BMW グランツアラー 218d ディーゼル 4年落ち、5万キロ の購入しました。 個人売買、保証なしです。 今後、どんな故障が起こるのでしょうか? また、対応策がありましたらアドバイスお願い

Question

申し上げます。

Answer 1

そろそろ水周りのトラブルを意識しておく必要があるのと、いくつかの部品が交換時期に入ります。

まずは水周りですが、BMWやメルセデスなどのドイツ車全般は加圧式の冷却方式です。
冷却＝ラジエター等を使ってエンジンを冷却するLLCの循環に関する話です。
これを判りやすく説明すると

日本車は開放式といって冷却水は加圧していません。
冷却水の沸点は100度で基本温度は80度に安定させるように設計されています。

対してドイツ車は加圧式の冷却方式です。
圧力をかける事により冷却水の沸点は130度で基本温度は110度に設計されています。

なのでドイツ車で正確な水温を見てびっくりする方が多く居ます。


なぜ加圧式なのか？加圧式のメリットを説明すると
加圧して沸点を上げる事で、例えば水温110度に対し気温30度という環境の場合
水温と気温の落差は80度になります。
これが開放式の場合80度に対し30度ですから落差は50度。

・・・と言うように加圧して沸点を上昇させる事で冷却効率を上げるという考え方をしています。
また、加圧式は密閉式とも呼ばれ、空気に触れない分冷却水の劣化が遅いというメリットがあります。

但し、これにはデメリットもあります。

加圧している分冷却用のホースや樹脂に圧力がかかり経年劣化により水漏れを起こします。
ですのでBMWに限らず欧州車全般は平均的に7年～10年または5万キロ～8万キロ程度でウォーターホースやハウジング等からの水漏れを起こします。

車種によって金額は違いますが修理代金はホース類やLLCを含めて2シリーズなら
7万～12万位の修理費がかかると思っておいて下さい。

欧州車を所有した際には洗車の際にでもボンネットを開けて量を確認したり、気にしておいた方がいいと思います。

4年落ち5万キロぐらいならば普通は未だ大丈夫だと思いますが
運が悪いと早く壊れるので、意識は必要だと思います。

私の知人の平均だとやはり６～８年 ７～8万キロ前後の水漏れが多いです。
それ以外は現代の欧州車はあまり壊れませんが、日本車よりもセンサーが多く
古くなるとセンサーや警告灯などの小さなトラブルは比較的多いです。

余談ですが、欧州は環境関連の意識の関係で樹脂パーツやゴムパーツに
リサイクル素材を一定の割合で混ぜています。
ですので、ゴム・樹脂の品質自体が日本車の部品より劣化が早いです。

また一時期話題になりましたが欧州では環境に配慮してオイル交換はなるべくしないという文化が有ります。

なのでLLCも長持ちするように加圧式を選択しているという背景でもあるのだと思います。

日本車メーカーが開放式を続けているのは考え方の違いですね。
LLCが長持ちしても結局ホースやパイプが壊れたら意味が無いと思うのですが
欧州人独特の思考回路ですね。。。。。

因みに先に紹介した様に欧州では廃オイルは悪という価値観からオイル交換は2万キロ以上という考え方が定着していて、名ばかりの「ロングライフオイル」という物が純正として採用されています。

別に悪いオイルではありませんが、基本的にオイルは1年もしくは1万キロで交換した方がエンジンコンディションを良い方向で維持できます。

1年1万キロ未満で交換してもさほど効果はありません。
ただ勿体無いだけです。

たまに2年3年変えてないとか車検毎にしか変えてませんみたいな車がありますが
エンジンコンディションが悪い車が多いです。

オイル滲みなどを起こしている車は大概そういった車両ですのでオイルと冷却水を適切に管理していれば大きなトラブルにはならないと思います。


また、4年5万キロと言う事ですので
交換暦がなければそろそろバッテリー（寿命5年または6万キロ）が
交換暦が無ければそろそろイグニッションコイル※プラグコード（寿命５～６万キロ）の交換が必要になるかもしれません。

バッテリー、イグニッションコイルは交換費用がそれぞれ7万円前後です。

部品はアマゾンなどで手に入り、DIYで自分で着ければ半額程度で済みます。

Answer 2

輸入車だからといって必ず壊れるとは限りません。最近の輸入車は故障率もかなり改善しています。個人売買なら先ずは点検整備を受けましょう。安心して乗りたいなら点検整備は基本です。

Answer 3

まず、整備屋で点検でしょうね。それからです