2019年7月
■2019年7月
プジョー・シトロエン・ジャポンは、コンパクトSUVの「シトロエン C3エアクロスSUV」を2019年7月16日に発表、同日に販売を開始した。
すでに国内デビューを果たしている「C5エアクロスSUV」に続く、シトロエンの第2弾SUVが「C3エアクロスSUV」。ボディサイズは全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm、ホイールベース2605mm。車両重量は1270kg~1310kgとなり、シトロエンC3と共通のプラットフォーム「PF1」をベースに、SUV向けに改良を施したものだ。
エクステリアは最新のシトロエンに共通するイメージでSUVらしさを強調する仕上がり。フロントフェイスにはアルミのアンダーガードを配し、無塗装のグレーのプロテクターがそのままサイドのフェンダーアーチ、サイドシルカバー、リヤバンパーまで続く。また、リヤクオーターエリアは採光の得られるポリカーボネート製とした。テールゲート下端部にも無塗装バンパーを採用し、トランクへの荷物の出し入れ時にも塗装面を気にせずに使うことが可能となっている。
インテリアはざっくりとした感触のファブリックがシートのみならず、インストルメントパネルやアームレストにも貼り込まれており、リビングのような移動空間に仕立てたほか、ステアリングやエアアウトレット、シートにはアクセントカラーを配して華やかさを演出。スイッチ類は無理なく手の届く範囲に必要なボタンや機能を人間工学的にレイアウトした。
キャビンは「自由自在の余裕ある積載性」をアピールポイントとし、リヤシートはスライド&リクライニング可能な6:4分割可倒式とした。中央席はセンターアープレストとして使うことが出来、前方にスライドさせることで最大520Lのラゲッジスペースが出現する。さらにリヤシートをすべて倒せばクラス最大級となる1289Lの荷室容量が得られるという。
パワーユニットはC3にも搭載されている最高出力110ps、最大トルク205Nmを発生する1.2リッター3気筒ガソリンターボ。アイシンAW製の6速ATとの組み合わせにより、WLTCモード14.7㎞/Lの燃費性能を実現している。FFのみの駆動方式だが、路面状況に合わせてパワートレインやブレーキを統合制御、トラクションの最適化が行われる「グリップコントロール」、滑りやすい急斜面の下り走行をアシストする「ヒルディセントコントロール」が設定されている。
先進安全支援機能についても60㎞/h以下で歩行者も検知する自動ブレーキ「アクティブセーフティブレーキ」をはじめ、「レーンデパーチャーウォーニング&ドライバーアテンションアラート」、「インテリジェントハイビーム」、さらに駐車時のステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」、「ブラインドスポットモニター」などを装備している。
■2019年10月
プジョー・シトロエン・ジャポンは、コンパクトSUVの「シトロエン C3エアクロスSUV」に特別仕様車「オリジンズ」を設定して、2019年9月26日に発表、同年10月1日に発売した。
「オリジンズ」は、シトロエン創業100周年を記念した特別仕様車の第三弾で、2019年のみの製造となる。「シャイン」をベースに、ブランドの初代ダブルシェブロンをモチーフとした100周年記念ロゴマークと、ヴィンテージ感溢れるブロンズのテーマカラーを内外装にちりばめた。また17インチアロイホイールやグリップコントロール、カラーマルチファンクションディスプレイ、リアロールアップブラインドを追加装備した。
2020年8月1日には価格改定を実施した。
■2020年8月
グループPSAジャパンは、コンパクトSUVの「シトロエン C3エアクロスSUV」に特別仕様車「Cシリーズ シックエディション」を設定して、2020年8月20日に発売した。
「Cシリーズ シックエディション」は、2019年10月に発売された100周年記念モデル「オリジンズ」につづくグローバルな特別仕様車。「シャイン」.をベースに、ボディカラーは「グリ プラチナム」と「ナチュラル ホワイト」を設定。「C3エアクロスSUV」の特徴であるリアクオーターのベネチアンストライプをあえて廃し、ブラックのルーフとルーフレール、マット塗装のディープレッドアクセントというカラーコーディネイションでシックに仕上げている。
