トヨタ プリウスの動弁機構がＳＯＨＣだったら・・・。

Question

動弁機構がＳＯＨＣだと重心を下げることがで重量を下げることができ、低回転が得意な燃費の良い特性で構造が簡単な事から低コストで作ることができると聞きました。
トヨタのプリウスの動弁機構はＤＯＨＣですがもしプリウスがＳＯＨＣだったらもっと燃費を高める事ができるのでしょうか。可能ならばどのくらい高めることができるのでしょうか。

なぜこのような事が知りたいのかというと、SOHCを現行車種に多く使うホンダはなぜＳＯＨＣを多く採用するのかとても疑問だからです。今、注目されている車種の一つにCR-Zがあります。CR-ZもSOHCでした。この車はハイブリットの可能性を広げた事にとても興味があります。ですが、燃費を追求しているプリウスでさえＤＯＨＣなのにCR-Zはスポーツ性能もアピールしているのになぜＳＯＨＣ・・・。しかも、ストリームもレジェンドもです。さすがに、シビックタイプＲなどはＤＯＨＣですが・・。そこで、ホンダのSOHCについて調べてみるとある人の意見ではホンダのSOHCは他社のDOHCに引けをとらない性能がある。ホンダに技術はさすがだ。というような感じで書かれているのを見たことがありますがだったらその技術で作ったDOHCは他社のＤＯＨＣの上をいくＤＯＨＣって事じゃないですか。実際にエンジン屋というだけあってインテグラやＮＳＸ、シビックＲなどのスポーツタイプのエンジンの性能は日本の誇りとでも言いたいくらいすばらしいと思います。なのになぜSOHCなのでしょうか。やはり、コストの問題でしょうか。それとも、SOHCとDOHCの環境性能、重量、重心、低回転の扱いやすさ等に明確な差がでるほどなのでしょうか。

動弁機構の事ばかりに目がいってしまって申し訳ないです。車の性能が動弁機構だけではないことは承知しております。

Answer 1

ホンダとトヨタには車という商品の考え方に関して大きな違いがあるのです。

トヨタはかつて「ハイメカツインカム（当時”なんちゃってツインカム”とよく言われていました。）」という安価なDOHCエンジンを作り、コロナやカローラなど、DOHCなど必要のないファミリーセダンにまで搭載車種を広げたことがあります。性能のためではなく、１円でも多く儲けるために「DOHCであること」を商品にしたのです。その結果、本来特殊エンジンだったDOHCの価値を自ら下げ、「DOHCインフレ」とも言える状態を作ってしまいました。それ以降、エンジンのことを知らない素人さんは「OHC＝ダメエンジン」という意識を持ってしまい（質問者さんもどうやらそうみたいですね・笑）、他の自動車メーカーはOHCで十分な車種にまで、カタログスペック対抗上、仕方なくコストの高いDOHCエンジンを載せざるを得なくなってしまいました。

ところがそうでない自動車メーカーが１社だけありました。それがホンダです。ホンダはエンジンに関して他の自動車メーカーが足元にも及ばない技術を持っており、エンジンにとって重要なのは動弁機構ではなく吸排気効率で、OHCだろうがDOHCだろうが必要な吸排気性能が確保出来ればそれでいい、という考え方です。わざわざシリンダーヘッド重量を増やしてまで「DOHCであること」を商品にしたりしません。１カム３バルブや１カム４バルブ等のOHCエンジンはすべてこうした考え方から生まれたものです。

しかも高回転・高出力は昔からホンダのお家芸です。他のメーカーがDOHCでやっと回せる回転域までホンダエンジンはOHCで軽々と回ります。ホンダにとってNSXやType-R等、性能を極限まで追求する車にはもちろんDOHCを積みますが、そうでない車にまで安易にDOHCを安売りすることはしません。エンジン技術者の誇りが許さない、といったところでしょうか。

トヨタとホンダの違いがよく表れている事例だと思いませんか？

質問者からのお礼コメント

ご回答ありがとうございます！

Answer 2

ホンダのエンジンに対する真摯なこだわりなんでしょう。コストや燃費などで有利なのとツインカムは必要ないとの考えですかね。カムが倍になると動弁系を回すパワーも食われるわけですしね。他にもターボに興味がない（シティは例外） とか1800ｃｃがベストバランスと考えていたとかFFが大好き（NSXとS2000は例外）などありますね。質問者さんはカム好きみたいですのでお分かりでしょうが結局のエンジンの性格はカム本数よりカムプロフィール（形）に規定されるところが大部分かと・・

Answer 3

トヨタは過去、全車ツインカムエンジンを謳っていたので、今も守ってるのですかねぇ!?ハイメカツインカムってありませんでした…