ホンダ フィット 「RS e:HEV。新時代の手頃なドライバーズカー。」のユーザーレビュー

とりえ とりえさん

ホンダ フィット

グレード:RS(CVT_1.5) 2023年式

乗車形式:家族所有

評価

3

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
5
デザイン
4
積載性
5
価格
5

RS e:HEV。新時代の手頃なドライバーズカー。

2024.1.3

総評
走りも楽しめるし、普段使いにもレジャーにも良い万能選手。安全装備も充実しており安心して乗れる。
満足している点
走りとユーティリティ性というホンダの2つの美点を体現した車。

手で触れやすい場所はソフトパッドを多用していて、本革巻きのステアリングとセレクトレバーの質感も良く、まさにFIT4のコンセプトになっている「心地よさ」を存分に感じられる。

天井高の高さに対してショルダーラインが低いため見晴らしが良く、さらに極細Aピラーのおかげで特に右前方の視界が良い。2000年代にワンモーションフォルム化した時から自動車の斜め前方の視界は悪化したと思っており、2008年のRN8ストリームでも右左折やコーナリング時の視界の悪さが不満点だったが、ここに来て非常に良くなった。これは心からの賛辞を贈りたい。

HONDA SENSINGのACCは出来が良く、前方に車が入ってきた時に急減速したり、前走車がいなくなるなり急加速するといったこともない。LKASは(自分が400kmほど走った限りでは)ドライバーが全く操作しなくても良好に作動してくれるほど。車線の見失いにくさはスバルのアイサイト以上ではないだろうか?一方で、若干ドライバーが思い描くラインとは違うハンドル操作介入がやや多いように感じ、体感的にはアイサイトの方が安心感があるかもしれない。(これはアイサイトのブランドによる心理的効果もあるかもしれないが……)

インパネのスマートフォントレー、後席にも前席裏のポケット、ドリンクホルダーも豊富、コンビニフックも装備と実用的な収納が豊富に用意されていて細かい部分が行き届いていて快適である。
不満な点
こちらの方が効率的ということはわかっているが、自動車が進化するたびにダイレクト感が失われていくように思う……。アクセルはエンジンを制御するものという感覚が染みついているせいか、アクセルペダルとエンジンの回転が同期しないのはダイレクト感が無く奇妙な感じがする。SPORTSモードにするとエンジンを止めずに走るように制御?するように感じたので、走りの楽しさを重視する人はSPORTモード主体で走るのが吉かもしれない。せっかくのRSなのだから。

以下は誤りで、実際にはテレスコ調整機能はあるようです。操作が重くて動かないものと思い込んでいました…
(価格コムでは「N-WGNとどちらが車格が上なんだか」という口コミがあったが、N-WGNにはあるステアリングのテレスコ調整がこちらには無い。ショルダーラインが低いデザインの関係かハンドルの位置が遠くてやや低く、最初今一つドライビングポジションがしっくりこなくて肩が疲れてしまった)

タコメーターも水温計も(低温を表示するインジケータすら)ない。

ハイブリッドカー全般がそうらしいが、燃料をあまり燃やさずに走れるということは余計な熱になるエネルギーの量が少ないということで、その結果か暖房の効きはあまり良くない。どうやらシートヒーターが選べるのはLUXEだけらしく、冬場はあえてスポーツモードを選んで走る、窓が曇らない程度に内気循環を使うなどの工夫が必要かもしれない。

走り出した時に自動でドアロックする機能が無い。(別にそれで困りはしないが……)

各ドライブモードでe:HEVの動作制御のロジックがどうなっているのかいまだに理解できていない。なんとなく、バッテリー目盛り3つでガソリンからの充電開始とか、SPORTSモードだとモーター加速のためにパワートレーンに余裕がある時は充電を多めに確保とか、そんな感じの制御になっている気がするが、まだこの車の気持ちを理解できていない……
デザイン

