アウディ オールロードクワトロ 「目立たない高バランス性能・・・ カタロ...」のユーザーレビュー

目立たない高バランス性能・・・ カタロ...

2005.9.1

総評

目立たない高バランス性能・・・
カタログデータなどみても、何かが特に凄い訳ではないのですが、乗ってみると確かに全てにおいて平均より上を行く性能を実感できるそんな車です。そして日を重ねるほどに全てが高次元に融合された他にない特別な車なのだと感じます。

スタイルも押し出しの強いルックスではなくどんな場所でもそれなりに似合ってしまうのも不思議な魅力です。個人的にはSUVでもなくワゴンでもない車格がとても気に入っています。
SUV系の車の隣に停めると明らかに低いボディーラインがスポーティに感じられワゴン系の車の横に停めると一段高いルーフラインが独特の凄みを感じさせてくれます。
ARQはワゴンの扱いやすさ＋SUVの機能性＋スポーツカーの機敏性＋高級車の品格を贅沢に併せ持つ希少な車だと思います。

4.2はイグニッションをONにした途端に別次元のパワーが秘められたARQであることを予感させます。
V8エンジンの音と相まって4.2に導入された電動式チェーンベルトの駆動音も心地よくドライバーに発進前の凛とした緊張感を与えてくれます。
キャビンは2.7より明らかに大きなエンジン音で包まれますが、むしろエンジン音を楽しみながらドライブする味付けになっていると思います。走り出せば、どの速度域からでも太いトルクが得られる感覚はV8ならではで、２ｔ弱の車体を意図もたやすく高速域へと導く力は、スポーティーにさえ感じます。
そしてイグニッションを切った直後のチェーンベルトの機械的な駆動停止音もまたV8モンスターが眠りに着き仕事を終えた感じがして好きです。

モデル末期の利点
承知の通りモデル末期であることから完成度は高いと思います。
欧州ではモデル末期が欧州車のお買い得時期との見方があるようですが私もこの点には同感です。
技術的には新しいものがどんどん出てきていますが、こなれた技術の安心感というのも車選びの選択子にあって良いと思います。
この先入手が困難となり、増々特別感が高まるところも嬉しいです。
また新ARQ(C6)のコンセプトが発表され、AUDIブランドでこの種の車の存続に期待が持て今後が楽しみです。早ければQ7についで来年2006年に本国発売との噂もあるようですね。

満足している点

卓越した動力性能、特に低ミュー路に於ける安定性は発進時、走行時、停止時共にQuattroシステムにより絶大なる信頼をもっています。
また通常路面に於いても加速を伴うワインディング走行や街中の曲がり角などでもQuattro特有の路面に食いつくような切れのある乗り味を確認できます。

ARQの特徴の１つである可変エアサスは最近同グループ会社からも設定車がでてきていますが重心の低いARQでは日常的な一般路や高速道路の走行に於いても有効的に恩恵を受けることができます。これは時に違う車に乗り換えたような感覚すら覚えるシステムで段差越えやカーブ、発進停車などの場面でドライバーが感じる車の挙動がレベルごとに変化します。
レベルを切り替えるとブレーキの効き方の感触も変わるので、一辺倒な踏み方ではギクシャクすることがありますが、違う車に乗った時にブレーキの扱いが異なるのに似ていて、レベル毎のブレーキングをマスターすれば問題ないと思います。
また4.2導入時に自動調整プログラムが見直された事でよりドライバーの手動設定時の融通が良くなっています。

知らない人が、パッと見ればA6（C5）系と同等のスタイリングでありながら実は多くの点でAQRならではの特徴を活かす数々のチューニングが行われている点もマニア心をくすぐる作りとなっています。
特に横に張り出したオーバーフェンダ部と極太タイヤを前方から見た時の迫力は圧巻です。4.2では更にオーバーフェンダ部が拡張され車幅も広がっています。
そしてアルミ素材の使用も品格を上げています。隠れた点ではエンジンルーム上のボンネットもアルミ製です。

不満な点

▼純正ナビ
多くの方も問題視されている通り世代の古さが目に付きます。
しかし社外品へ比較的簡単に換装できるので、いやならば交換すれば問題ないと思います。
現在ではBOSEサウンドシステムを活かした状態での換装も可能でした。

▼長いルーフアンテナ
これも社外品に交換すれば問題なく解消できます。

▼レカロのシート
個人差があると思いますが、腰痛持ちの私でも長距離走行で疲れることも無く快適です。着座面は縦方向に前後拡張移動できる機能が付いていますが常時使うものではなく補助の域を脱しません。しかし長距離時の運転では、これを調整することで快適にすごせます。太もも面よりお尻が少し下がるポジションは他のゆったりしたSUV車のそれとは異なり走りを追求した結果の形でホールド感は、さすがレカロって感じです。やはりドライバーをその気にさせてくれます。
でもメモリー機能が無いのは、ドライバーチェンジ時に面倒だと感じます。

▼ブレーキダスト
これは確かに多く出ます。05モデルからブレーキが一回り大型化され強化されたと説明を受けましたが、依然としてダストの量は半端じゃないです。でも効きは良いと思います。

▼粗悪な標準カーペット
１ヶ月もたたないうちに毛羽立ってしまいました。
なので社外品も含め検討中です。

▼その他
前席カップフォルダ数の問題は、05モデルでは解消されています。
センターアームレスト部に２つ新設されて前後席の合計は５個になりました。（物入れも少し残ってます。）１つはペットボトル対応で最近多い角型500mlも入る仕様で使い勝手は良好です。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験