アウディ A4 (セダン) 「内外装の質感はトップレベル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
3

内外装の質感はトップレベル

2023.6.23

年式
2016年2月〜モデル
総評
A4としては5代目となるミドルクラスセダン。アウディブランドのセダンの中でも好調な売れ行きを見せており、プレミアムセグメントならではの質感の高さや造り込み、走行フィールのよさで幅広い層から支持されている。
満足している点
先代に対してボディサイズはわずかに拡大しているが、日本の道路事情でも扱いやすいサイズにまとめられている。構造面やパーツの軽量化が行われたボディは最大120kgの軽量化を達成。空力特性もクラストップレベルの0.23を実現している。ボディ側でも燃費や高速安定性の向上に寄与しているのだ。
不満な点
好調な売れ行きを見せるSUVと比べるとセダンは小さく見え、目線の高さからくる見晴らしのよさがセダンボディでは得られないこと。
デザイン

4

5代目デビュー当初のエクステリアデザインは一見キープコンセプトにも見えたが、2020年のマイナーチェンジではフロントマスクをリニューアル。すべてのドアパネルを一新したほか、ブリスターフェンダーを採用するなど、一段と精かんな仕上がりとなった。全幅も5mm拡大されている。
走行性能

4

2リッター版となった35 TFSIは実用域でのトルクが充実。デュアルクラッチの7速Sトロニックとの組み合わせで軽快な加速フィールが得られる。マイルドハイブリッドの採用によりエンジンのスタート&ストップがスムーズかつ上質。軽快な操縦性も確かめられる。
乗り心地

5

17インチタイヤを装着した足まわりは適度に引き締まった乗り心地をもたらす。高速安定性にすぐれ、標準装備のアダプティブクルーズコントロール、渋滞時にステアリング操作をサポートするトラフィックジャムアシスト機能のおかげで安全で快適なクルーズが楽しめる。
積載性

4

トランクルームは奥行きが108cmあり、タイヤハウス間のもっとも狭い左右幅でも100cmを確保。高さは50cmあり、荷室容量は480リットルを確保する。リヤシートバックを前倒しすることで長い荷物の積載もオーケー。荷室内はフルトリムされ、ヒンジもカバーされている。
燃費

4

最新のFFガソリンターボ(35 TFSI)はWLTCモード14.3km/Lを確保。経済性にこだわるのなら17.1km/Lの2リッターディーゼルターボ(35 TDI)を選びたい。高出力エンジンを搭載するクワトロは数値がやや落ちるものの、2リッターディーゼルターボ(40 TDI)は16.1km/Lと経済的だ。
価格

3

もっとも安価な35 TFSIで479万円、高価な45 TFSIクワトロSラインは664.7万円。BMW3シリーズセダンやメルセデスCクラスと比べると安価だが、ボディカラーをはじめ、豊富なオプション類を選択するとかなり高額になってしまう。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
アウディ A4 (セダン) 新型・現行モデル

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