BMW i8 「未来のスーパーカーとは……。」のユーザーレビュー

未来のスーパーカーとは……。

2015.3.25

総評

先進的なメカニズム、有機的なデザイン、スーパーカーかと問われれば間違いなくスーパーカーです。
ですが、残念ながら「BMW」という枠からは出られてはいないです。
i8と競合するような価格帯を見るとランボルギーニ・ウラカンやアストンマーティンV12ヴァンテージS、フェラーリ458イタリアなどなど誰が見ても文句ないようなスーパーカーが揃っています。
その中であえて「BMW」のクルマを買うとなるためには相当なバリューがないといけませんが、私には残念ですがそれが見いだせません。
同価格帯のスーパーカーと比較した時にi8を選ぶ理由が見えてこないのです。
有機的なデザイン、ハイブリッド。これだけの理由ではi8を選ぶ理由には乏しいと思います。
やはりある種の所有感というか、「自分はスーパーカーに乗っている」というエクスペリエンスを提供できないスーパーカーは苦戦するでしょう。

満足している点

BMWの考える「未来のスーパーカー」といえる逸品です。SF映画にそのまま出てきても不思議ではないでしょう。街行く人にはジロジロ見られ、ガソリンスタンドのおっちゃんは「これ全部カーボン製なんですね！」と大興奮でした。
バタフライドアや、有機的なデザインなどスーパーカーの定型と、プラグインハイブリッドを組み合わせたまさにこれからの時代を考えたスーパーカーです。
スーパーカーといえど、運転はそれなりにしやすく、極度に実用性がないというわけではないというのはBMWらしいといえます。
インターフェイスもいつもどおりのBMWなので、BMWオーナーやBMWに乗ったことのある人ならばなんの問題もなく使えると思います。

不満な点

逆に言ってしまえば2000万でもBMWはBMWなのです。
2000万は正直高すぎます。
カーボン製というのが2000万の大きな内訳を占めているのでしょうが、内装は3シリーズや5シリーズとそう大差はないように思えます。
また、バタフライドアは相当使いにくいです。ガソリンスタンドやパーキングメーターなど右側に寄せて降りなければならないという際には苦労します。

デザイン

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走行性能

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プラグインハイブリッド+3気筒1.5リッターエンジンで360馬力相当ということですが、パワー感は十分感じられます。スポーツモードならば電気モーター特有の強烈な加速を味わうことができます。
また、HV特有のバッテリーを床下に搭載していることからくる低重心によってとても良いハンドリングです。

乗り心地

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スーパーカーを謳っていますが、脚のフィーリングとしてはベーシックなBMWより少し固めといった印象でした。
Mモデルほどハードな乗り心地ではなく、十分快適かつ、スポーティーなBMWらしい仕上がりです。
ステアリングのフィーリングもまさにBMW標準仕様といった感です。

積載性

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リアシートは実際に座りませんですが、かなり狭そうでした。
一番近いイメージとしてはマツダRX-7（FD3S）のリアシートといったところでしょうか。
またバタフライドアは、ドアが大きいためかなり気を使います。

燃費

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メーターで10km/リッター、満タン法で9.7km/リッターでした。
バッテリーはすぐになくなってしまうようです。

価格

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故障経験

なし