BMW 3シリーズ クーペ 「今でも色褪せないコンパクト・スポーツセダ...」のユーザーレビュー

今でも色褪せないコンパクト・スポーツセダ...

2008.9.3

総評

今でも色褪せないコンパクト・スポーツセダン。
　ＢＭＷ・３シリーズとしては３世代前の車種になるＥ３０ですが、「ここがＥ３０の良さだ」と思う部分は車体がコンパクトで軽量だというところです。車重が軽い分、走りの軽快感に関しては後のモデルより上ですね。

　一般的に、車は馬力ばかりを比較しがちですが、ライトウェイトのスポーツカーとして今でもマニアに人気の高いビートやユーノス・ロードスターのように、一般道でファンなドライブを楽しむ要素としては、軽量であること、そしてコンパクトであることはとても重要なことだと思います。

　軽量コンパクトな車体ながらストレート６のエンジンにＦＲ。ボディ剛性もある。そして家族がいても実用になる。そういう車は他に少ないです。

　また、小さくて軽い車はどこかガサツで走りが安っぽかったりするのですがＥ３０にはそれが無い。
　そのへんの「軽快感」と「しっかり感＆走りの上質感」のバランスの良さが今でも色褪せない魅力となっています。
　ただ、このへんのバランス感覚は人によって違うと思いますので、ラグジュアリー指向が強い方であれば同じ３シリーズでも後のモデルのほうがいいのではないでしょぅか。
　同様に、マニアじゃない人が乗って「いい車だなぁ」と感じる度合いも新しいモデルのほうが大きいでしょぅね。

　それから、ＡＴとＭＴでは走りの印象がまるで異なります。「間違いだらけ～」の御大も言われていましたが、ＢＭＷのストレート６を本当に楽しむのであればＭＴに限ると思っています。

　今から購入しようかなと思われてここを見られている方へのアドバイスとしては、ついつい捨て値で売っている車に目がいくと思いますが、ＢＭＷらしい走りを楽しもうと思うのであれば足回り等のリフレッシュが必要です。今までにどれだけの整備・リフレッシュをされた車かでその後の維持費はかなり異なりますので、安物買いの銭失いにならないようにして下さい。

　それと、維持費を抑えるためにもディーラー以外で信頼できる整備工場を見つけておいたほうがいいでしょうね。

　きっちり整備された車であれば、まだまだ楽しめますよ（＾＾）Ｖ。

満足している点

エンジンはレッドゾーンまで、「ガサツキ」を全く感じずに上質に回ります。陳腐な表現ですが、高回転域でのシュイーンというエンジン音は「官能的」で、ストレート6で良かったなぁと思う瞬間です。Ｍ３とはまた異なる魅力ですね。この音が聴きたくてついつい高回転域まで回してしまいますね。マニアックに言えば、このフィーリングは３２５よりも３２０のエンジンのほうが良いです。３２５も悪くはないのですが、３２０と比べるとちよっとガサツなかんじがします。

　２０年近く経つ車ですから消耗品の劣化交換はありますが、それは国産車でも同じこと。国産と違うのはボディ等の基本がしっかりしているだけに、足回りのショックやブッシュ類を換えればまた「しゃん」とした乗り味が戻ってきます。故障に関してはイタ・フラ車のように理不尽な壊れ方はしません。私の個体では国産車と同等程度の故障しかしていません。

　塗装が上質なのかまだ艶もあり、磨くとピカピカになります。同じ時代の国産車だともうかなりヤレてる車がほとんどですよね。

　外観のデザインも良いです。シンプルですが無駄なラインが無く、長年見ても飽きません。

　２ドアですが、いわゆる「２ドアセダン」ですので、後部座席の居住性は４ドア車と変わりありません。２ドアのパーソナル感と実用性を兼ね備えています。

　その他、総評のところに書かせてもらいます。

不満な点

エンジンは２０００回転以下のトルクが細く、渋滞の街中をトロトロと・・という走り方には向きません。日本の多くのAT車乗りの方々のように低回転しか使わないのであればエンジンの魅力は薄いです。ですから、運転が好きな方でなければお勧めできません。

　現在の車のレベルで考えますと、内装は質素で余計なものは何も付いていません。運転席周りは、使いたいものが手を伸ばせばそこにあるという「コックピット感覚」でとても機能的なのですが、BMW＝高級車、という感覚の方が見れば「えっ?」と思うような内装だと思います。

　私は納得していますが、車内の広さも今の軽自動車程度しかありませんので体格の良い方であれば不満に感じると思います。

　アウトバーンをかなりのスピードで走るための味付けでしょうからいたしかたないとは思いますが、ステアリングのギア比がロックtoロック４回転でスローです。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験