インテリアも同様に、ダークグレーにディープレッドのアクセントを入れたざっくりとしたツイード調のシート素材を採用したC-Seriesのタグがつき、フロアマットなどにもダークレッドのステッチをあしらった。また特別仕様車の証として、ドアミラー下フロントドアにC-Seriesのバッジ、ドアステップにC-Seriesのロゴのメタル装飾を加えている。
そのほか、テップレザーダッシュボードや「シャイン」にパッケージオプション設定のグリップコントロール(ヒルディセントコントロール付き)を標準装備。また205/60 R16のサマータイヤを装着した。
なお車名のCシリーズのCは、101年目を迎えたシトロエン創立以来追求してきたComfort(コンフォート=快適)のCであると同時に、ChicのCに由来しているとのこと。
■2021年5月
グループPSAジャパンは、コンパクトSUVの「シトロエン C3エアクロスSUV」に特別仕様車「SURF EDITION by RIP CURL(サーフエディション バイ リップカール)」を設定して、2021年4月30日に発表、翌5月1日に発売した。
「サーフエディション バイ リップカール」は、サーフブランドの「リップカール」とコラボレーションしたモデル。2019年の100周年記念モデル「オリジンズ」、2020年の「Cシリーズ シックエディション」に続く、グローバルな特別仕様車で、5年に渡るリップカールとシトロエンのコラボレーションで初めて日本市場に投入されるモデルでもある。
ボディカラーに「グリ アルタンス」、ルーフおよびルーフレールは「ノアール ペルラネラ」、アクセントカラーはゴールドを彷彿とさせる「リップカール・アルマイト・オーカー・カラー(マットイエロー)」をあしらった。このマットイエローはサーフィンの世界で見られる砂丘や太陽の光からインスピレーションを得たもので、ヘッドライトベゼルやドアミラー、ブラックの16インチホイールのセンターキャップに採用した。またフロントドアとリアクォーターパネルに、 リップカールステッカーあしらった。
インテリアは、専用のダークグレーファブリックにブラックテップレザーとマットイエローのアクセントを入れ、エクステリアと呼応するかのようにグラフィカルに仕上げている。また通常モデルではファブリック張りとなるダッシュボードはダークグレーのテップレザーを張り、タフなイメージを強調した。
エンジンは130ps/230Nmにパワーアップされたほか、アドバンスドグリップコントロール(ヒルディセントコントロール付き)を搭載した。
同年5月10日には、特別仕様車「CUIR(キュイール)」を発売した。
「キュイール」は、基準車でツイード調のファブリックだったシートが、鮮やかなキャメルブラウンのレザーと千鳥格子(ハウンドトゥース)のファブリックとアルカンタラのアクセントを組み合わせたハーフレザーシートに変更。またダッシュボードとセンターコンソールの一部をレザー同色のキャメルブラウンに、ドアアームレスト部分も千鳥格子のファブリックとしたスタイリッシュなコーディネイトが最大の特徴。フランス語のレザーを意味する「キュイール」の名の通り、より上質なニュアンスと質感が加えられている。
エンジンは「サーフエディション バイ リップカール」と同様に、130ps/230Nmにパワーアップされ、欧州排ガス規制Euro 6.3に適合し環境性能も向上。出力がアップしたにも関わらず、燃費は16.7km/L(WLTCモード)と、約14%もの向上を果たしたという。
装備面では、フロントシートヒーターや運転席センターアームレスト、前方可倒式助手席シートバック、後席用ロールアップサンシェード、フロアマット、ラゲッジフロアボードを装備。「キュイールパッケージ」装着車には、さらにパノラミックサンルーフや17インチアロイホイール、オールシーズンタイヤ、グリップコントロール&ヒルディセントコントロールなどを装備した。
ボディカラーは「サーブル」と「ナチュラル ホワイト」の2色を用意。ルーフは「ノアール ペルラネラ」でカラーパック(アクセントカラー)はオレンジとなっている。