4

フィット4のデザインは、外装内装ともにシンプルなデザインが良い。適度に情報量が少なくて飽きのこないデザインだと思う。ただRSグレードに関しては車体全体に対してグリルのデザインがいかつく全若干アンバランスに見えなくもないし、好みが分かれるところかと思う。インテリアは安っぽさが無く、鮮やかなイエローのステッチもスペシャリティ感を演出している。
走行性能

5

フィットのラインナップ全体で、マイナーモデルチェンジ前に1.3Lだったものが1.5Lになったとのことで、動力性能の向上のおかげかパワー不足、ましてやトルク不足を感じるようなことはまず無いだろうと思う。
電動パワステの操作感は軽い。ステアリングを大きく切って曲がった後に中央に戻る際に少し戻り方が強く、曲げる時と戻すときにギャップを感じなくもない。それ以外は非常に繊細かつ気持ちの良いステアリングフィールで、パワステがある角度で固まったりすることもなく違和感無く運転できる。
スポーツモードで走行すると、エンジン回転と車速が一致する感じでなんとなくDCTのガソリン車に乗っているように感じられる。
~100kmで走行した限りでは、高速安定性に問題は感じない。LKASが操舵をアシストしてくれることもあるが、例えLKASが無かったとしても安心して運転できるだろう。(軽ワンボックスのN-BOXを高速道路で安定走行させることができるのだから、普通車のフィットでそれができるのは当然であるが)
乗り心地

4

前席と後席で乗り心地の評価が大きく違う。とあるモータージャーナリストによれば、前輪を沈みこませて(キャスター角を立たせ)ステアリングが切れ込みやすいようフロントサス柔らかめのセッティングにしてあるとのこと。なるほど運転席や助手席に乗っている時のフィーリングは非常にしなやかで、ギャップもアンジュレーションもうまくいなしてフラットに走ってくれて、健康的で乗り心地の良い足回りという印象。「シャキっとした」というレビューも聞くが、個人的には「パン!とした」という感じの足回りだと思う。コーナリング時のロールは粘り強く抑え込んでくれて、ドライバーの意志通りスッと入り込むヨー、ギャップではピッチが少ない。段差を降りるように荷重が抜ける際、サスが素早く伸びて次の着地に備えるような動きをしているように感じられる。
前席での乗り心地が「しなやか」の一言である一方で、後席に乗るとギャップですこしゴツンというような衝撃を感じる。初めて後席に座った際には想像以上の柔らかさに驚いたが、走行時に後席に乗っていると設計者に「あくまでこの車はドライバーズカーなので、ドライバーが乗った時の乗り心地第一で作りました。その分後席は座り心地のいいシートを用意したんでこれで許してください」と言われているように思える。
積載性

5

MM思想で有名なホンダ、センタータンク採用のフィットということで、走りのコンパクトカーとしては文句なしの積載性。後席の空間がかなり大きく確保されているせいでトランクルームはさほど大きくないが、その分後席をチップアップした際の空間は相当大きいはず。分割可倒式リアシートを片方ダイブダウンさせることで、3人で二泊三日の帰省の荷物(生き帰りのお土産込み)もショルダーラインから上の空間を犠牲にすることなく積み込めた。
燃費

5

1月にスタッドレス装着、3人乗車の高速道路主体、大半の区間でACCを使って600kmほど走り24.8km/Lという燃費だった。FIT4は1.3Lから1.5Lへのマイナーチェンジ時に燃費が向上しているという話もあり、スポーティグレードのRSであってもかなりの低燃費。ただ、モーター主体で走る仕組みのため、街中で燃費がいい割に高速道路での燃費は伸びない印象になるかもしれない。
価格

5

気持ちのいい足回り、ステアリング、スポーツモードの走りが楽しめる車で新車の車両本体価格246万円、良いんじゃないでしょうか。
故障経験
執筆時点で納車後半年ほどのこともあり特になし。

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