目標300,000km（笑）」のユーザーレビュー

目標300,000km（笑）

2023.5.17

総評

総合的には極めて高い満足度。多くの人がN-BOXやN-WGNに流れると想像できるが、この外観デザインや走行性能はN-ONEならでは。そこに価値を見出せる人が選ぶ車。たぶん他車と比べるものではない気がする。これが気に入るか入らないか、この金額を支払う気があるかないか。

満足している点

・デザイン、質感
・エンジン、トランスミッション（CVT)の性能
・燃費
・走行性能
・動的質感
・静粛性

不満な点

・収納箇所が少ない（デザイン性、視界の広さの裏返しなので納得）
・車両価格を考えればもう少し内装の質感は高くできなかったか（特に後席）
・ADAS系の性能（ACCやLKAS）が実用性は十分なれど、もう少し洗練されれば

デザイン

4

　ヘッドライト、テールランプの質感、外観デザインはお気に入り。
　フォグランプは無いほうが可愛いとは思うが、実用的には夜間の視認性が高まる。デザイン重視の形状だと思うが、乗降性（特に後席）や視認性を犠牲にしていない。
　低いダッシュボードや左後ろの死角など、むしろ近年のモデルの中では相当に有視界の視認性が高い。
　内装の質感は価格を考えると（特に後席は）もう少し凝って欲しかったという気もする。

走行性能

5

　S-07B型エンジンは、軽自動車用エンジンとして過去最高なのではないかと思うくらい素晴らしい。これはたぶん自然吸気モデルでもターボモデルでも同様。
　具体的にはトルク・パワーの出方や静粛性、振動、そして燃費。運転の仕方で全方位で不足不満のない万能型エンジンという印象。これは組み合わされるトランスミッションの性能やプログラミングの優秀さとの合わせ技。

　併せてその高性能に全く引けを取らない高剛性で高い静粛性をもつシャシーとボディ。総合的なバランスはとても素晴らしい。滑らかなハンドリング、姿勢変化も動的質感を上質にしている。RSユーザーにはホンダアクセス製スポーツサスペンションを強く推奨（笑）

乗り心地

5

　特にサスペンションをホンダアクセス製に換装した場合、RSはこの足こそ標準にすべき、と思えるほど。ホンダ（あるいはスポーティモデル）らしいと言えるしっかり芯のある、当たりはマイルドで上質な乗り心地が得られる。

　静粛性は軽自動車としてとても高く、余裕ある動力・シャシー性能のおかげで高速ツーリングは得意。

積載性

4

　スーパーハイトワゴンと比較すれば容量は小さいのは当然。
　チップアップ機構付きのリアシートを跳ね上げれば大抵の荷物は問題ないし、実はリアのトランクスペースは奥行きがほんの少し長めで荷物は入れやすい。シートを倒せばセミフラットになるしトランク部のボードをめくればそれなりに容量のあるスペースもあり。実用的な小物入れはあまり無いが、そのおかげでダッシュボードが低く視認性が高い。

燃費

5

　S-07B型ターボエンジンは軽自動車として最高クラス。静粛で滑らか、全回転域でよく回りパワー・トルクも申し分なし。
　燃費走行を意識すれば郊外路では25km/l以上は簡単に出せる低燃費性も持ち合わせている。控えめに言っても素晴らしい（笑）

価格

3

　価格は高い。
　高い価格に見合った仕様・性能を与えられているが、それを必要としない、響かない人には薦められない。この車は自分が積極的に選んで買うもので、他人に薦められて購入するものではないと思う。ちなみに私は価格相応、つまり高いとは思わないけれど、バーゲン価格だとも決して思わない（笑）

故障経験

　現時点（納車後一ヶ月）では何も問題なし。