ホンダ CR-V 「価格は高いが生活を豊かにするクルマ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

国沢 光宏
国沢 光宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

2

デザイン
2
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
4
価格
1

価格は高いが生活を豊かにするクルマ

2021.5.27

年式
2018年8月〜モデル
総評
CR-Vはクルマの仕上がり、価格ともにここ3、4年のホンダ車の傾向を象徴する存在である。この価格なら強い魅力を持つか、現在のCR-Vの仕上がりなら装備内容の見直しなども含めもう少し価格を下げるなど、商品としての魅力を高めて欲しい。
満足している点
飛び抜けた部分こそないものの、全体的に大きな弱点がないなどよくまとまっており、クルマに強い趣味性などを求めず、クルマを「生活を豊かにするツールの1つ」と考えるなら、気遣いなく使える頼りになる相棒として長期間に渡って満足できるだろう。また7人乗り3列シート仕様の存在も覚えておきたい。
不満な点
Goodと矛盾するようだが、飛び抜けた魅力を感じない点。アメリカでのCR-Vのポジションならそういったキャラクターもいいが、日本で300万円超えるクルマにはそれなりの趣味性や魅力が欲しいだけに、CR-Vは埋もれてしまっている。
デザイン

2

CR-Vはホンダにとって基幹車種の1台ということもあり、ド真ん中のミドルSUVとして無難にまとまっており、いい意味で万人向けに仕上がっている。だからこそ日本はともかくとして、世界的に見ればよく売れているのも理解できる。
走行性能

3

絶対的な動力性能では1.5リッターガソリンターボはNA車で言えば2.4リッター相当、2リッターハイブリッドも3リッターに近いものを備えており、文句なし。また1.5リッターガソリンターボは回転フィールが滑らかな点もいい。
乗り心地

3

すごくいいと感じるところもないが、路面の悪いところでも体に感じるショックを上手に抑えており、CR-Vの全体的な印象と同様に乗り心地もよくまとまっている。1.5リッターターボとハイブリッドを比べると、重量が重い分ハイブリッドの方がよりドッシリとしており、好印象だ。
積載性

4

ラゲッジスペースはド真ん中のミドルSUVとして上レベルの広さを確保しており、4人でのアウトドアに持っていく荷物も余裕を持って運べるだろう。またラゲッジスペース開口部までが低く、荷物を積みやすい点も評価できる。
燃費

4

実用燃費はハイブリッド18から19km/L、1.5リッターガソリンターボ12から13km/Lというイメージで、車格を考えたら文句なし。また1.5リッターガソリンターボは190馬力というハイパワーながら、レギュラーガソリン指定というのも有難い。
価格

1

価格がCR-V最大の弱点だ。CR-Vは標準状態でカーナビまでフル装備なので、内容を考えれば「すごく高い」という訳でもない。しかしグレードが少ないため、基本的に最上級モデルを買うことになる。高く感じる人も多く、結局他のクルマにするという人が多いようだ。
国沢 光宏
国沢 光宏
自動車ジャーナリスト
東京中野生まれ。ベストカー編集部員を経てフリーに。得意分野は新車の評価の他、自動車企業の分析、新技術の紹介など。自動車雑誌への寄稿をメインに、インターネットメディア、ラジオやTVのコメンテーターも。業界の話題を素直に紹介する手作りの個人Webサイトはいろんな意味で人気(アンチの数も多い)。大型免許とけん引免許、1級小型船舶免許所有。2005年アジアパシフィックラリー選手権シリーズに参戦。ラリージャパン(WRC)の参戦経験も持つ。趣味はクルマとバイク、ボート、スキー、ダイビング。弱点は球技(特にゴルフ)。youtube「国沢光宏」チャンネルに出演中。Webサイト「自動車評論家 国沢光宏」を運営している。
ホンダ CR-V 新型・現行モデル

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。