シトロエン C5 「つい先日乗り換えましたが、都合９年間、９万Ｋｍ自家用車として愛用しましたのでご報告します。総合評価としては、特に２Ｌ版は、子供ありの家族にとってはファ」のユーザーレビュー

つい先日乗り換えましたが、都合９年間、９万Ｋｍ自家用車として愛用しましたのでご報告します。総合評価としては、特に２Ｌ版は、子供ありの家族にとってはファ

2011.4.14

総評

つい先日乗り換えましたが、都合９年間、９万Ｋｍ自家用車として愛用しましたのでご報告します。総合評価としては、特に２Ｌ版は、子供ありの家族にとってはファミリーカーとして最高の資質を備えた優秀車と思います（乗り換えた今も総合的には未だにこれ以上のクルマが思い当たりません）。新型は旧Ｃ５のもつ長所のいくつかを失ってしまっており、その点で残念に感じています。一方、日本での使用に当たっては、２１世紀の工業製品とは思えない信頼性低さ、すなわち維持費の高さがネックとなり、中古車としての不人気も加味すると万人には薦められません。このあたりをわかった方が乗るクルマかと思います（まあ、これから旧Ｃ５を中古で購入される方が日本で何人いらっしゃるかわかりませんが…）。

満足している点

①デザイン：前期型のエクステリアデザインはシトロエンの伝統に則りつつ（真横から見るとわかりやすいですが、長いフロントオーバーハングと対照的に短いリアオーバーハング、キャビンフォワード、ロングホイルベース、セダンのようにみえるが実はハッチバックなど）、新しさも追求しており個人的には大変気に入っていました。インテリアは日本人としては違和感を感じる部分はあるものの、慣れると使いやすく、良く考えられています（ハンドル脇のメディア関係の操作バーやドアノブなど）。
②乗り心地：他のサスペンションに比べて、「優劣」というより「異なる」乗り味。ストロークが長く、ゆったりと動きます（ただしハーシュネスは割りと拾いますが）。市街地舗装路のなだらかな凹凸を通過する際にその特長が際立ちます。スポーツモードに切り替えて高速道路では抜群のフラットライド。長距離移動にも疲れ知らず。
③居住性：室内はとても広いです。グラスエリアも広く、明るく開放的な雰囲気。シートはフランス車らしくやわらかく快適です。フロアトンネルがほとんどなく、後席は特に子供の場合は余裕の３人がけが可能。
④積載性：セダンのような外見ですがハッチバックで後席シートも倒せるなど、使い勝手は良好。立方体の広いトランク空間は家族旅行の荷物を満載して、今まで不自由を感じたことはありません。
⑤操縦性：ハンドリングは意外とシャープで路面情報を的確に伝えて良好。外見に似合わずワインディング路が楽しいクルマです。

不満な点

⑥駆動系：２Ｌ直列４気筒＋４速ＡＴ（ＡＬ４）の組み合わせ。一時期のフランス車の典型的な乗り味です。エンジンを回して走る感じ、ダイレクト感がありエンジンブレーキを積極的にきかすＡＴです。好みは分かれると思いますが、駆動系に関してはまあ運転が快いといったものではなく、平均点かそれよりやや下のレベルではないでしょうか。燃費は今時の低燃費車には及びません（街：6Km/L、高速：10Km/L強）
⑦信頼性：リコール、クレーム交換、故障等、初期ロットであったせいかもしれませんが、不具合は非常に多かったです。大物としてはＡＴ、エアコン、そして最後はエンジン（制御系）の故障で維持をあきらめました。ハイドロは壊れません。それよりまずは電子・電装品の弱さ、プラスティック工作精度の低さ、精密機械部品の耐久度の低さなど。残念ながら信頼性は水準以下といわざるを得ません。
⑧その他：実はこれが最大の欠点かもしれませんが、前輪タイアの消耗が早いこと。２年/２万キロもちません。あとナビを装着するスペースがありません。ハロゲンヘッドライトは暗いです。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験