フィアット 500 （ハッチバック） 「車基本形、iphoneの車バージョン？ 試乗車を、ものの１０メーターも走らせたら、おもわず「決めた！」とつぶやいていた。まもなく現れるはずの「ぼくのチ」のユーザーレビュー

車基本形、iphoneの車バージョン？ 試乗車を、ものの１０メーターも走らせたら、おもわず「決めた！」とつぶやいていた。まもなく現れるはずの「ぼくのチ

2009.4.16

総評

車基本形、iphoneの車バージョン？
試乗車を、ものの１０メーターも走らせたら、おもわず「決めた！」とつぶやいていた。まもなく現れるはずの「ぼくのチンクエ・チェエト」は、軽のステラ、かみさん専用、に１４センチ長いだけの、ぼくの腕のなかで息絶えたビーグル犬の生まれ変わりのようだ。うすく油をひいたようななめらかな体毛の手触り、しなやかな筋肉、急ターンをスピーディーに駆け抜ける脚力、クッキーを放り投げると、四肢を踏ん張り急停止、遊び疲れるとぼくの膝に頭をのせて、黒い鼻をひくひくううがかしながら、昼下がりのナップ。そのビーグルが蘇ったと思わせてくれたチンクエ・チェント。
凍てつく冬の峠道も、５００はひるまないだろう。九州までの９００キロにたじろぐはずもない。1.2Lで十分。ストラットとトーションバーはローマの石畳を敷いた道で鍛えられた健脚にちがいない。ボディーは見かけは軟だけど、一枚めくると、骨太。まるで、猟犬ビーグル。
安全性の高度なこと。おしげもなくあつらえられた、縦すべり・横滑り・無縁のシステム。車用のデジタル技術はもはや我が国の独壇場ではなかった。２１世紀の車とは？という問いかけ、そして、その問にたいする回答が、チンクエ・チェントだなどとは予想さえできなかった。その不明、恥ずべし。iphoneに後れをとった携帯の運命なのだろうか。もって他山の石、であえばよいのだが。

満足している点

最大限に有効化された小さなマス（塊）、合理性の極みに現出する美。考え抜かれた堅牢なミッション。トルク・コンバーターという妙な介在物と無縁な変速装置。膝保護のエア・バッグを載せてしまった安全観。とことん動き、ぎりぎり踏んばる脚。おまけに、ABSだけでなくTRCまで奢った徹底した安全追及。
もとより、すばらしいフォルム、色、シルエット。
徹底と美。

不満な点

値段かな?
いきなり、イタ車お得意の故障群に襲われるかもしれないが、ディーラー氏曰く、それは昔のこと、らしい。ぼくもおもう、あのミッションは壊れない。エンジンは？もち大丈夫。あんなに単純な機械はそう簡単に壊れるものじゃない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験