ボルトの増し締めに関して

Question

お客からボルトの増し締めの依頼がありました。
なべ小ねじのSCMを使っているのですが、折れたり緩んだりするという話でした。
増し締めを行ったのですが、何日か立つうちに又折れたとはなしを聞きました。
(コンベアについていて一台で500本ついています。)

緩んでいるだけだったら、増し締めでいいと思うのですが、折れているとなると
増し締めすると余計に折れやすくなったのではないかと思いました。

こんどは全部入れ替えてくれと依頼があったのですが
折れと緩み同時に対応できるようにするにはどうしたらいいかわかりますでしょうか。

ちなみに今現状でロックナットとスプリングワッシャーがついて締められていました。(なべ小ねじM8L30)

補足

返信ありがとうございました。 ネジロックを使うとのことでしたが、お客さんの工場が食品関係の工場で異物混入の可能性があるということで、渋られてしまいました。 増し締めの方法ですが一度緩めてから閉めるという話は初めて聞きました。 今回は普通に締め直しを行ったのですが、緩めてから閉めたほうがよくしまるのでしょうか？

Answer 1

8Ｔ・10ＴのSCMであれば全ネジではなく半ネジと思いますが、
ロックナットとは普通のナットではなくハードロックナットですか？
このナットを使っても緩むのならそれ以上の対応はありません。

ハードロックナットは上ナットを締めても軸荷重が上がらないので
ダブルナットより安定したトルクで締められます。

Answer 2

トルクのお話

トルクリミッター付きドライバー

http://www.monotaro.com/monotaroMain.py?func=monotaro.search.product.showListServlet.ShowListServlet&keywords=%83g%83%8B%83N%83h%83%89%83C%83o%81%5B&utm_source=Adwords&utm_medium=cpc&utm_campaign=%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%B7%A5%E5%85%B7&utm_term=%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC&sissr=1

標準トルク表

http://www.110.ne.jp/nejitech/neji_techdoc_016_4.html

探せばトルクリミッター付き電動ドライバーもあるかも？

Ｍ8 だと
12.5N・m=12,750kg・cm

緩むのなら ネジとナットを溶接しちゃう手もある（点付け）

Answer 3

設計上の締めトルクを明確にしましょう。
そもそも、締めるトルクがわからずに締め増しを議論しても無駄です。
ロックナットも付いているのですから、ダブルナットで締めるべきトルクが決まっているはずです。
ボルトが緩むのを防止する塗料も、締めトルクが不明なら対処療法でしかありません。

ボルトとナットだけの標準トルクは、機器の強度に影響が無い場合のものです。
機器自身の設計トルクは別ですから、その機器に合わせたトルクでなければなりません。
既に、折れているなどの事象が出ているのですから、設計トルクを調べてから対処すべきです。
コンベア自身が壊れたら意味がありませんから、開発したメーカーに設計トルクを聞きましょう。

Answer 4

ロックタイトのﾈｼﾞﾛｯｸをオススメします。
緩み止め強度にはランクがあって最高ランクのものは緩めることが前提でないものなので付け外しするのであれば二番目以下のﾓﾉを使いましょう。
最高ランクのものは緩めるときボルトが折れることがあるので。
ご存知でしょうが増し締めというのは一旦少し緩めて締めなおしをするのが正規のやりかたです。
それとそのボルトは全ネジですか。
必要な長さだけネジがあるボルトのほうが強度があるのでできれば首下はストレートで先だけネジ部になってるボルトだと改善される場合もあります。