アウディ A4 （セダン） 「とても気に入っていたアルファGTV3.0...」のユーザーレビュー

とても気に入っていたアルファGTV3.0...

2008.1.6

総評

とても気に入っていたアルファGTV3.0ですが、8年8ケ月も乗るとさすがにくたびれてきたので乗り換えました。A4は街中で見かける度に、カッコイイなぁと思っていました。2002年モデルなのに、6000kmしか走っていない1.8Tクワトロを見つけ、2006年夏に購入。実のところ「絶対にクワトロ買うぞー」という強い意志はなく、GTVが220psだったので、ある程度のパワーは必要かと思い1.8Tクワトロ（170ps）を選びました。170psのおまけで偶然手に入れてしまったクワトロシステム。でもそれは、驚くほど優れていて、「アウディ買うならクワトロじゃなきゃ意味がないっ！」と評論家先生が言っているのは真実だと思います。
美しいスタイル、気持ちのいい回頭性、ステアリングのフィール、ブレーキタッチ等、アウディならではの高度で気持ちの良いチューニングが施されている一方、 100-140km/h付近でのダンピング不足、街中での乗り心地等、誰にでも判る欠点が残っているのは「日本車の師匠」であるドイツのクルマとしては少々詰めが甘い気がします。このクルマはワインディングを走っている時が、間違いなく一番楽しい。ワインディングでの走りを第一に考慮して開発されたのでしょう。でも都会暮らしなので、毎日ワインディングを走ることは出来ない。しかしこのクルマ、街中や高速を走るのにベストとは言い難い。それがちょっと問題なんだよなぁ・・・。いっそのこと、箱根町に移住する？

満足している点

◆デザイン　デザインは緻密でいまだ新鮮。私の美意識ではB7のA4のデザインは完全NGです。
◆ハンドリング　このクルマの白眉はハンドリングではないかと思います。FFのクルマを数台乗り継ぎ、FFのコーナリングの限界は分かっているつもりです。慣れたスピードでコーナーに進入、ここでアクセルを踏み込むとスキール音が出るはず・・・と思いきや、クワトロはスキール音を出さず、トラクションが掛かり、加速を続けるのです。FFの場合、駆動輪と操舵輪が兼用ですので前輪の負担は大ですが、クワトロシステムではトラクションの半分を後輪が負担するので、前輪のグリップにまだ余裕があったのです。これには感動しました。ワインディングを走るとホント面白く、ついつい走ることに没頭してしまいます。ワインディングでの評価は満点です。
◆シート　2002年モデル1.8Tにはスポーツシートが標準で付いていたことはラッキーでした。腰をしっかり優しくサポートしてくれます。
◆ティプトロニクススイッチ付ステアリング　2002年モデルの1.8Tクワトロには、ティプトロニクススイッチ付ステアリングが標準装備されています。自分で操作してみて、その良さを実感しました。コーナーが近づきシフトダウンしたい時、A4では、シフトノブを左に倒し、手前に引いてシフトダウン、という2つのプロセスが必要なのですが、これの場合は、マイナス側スイッチをポチッと押すだけの1プロセスでシフトダウンが行われます。シフトアップ・シフトダウンがゲーム感覚と言っては言葉が軽すぎますが、クワトロの必須アイテムだと思います。

不満な点

◆エンジン　ターボエンジンで2000-5000が常用範囲とされているので仕方ないことですが、高回転は苦しげで、回す意味はないです。5000回転を超えると悲鳴の様な音がします。急加速中は5000回転に達したところで、早々にステアリングスイッチでシフトアップしてしまいます。でも、5000回転までは淀みなく回るので実用エンジンとしては上出来と言うべきなのでしょう。
◆ブレーキペダルの位置　ブレーキペダルは、アクセルをゆるめて、つま先を自然に左に移動した所にあって欲しいものです。このクルマは位置が高すぎます。シートポジションを少し後ろにずらすことで対応していますが、リアシートの足元が少し狭くなります。
◆高速道路　良く使う100-140km/h付近でギャップを超えた時のダンピング不足。一番良く使われる速度域ではないかと思うのですが、周囲の日本車がビシッと走行しているのに、アウトバーン育ちのクルマがヒョコヒョコしているのはみっともない。まあ、もう少し速度を上げると、面目躍如なのですけど・・・。
◆乗り心地　もう少し街中での快適性に配慮が欲しいところ。バネを一段弱くしてダンパーはもう少し締めたい。可変ダンパーで両立可能な気がします。
◆メーターの表示　30・50・70・・・と十の位が奇数表示だったのが、急に100・120・140と偶数に切り替わってしまうところが不可解で、最初の頃は見難くかった。もう慣れたけど・・・。
◆ホーンボタン　固すぎ。ピピッと繊細に押すことは不可能で、ビーッとべったり押すことしか出来ません。ドイツ人だって力の弱い人もいるだろうし、意味不明の固さ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験