ホンダ フィット 「北国で一年過ごしました 札幌在住で、平成2年式プレリュード2.0 Si TCV 4WSからの乗り換えです。プレリュードにはもっと乗っていたかったのです」のユーザーレビュー

北国で一年過ごしました 札幌在住で、平成2年式プレリュード2.0 Si TCV 4WSからの乗り換えです。プレリュードにはもっと乗っていたかったのです

2009.12.15

総評

北国で一年過ごしました
札幌在住で、平成2年式プレリュード2.0 Si TCV 4WSからの乗り換えです。プレリュードにはもっと乗っていたかったのですが、家の前に坂があり嫁さんが冬運転すると登れないことがあること、部品が無くなってきたこと、とどめに駐車中にぶつけられて泣く泣く手放しました。もっとも今はフィットにして良かったと思っています。（札幌もやっと雪が積もってきましたが、特に雪が降ると切実にそう思います。）
車の評価は人それぞれの基準があり評価が分かれて当然です。ただしフィットの1300ccとは思えないほど常用域で力強く静かで振動がないエンジンとミッション、明るく広々としていて使いやすい車体は、試乗しただけでもほとんどの人が感じることができると思います。（個人的にはウサギが丸くなっているようなスタイルも大好きです）
ユーザーレビューでも内装が安っぽいという人は多いですが、エンジンが悪いという人はほとんどいないように、この車はエンジンと車体（衝突安全性も高い）にお金をかけていると思います。お金をかける場所は間違ってないと思いますし、こういう企業姿勢は好きですね。（ただし後席真ん中の三点式シートベルトやヘッドレストは要努力ですね。）
フィットを買う前に親父のクラウンを貸してもらったときも、さすがにいろいろな所でプレリュードよりいいけど、まあ大きくて高いから当たり前だよねと思っただけ、またライフを代車で乗ったときも、今の軽は確かに良くなっているけどやっぱり物足りないかなと思いましたが、初めてフィットに乗ったときは、この排気量と値段でここまでできるのであれば、自分の今の車の使い方を考えるとこれで十分じゃないかと思った次第です。
もちろん車が趣味の人にはもっと良い（高価な）車はたくさんありますが、独身時代と違って車にかけるお金が限られてきていて、嫁さんにも運転してもらいたいわたしにとっては、普段利用する場面で十二分の実用性があり、またエンジンやスタイルにちょっとだけ遊び心とホンダらしさが感じられるこの車に満足しています。

満足している点

エンジン
この排気量と価格で、燃費が良く、実用性があり、かつ踏んだとき気持ちが良く、制限速度内ならば大排気量車から乗換えた人にもさほど不満を感じさせない造りには、エンジンのホンダの片鱗を感じることができます。ただし、だらだらと続く高速道路の坂等は苦手（アクセルとシフト操作が忙しくなる）ですが、私が車に乗り始めた頃の1800ccセダンのエンジンが確かグロスで100ps程度だったことを考えればパワーは十分以上です。
燃費は満タン法、フルオートエアコン常時オンで、最悪条件（冬期間、近距離、ノロノロ、エンジンドカ冷え、アクセル操作が荒めの妻の運転）で8km/l前後、街中で11km/l前後、札幌郊外・高速道路で15km/l前後で満足です。長距離ドライブだけならばカタログ燃費(17km/l)も可能です。プレリュードの倍走りますね。
リーズナブルな4WD
ホンダの4WDはネット上では評判が悪いようですが、実際の体験としてトラクションコントロールとLSD付プレリュード（FF）では登るのが大変だった家の前の坂（途中で止まったらおしまい）を簡単に登る（たとえ途中で止まっても登っていく）ことは確認済みです。ミラーバーンでの発進も圧倒的に楽でした。もっと悪い条件ならばフルタイム4WDの方が良いのでしょうが、実際に自分が遭遇する路面と価格と燃費とのバランスの中で十分納得できる仕組みで、除雪はできているがミラーバーンでの発進と停止を繰り返す北海道の市街地には適しています。
使いやすさと広さ
エアコンがあたる場所にドリンクホルダーがあるのは最高に便利で、さらに便利な収納がいっぱいあります。
コンパクトな車体ですが広さは身長184cm（多少短足胴長）の私が運転ポジションを合わせてから後部座席に移っても普通に座れます
トランクは普通の状態でもライバル車より広いうえに、後席ダイブダウンで広大かつフラットになる点はアイディアの勝利ですね。使い方も多機能多用途で、また機能はあっても操作が面倒、重い、手が届きにくい等なら有効につかえないのですが、その点も実に使いやすく作ってあります。ちなみに4WDのトランク下段はFFと比べるとおまけ程度ですが三角標識と簡単な工具および冬道装備（スノーヘルパー、ジャンプコード、牽引ワイヤ等）程度ならすっきり収納できます。

不満な点

フロントウインドウ
Aピラーの太さは個人的には全然気になりません。ただしダッシュボードの映りこみは気になります。（私は100円ショップで売っている習字用の黒い下敷きフェルト２枚を引いて解決しています）
映りこみよりも気になることは、私の座高の問題かもしれませんが、ハーフシェイドウィンドウは日差しの強い昼はいい感じなのですが、夜間の道路標識が見にくいことです（確認しようとしたときに青い部分に隠れる感じ）。カーナビがあるので本当に困ったことはありませんが。
FFと比べて燃費が悪い
やはりFF（CVT）よりは燃費は悪い。ただしこれはある意味カタログどおりで当然。燃費をとるか4WDをとるか使用環境をよく考えるべきでしょう。普通のスキー場への雪道程度ならFFでいけると思います。
助手席の膝あたりが狭い
私の体格だと助手席の右膝あたりが狭く感じます。まあ標準体格の人なら問題ないでしょう。
プッシングアンダー
凍った道で停止状態からハンドルを一杯に切ってからＵターンする場合等で思った以上に大回りになる場合がありました。後輪停止状態で前輪が空転するため、いきなり後ろから押されると感じるためでしょう。とにかくゆっくりUターンすることです
ただし雪道のコーナーで滑った（本当は滑るほどスピードを出したら駄目ですけど・・・）程度では気になりません。走行中は前後輪の回転差が少ないためだと思います。
もう少しだけ直進性があれば
車の性格的には仕方が無いところですが、中高速域ではもっと重い手応えが欲しいところ。ちなみにプレリュードの油圧パワステは4WSと相まって最高でした。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験