ダイハツ史上、最もカッ飛んだ車
ストーリアX4と言えば、最強であるために作られた特別な車。
そのステージは、全日本ラリーAクラス(当時は排気量1リッタ
2007.8.31
- 総評
- ダイハツ史上、最もカッ飛んだ車
ストーリアX4と言えば、最強であるために作られた特別な車。
そのステージは、全日本ラリーAクラス(当時は排気量1リッター以下。現在は1.4リッター以下)。
最強の為に手段を選ばない、カッ飛んだコンセプトが凄い。
そして実際にメチャクチャ速いのが、もっと凄い。
知り合いのX4を運転させてもらって、すっかり惚れちゃいました。
見た目は可愛いストーリアなんですが、ボンネットに収まっているのは713ccのJC-DETエンジン。1リッターの枠に収める為、ターボ係数1.4を掛けて713×1.4=998cc相当とするため、軽自動車用JB-JLエンジンの排気量を拡大したスペシャルエンジンです。
このJCエンジンは713ccからブースト1.2キロで120馬力を絞り出すという、恐ろしく過激なエンジンです。工場出荷時の個体差が激しく、最低120馬力以上、という感じらしいです。
友人のX4は前期型なので、ブースト調整ナットで最大2.55キロまでブーストアップできますが、出力に耐久性がついてこないので1.7キロ以下に抑えているそうです。…1.7キロって、一体何馬力出てンだよ!?
そんなハチャメチャなパワープラントからの出力を、フルタイム4WDで地面に伝えて加速します。
車重は840キロしかないので、加速もコーナーリングも速いこと速いこと。
ミラTR-XX・アヴァンツァートR4のトレッドとホイールベースを拡大し、女性を二人ほど後部座席に乗せてパワーを2倍(本当は2倍以上)にしたようなもの…と言えば、20世紀末のベイビー・モンスターを振り回していた世代には判り易いかな?(笑)
友人は競技車両としてではなく、日常の足としてX4を乗り回しています。
当然、エアロなど付けず、可愛い宇宙人顔のまま。ホイールも大人しいデザインのアルミに、タイヤだけはネオバを履かせてます。
擬装は完璧。一見して普通の小型車です。でも、鞭を入れると物凄く速い。カッコイイなぁー。
- 満足している点
- 自動車史に残るところ。
キュートなエクステリアなのに、べらぼうに高性能なところ。
想像してみてください。グラベルでもターマックでもいいです。2クラスくらい格上の高性能車を後ろから突っつきまわす、可愛い宇宙人顔の小さな車を…。
高性能車なのに、割と燃費が良いところ。
カタログスペックではリッター17キロだそうです。さすが713cc。
しかし、アクセルを踏んでいけば加速度的に燃費は悪化します。タレ流しです。どんな排気量であれ、120馬力出すためには120馬力分のガソリンを燃やします。おまけに競技用車両でローギアードな分、スピードを出せば出すほど加速力と引き換えに燃費は悪くなります。スピードは控えめに。
少数生産で珍しく、X4そのものやラリー、ダートトラックを知っている人からはとても羨ましがられます。
しかし、モータースポーツに興味の無い人からは、普通の小型車としか見られません。逆に、目立たなくて、それが良いという人もいるでしょう。
確かに、そんな凄いスペシャルマシンだとは、思わないだろうなぁ。
- 不満な点
- 快適装備が何もついてないので、スッピンの場合、普段の足につかうには少しイジらないとツライです。エアコンもディーラーオプションだったので、中古車を購入するときは、現車の仕様をよく確認してください。
後期型はフロントがパワーウインドウになったそうですが、前期型は手動です。
リッターあたり168馬力以上を発生する過激なエンジンですので、数字から想像がつくかと思いますが、ドッカンターボです。
回し気味にクラッチミートしないと、出足がヘロ~っとヌルイですがブーストが掛かり始めると気が狂ったように回ります。最近のロープレッシャーターボみたいなものを想像してはいけません。めちゃくちゃハイプレッシャーなジャジャ馬です。そこが楽しいんですが(笑)
エクステリアがキュートすぎて、ムサい男に似合わない。
逆に、女性がX4に乗ってたらすごくカッコイイかも。
私なら惚れます。
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