BMW 2シリーズ アクティブツアラー 「高級感と実用性を兼ね備えたコンパクトミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

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評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
4

高級感と実用性を兼ね備えたコンパクトミニバン

2023.3.9

年式
2022年6月〜モデル
総評
2022年6月にフルモデルチェンジした2代目は、最新のBMWデザインとテクノロジーを備えて登場。フォルムは先代と似ているが、内外装がモダンに刷新され今どきの仕様になった。ボディサイズは全長4385mm×全幅1825mm×全高1580mmと日本の道路事情でも持て余すことのないサイズ感で、室内も高さに余裕があるぶん開放感があり、実用性はBMWのラインアップの中で一番いいかもしれない。ファミリーユースにおすすめのモデルだ。(担当:KK)
満足している点
ちょうどいいボディサイズにプレミアムブランドらしい質感の高い内外装、そこへ最新のADAS(先進運転支援システム)を備えているところがこのクルマの魅力。3シリーズに採用されている「ハンズオフ」こそないものの、ストップ&ゴー機能付き全車速追従式クルーズコントロールやレーンキープアシストなどの動作が非常に最新モデルらしく洗練されており、普段使いのしやすさ、上質感、高い安全性能が揃った「極めて優秀な実用車」である。ただし、価格は相応である(価格編を参照)。
不満な点
室内高は見た目通り余裕があるが、横幅も見た目通りで横方向の広さはあまり感じない。後席に3名座るとやや窮屈に感じられるだろう。アイポイント(視点の高さ)も高めではあるものの、インパネがせり上がっている(ように感じる)せいなのか、昨今のやたらと前方視界の良い国産ミニバンなどに慣れている人はやや視界が狭く感じられるかもしれない。いずれも使い方や運転する人が許容範囲かどうか確かめてみることをおすすめする。視界の部分は慣れで解決できるとは思う。
デザイン

4

ミニバンとコンパクトハッチバックの間の子のようなフォルムは正直スマートとは言えないが、シャープになったライト類の影響か、先代のずんぐりむっくり感が抑えられていて、実物を見ると思いの外かっこいい。乗り込むと「BMWカーブドディスプレイ」と呼ばれる大型のメーター類とモダンでセンスのよいインパネデザインに迎えられ、多くの人が「なんかいいじゃん!」となりそうだ。運転席シートのアームレスト先端に備えられたスイッチ式のセレクター類もスッキリまとめられていて「いいクルマに乗っている」感を高めてくれる。
走行性能

4

試乗したのは2L 4気筒ディーゼルターボ&7速AT(DCT)の「218dアクティブツアラー エクスクルーシブ」。ステアリングやペダル類などの操作系の手応えはBMW特有の「ずっしり感」を想定して動かすと拍子抜けするほど軽い。手応えでいえばベースを共にする「MINI クロスオーバー」のほうがBMW的で重たいかもしれない。ただ、ミニバン要素があるこのクルマの性格的を考えると女性が運転するケースも多いだろうから、これくらいの軽さのほうが運転しやすいと思う。最高出力150PS、最大トルクは360Nmもあるだけに加速感は十二分。高速道路の合流のような場面でもぐいぐい加速する。ガソリンは試乗していないが、ある程度パワフルに走りたい人はディーゼルを選んだほうが満足できるはずだ。
乗り心地

3

試乗した218dアクティブツアラー エクスクルーシブは「ゴムの厚みのある」タイヤ(サイズ:205/60R17)を装着していたので、ある程度ゆったりした乗り心地かと思えばなかなかスポーティ。といってもスポーツカーのようなものではないので「このクルマの足は硬め」と思って乗れば、むしろしっとりと感じられるかもしれない。コンフォートを求めるなら一度試乗してご自身の許容範囲か確かめておくことをおすすめしたい。乗り心地が気になったとしても、安定感やコーナリングの質はさすがBMWというレベルなので、その魅力で相殺できる人もいるかもしれない。
積載性

3

ラゲッジ容量は後席を使用した状態で406〜470L、後席背もたれを倒せば1435Lの容量を確保する。また後席背もたれは4:2:4分割できるので使い勝手がよい。ラゲッジ形状は室内高があるのでコンパクトハッチバックより積載物の自由度が高そうだ。一方、横幅がないのでゴルフバックを横に積むようなことはできないので注意。
燃費

4

ちょい乗り試乗のため(60分程度)実燃費がわからないのでカタログ値を参考にすると、WLTCモードでガソリンが14.5km/L、ディーゼルが18.7km/Lと悪くはない水準。車重が1.5トンオーバーと考えれば良いほうかもしれない。
価格

4

ガソリンが447万円、ディーゼルが476万円と価格差は29万円。この価格帯の購入検討層であれば29万円の差はそこまで大きな差ではないだろうから、走りの満足度を重視するなら間違いなくディーゼル一択。だが、ディーゼル特有の音や振動はかなり封じ込められてはいるものの、それでも気になる人は一定数いるはずで、そのあたりは実車で許容範囲か確かめてほしい。その他はいい意味で価格相応。内装外装どの部分もしつらえが良く、ちょうどいい大きさと相まって購入後の満足度は高そうだ。
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編集部員
スポーツカー&チューニング大好物な20〜30代から、華麗なる(?)クルマ遍歴やマニアックな知識を持つ40〜50代の家族持ちお父さんまで。個性豊かなクルマ大好き編集メンバーが日々奮闘しながら記事を制作中。感じたことをリアルに書いていくスタイルで、みなさんのカーライフがハッピーになる情報を発信していきます。
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