ダイハツ トール 専門家レビュー・評価一覧

「安価な道具」としては光る存在

2021.10.29

年式

2016年11月〜モデル

総評

車の運転自体が好きな人間からするといろいろ注文も付けたくなるかもしれませんが、「移動のための道具」として割り切って使うのであれば、非常に便利な車です。車に何を求めるかによって評価が変わる一台でしょう。

満足している点

後席と荷室の広さ、そしてそこに広さを作る際の「アレンジの容易さ」はかなりのもの。道具としての使い勝手の良さが、この車の魅力です

不満な点

その半面、車としての質感（ドライブフィールや乗り心地など）は特筆すべき部分があまりなく、比較的凡庸です。まぁ普通に走るは走りますが。

デザイン

超売れ筋トールワゴンであるトヨタ ルーミーの姉妹車で（※こちらが本家です）、デザインに大きな違いはありませんが、標準モデルもカスタムも、ダイハツ トールのほうが全体的にやや落ち着いている印象があります。

ファミリーの新定番

2021.9.30

年式

2016年11月〜モデル

総評

運転しやすいコンパクトサイズの両側スライドドア車が欲しい人、３列目シートまではいらないけど、ミニバンみたいな使いやすさが欲しい人にぴったり。外観は生活感があまりないので、若い子育て世代にもオススメです。

満足している点

前席と後席を車内で移動できるセンターウォークスルーが使えたり、スライドドアのステップが低く、小さな子供でもつかまれる大きなグリップがあるので、乗り降りもしやすいのが子育て世代に嬉しいところです。

不満な点

スライドドアの開口部がやや小さめで、後席の足元スペースをゆったりめにとると、ちょうどスムーズに乗り込んで座りにくい位置にくるのが残念。

デザイン

背高のっぽで生活感が出てしまいがちなスライドドアのコンパクトカーを、うまくロー＆ワイドなスタイルに見せてシングル世代でも乗りやすくしたデザイン。エアロもちょっとヤンチャな雰囲気が強めの印象です。

古さは気になるが、高い積載性を持つモデル

2021.5.27

年式

2016年11月〜モデル

総評

ルーミー同様に周りのクルマの進歩もあり、登場からの時間の経過以上に古さを感じるというのが率直なところで、よほど購入条件に恵まれでもしない限り他のクルマを勧める。DNGAを使うであろう次期モデルでの劇的な進歩を期待したい。

満足している点

ダイハツはトヨタほどディーラー数があるわけではないのもあり、なかなか浮かばないのだが、強いて挙げるならダイハツの軽自動車ユーザーがステップアップする際には、トールもロッキーと並ぶ受け皿になっているという点くらいだ。

不満な点

ルーミー同様に走行性能のレベルの低さ以上に、自動ブレーキの性能が日本車最低水準という点がもっとも大きな弱点だ。具体的には対車両、対歩行者ともに停止できるスピードの低さ、対歩行者では陰からの飛び出しに対する弱さが挙げられ、JNCAPの試験結果を確認してみて欲しい。

デザイン

トヨタで販売されるルーミー、スバルで販売されるジャスティという三兄弟の中ではトールが本家ということもあり、ルーミーと同様に標準系とカスタム系を設定。どちらも万人向けのデザインなので、好みに合う方を価格も考慮しながら選べばいい。