ホンダ N-ONE 「中途半端 ~UP!等と比べて~ :  気になる本車に試乗してきた。  毎日凸凹道を走るのだが、ボディや建付けが原因と思われるきしみ音が気になり始めた。」のユーザーレビュー

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ホンダ N-ONE

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

3

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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中途半端 ~UP!等と比べて~ :  気になる本車に試乗してきた。  毎日凸凹道を走るのだが、ボディや建付けが原因と思われるきしみ音が気になり始めた。

2012.11.11

総評
中途半端 ~UP!等と比べて~
:
 気になる本車に試乗してきた。
 毎日凸凹道を走るのだが、ボディや建付けが原因と思われるきしみ音が気になり始めた。ボディのしっかりしたコンパクト車に食指が動き始めた中で登場したのが、VWのUP!とこのNONEだ。
 前車の高剛性は前のレビューに書いた通りだが、この車も、セダンタイプの割には車重も重く、がっしりした乗り心地が予想された。
 実際は、マンホールの飛び出た古い舗装道路を走ったのだが、ショックは感じるが、よけいな音はしない。ボディのがっしり感・気密性を感じることができた。
 しかしエンジンについては今一つ。回せばうるさいし、低速トルクも物足りない。ECONスイッチをOFFにすれば加速感はよくなるが、ギア比が低くなる感じでエンジン音がうるさくなり耳に障る。燃費も悪くなる。遮音には金をかけたというが、エンジン内壁が薄いのかエンジン音そのものが大きい。
 燃費は20㎞/Lくらいか。燃費計にこれまでの値が反映されていたので正確にはわからない。
 後席は室内長が2mを超えている割には狭い。ただし頭が天井につかえたり、膝が前席につかえたりすることはなかった。ぎりぎりだが。
 また、ツルツルのインパネ、スマートキーやオートエアコン、エコンスイッチ、跳ね上げ式のリアシートなど一般受けしそうなギミックも満載だ。
 開口部の広いリヤゲート。トンネルハウスを見えなくしたリヤセクション。剛性を低めるような骨格を持つから補強や高張力鋼板の使用で重く高価格になってしまった。
 安全性、走行性、燃費、装備、価格が「まずまず」)であるが、強い「売り」がない。すべてが中途半端に見える。
 広く軽く燃費もいいワゴンR、スゴそうな安全装備が付く次期ムーヴ、鬼剛性で走りのいいUP!、安く燃費の抜群なイースに比べると弱いのだ。売れているようだが、見た目(懐かしい外観と金をかけたインターフェイス)がその原因と思われる。ゆえに売れるのは最初だけ、1年後には他車に埋没していくだろう。N‐BOXを売れるのは最初だけと誤測した者もいたが、このN-ONEこそ売れるのは最初だけではないか。
:
満足している点
:
○しっかりボディ。
 上述の通り、軽にしてはがっしりしている。しかし鬼のような剛性のUP!に乗った後だったので「すげえ」レベルにはならない。特に段差を超えたりすると明らかにわかる。
○VSA付の車が115万円から手に入る。
 かなり安い部類に入るが、ミライースならもう3万円安い。
○巡航スピードなら静か
 アクセルを踏み込まなければ、車内に入ってくる音は軽の中ではかなり高い。
○右Aピラーの死角は3.5度
 これはすごい。ここに拘ることを無意味とする投稿もかつてあったが、ここの死角のなさがどれだけ能動安全性に重要かは、ここの死角に隠れて側突事故を起こした者でないとわからないのもしれない。しかもピラーの付け根が手前にあるので、仮に人や車が隠れていても早めに姿を現すのでブレーキを早めに踏める。
○平均点が高い
 安全性、走行性、価格、燃費、どれも突出してよいわけでないが、すべて平均は超えているのだ。質感の高いインタ-フェイスやオートエアコン、スマートキーも魅力的に思うが私にはあまり価値を見いだせない。これらはもっとチープでいいから「本質」をもっと高めてほしい。
:
不満な点
:
●エンジンの素性が悪い
 うるさいのだ。
 N-BOXもそうだったが、S07Aエンジンは回した時うるさい。
●アイドリングストップ
 遮音にコストをかけたというだけあって、これはダイハツ車や新型ワゴンRより静か。が、ドングリの背比べの範囲。バッテリーも高価で、浮いたガソリン代でははバッテリーの差額は払えない。HVには負ける。
●中途半端
 長所でも述べたが、飛び抜けて、広いわけでも、燃費がよいわけでも、走りがよいわけでも、安全性が高いわけでも、そして安価であるわけでもない。逆に、価格は最低でも115万円、最高では170万円に届かんとする。内容を見ればVSA全車標準装備されるなど考慮しなければならない点はあるが、それでも第一印象は「高い」。自動車雑誌はこぞって「売れる」とか書いているが、果たしてどうか。思い出すのは三菱iだ。唯一無二のフォルムをまとい、高い安全性と操縦性を持って登場したのに、120万円以上の最低価格が響いた。全車ターボ付きで決して高くはなかったのだが遅れて低価格NAを出したが「iは高価」というイメージができてしまった。
最後に  
 実際乗っても、UP!と似ているイメージだったが、実は根本的な差異も明らかになってきた。
 N-ONEはあれもこれも詰め込もうとした車。
 広さや燃費だけでなく走りの質も詰め込もうとした欲張り車だ。しかしその結果どれも中途半端な性能に終わったという感じ。実に日本的で箱庭的な車だ。幕の内弁当と言ったらいいのか。
 一方UP!は、小型車とはどういうものかというテーマの元、燃費や小ささを求めようとしたが、車としてもっとも大切な安全性だけは疎かにしないというスタンスに立っている。結果、狭く、不便な車と評価されることにもなったが、実はこれが値段・大きさ相応であり、何より現状ではコンパクト車最高の受動能動安全性を手に入れることとなった。
 私は後者を評価している。
:
デザイン

-

走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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