ダイハツ タント 「タントはスーパーハイトワゴンのパイオニア!」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
4
価格
4

タントはスーパーハイトワゴンのパイオニア!

2022.11.25

年式
2019年7月〜モデル
総評
子育て中のファミリーにはもちろん、幅広い層にオススメできるスーパーハイトワゴンのパイオニア。軽としては大きさを意識させられるが、取りまわしがしやすく(最小回転半径4.4m)、ワイドな視界で運転がしやすい。グラリと来ない足まわりも安心材料となるでしょう。
満足している点
多彩なシートアレンジとミラクルオープンドアの活用でファミリーユースにはもちろん、福祉車両のベースとしてもよさそう。広い視界と明るく広大なキャビンはあらゆる使い勝手に対応しており、日常の足としてとても使いやすい。
不満な点
デビュー当初のモデルはシートリフターやチルトステアリングがオプション。安心、安全な走りは正しい運転姿勢を取ることが基本なので、ステアリングのテレスコピック機能も含めて標準装備とすべき。ちなみに2022年10月以降のモデルはX以上にシートリフターとチルトステアリングが標準装備となっている。
デザイン

4

4代目となるタントはシンプルでクリーン、かつクオリティの高さを感じさせる、いかにもタントらしい仕上がりのエクステリアデザイン。エントリーグレードのLはヘッドライトをつなぐ、フードガーニッシュが未設定。ボディは先代に対して全高が 5㎜の1755㎜(4WDは1775㎜)、ホイールベースも 5㎜の2460㎜となっている。
走行性能

4

パワーユニットは型式こそ変わらないKF型だが、ほぼすべてを刷新している。トランスミッションもベルト式CVTと遊星ギヤで変速させるD-CVTを世界で初めて採用した。これらの採用がもたらすのは加速性能の向上、エンジンの回転抑制による低燃費化や静粛性の向上だ。NAエンジンでも発進加速はスムーズ。日常使う領域での加速性能に不満はなく、アクセルを踏み込んだ際のリニア感も向上している。新世代プラットフォームの採用は安定感ある走りに貢献し、ペースを上げて走行しても不安となるような挙動がうまく抑えられている。
乗り心地

4

DNGAの採用によってボディ剛性は先代に対して30%向上、重心が20㎜下げられたおかげで、ステアリング操作に対してグラリとするロールがうまく抑えられている。しっかり感のある足まわりだが、乗り心地もなかなか快適だ。
積載性

5

先代は後席シートバックを倒し、座面ごと足元の溝に落とし込むダイブダウン方式だったが、4代目タントは後席の背面肩口のレバー操作だけで前倒しが可能。フロアの段差は大きくなったが、余裕ある室内高を生かすことで背の高い荷物も積み込める。助手席側のミラクルオープンドアも踏襲されており、そこからもかさばる荷物の積み込みが可能だ。
燃費

4

NAエンジンを搭載するXのWLTCモード燃費は21.2km/L。モード燃費の数値ではマイルドハイブリッドのスペーシアにリードされるが、Nボックスとはほぼ互角といったところ。比較的空いた一般道を走らせると18〜19km/Lの数値が得られた。
価格

4

タントXは157万ほど(2022年11月現在)。ライバルは装備内容がやや異なるものの、スペーシアハイブリッドX、NボックスLタイプといった売れ筋グレードも150万円台で横並び状態だ。売れているのはNボックスだが、それぞれの実力は拮抗している。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
ダイハツ タント 新型・現行モデル

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