外車の車名について、プリウスやフーガなど固有の名前が付けられる国産車に対してベンツやBMW、フェラーリなど、車名が数字だけの抽象的な排気量やクラスのみのものもが多いのは何故でしょうか？

Question

かと思えば、ムルシエラゴやヴァンキッシュ、エリーゼなど付いてるものもありますし、一概には言えなさそうなのですが…
逆に名前が必ず付けられてる日本車が珍しいことなんでしょうか？

Answer 1

国民性が大きく関係してきます。

"個人"を大切にするか、会社や国などの"群体"を大事にするかです。アメリカやフランスなどは完全に個人主義の国、対するドイツは規律を重んじ組織を重要視する国です。

"個"のイメージを強くした場合には、その商品にペットネームを付けます。対してコーポレートイメージを重視したい場合には、会社名+数字やアルファベットとなります。

日本の場合、戦後は全てアメリカから学んでいます、トヨタなどは多チャネル化などGMの販売手法をそのまま真似していますから、ペットネームが付くのです。それ以前はトヨダAA型のようにドイツ車を真似ています。

ただし、この多チャネル多商品化はリーマンショックでの米ビッグ３の破綻により、今では失敗となっています。

最近では、世界的に「コーポレート・アイデンティティ」を重視する方向にありますから、会社名に続いてペットネームよりも数字やアルファベットで商品名を付ける方向にあります。

Panasonicがナショナルから全てブランド統一したのもそうですし、掃除機のダイソンなんかはその最たる例でしょう。

レクサスなんかも、アメリカ式からドイツ車に倣ってアルファベットと数字を車名にしています。これも、車そのものを愛してもらうよりも、その商品を作るブランドを愛して欲しい、ということです。

ポルシェなんかは、すでにその会社のブランド認知力が世界中でも高いことから、マカンやケイマンのようにペットネームを付ける方向にありますね。昔は、911や928、944のように数字でしたけども。

会社名+アルファベット/数字は、トップ商品の高級イメージを下位の商品まで引っ張れるのが、最大のメリットでもあるのです。

例えば「ベンツ」をイメージすれば、デッカくて厳つい1000万円オーバーのSクラスを多くの人はイメージします、そのイメージのままで400万円の安いモデルも販売できるのです。400万円でも、多くの人はベンツと聞けば「オー、スゴイ」となるでしょ、レクサスもソレを目指しているわけです。

会社名+アルファベット/数字は、登録商標に引っかからない、というメリットもあります。ペットネームではその国ですでに商標が使われていたり、スラングに引っかかることがあります。

セリカXXやパジェロなどがイヤラシイ言葉（スラング）になるというのは有名なところで、これだと輸出仕向地ごとに名前を変えなければいけなくなるのです。また、それを調べるのも費用や時間がかかります。

実はフィット、発売前は「フィッタ」という名前でした。発売直前になり、名前をスクープした自動車雑誌の読者が、これはイタリア語で「女性のアソコ」というスラングになることを指摘、ホンダはカタログやCMの制作が終わっていたのですが急遽、車名を「フィット」に変えた、という経緯があります。だから、海外仕様の一部では「Jazz」に変わっているのです。

海外仕様の名前を変えればエンブレムも作り直し、宣伝もやり直し…余計なコストがかかります。今の瞬時に世界中へ情報が流れるネット時代には、そぐわないというわけです。

アルファベット/数字なら、会社（ブランド）名だけを商標登録しておけば済みます。アルファベットと数字の組み合わせなんて、無限にあるわけですから。

質問者からのお礼コメント

大変分かりやすく、詳しい説明ありがとうございます。
確かに、ブランドイメージがパッと思いつきますね。
ペットネームの話やフィットの話も大変ためになりました！

Answer 2

企業の命名ポリシー次第です。

ドイツプレミアムカー御三家は、セグメントクラスでのネーミングです。
・Cセグメント：Mercedes Aクラス,Bクラス、BMW 1シリーズ,2シリーズ、Audi A3
・Dセグメント：Mercedes Cクラス、BMW 3シリーズ,4シリーズ、Audi A4,A5
・Eセグメント：Mercedes Eクラス、BMW 5シリーズ,6シリーズ、Audi A6,A7
・Fセグメント：Mercedes Sクラス、BMW 7シリーズ、Audi A8

Volkswagenは風の名前を使っています。
Porsche、Peugeot、Ferarriは3桁の数字です。(一部例外あり)
Lamborghiniは闘牛の名前が付けられています。(一部例外あり)

日本車は北米をお手本として発展したため、北米のように名前を付ける習慣になったようです。
プレミアムカー市場に投入されたLEXUSは、ドイツプレミアム御三家風にセグメントクラス毎の英数字を用いています。

(evilflower_devilさんへ)

Answer 3

自論、例外もあると思いますが、

そのブランドの車種が「同じ顔立ち」→数字やアルファベットで記号化した車名に思う。
メル、BM、アウディ、レクサス、マツダ。

車種＝商品というよりは
ブランド＝商品 としての位置付けを重視しているのかも。

Answer 4

数字とローマ字のパターンは既に海外メーカーが商標登録で抑えている場合が多く使いたくても使えない。名詞もかなり登録が進んでいるので、造語が増えることになる。

Answer 5

そのメーカー（ブランド）で発売している車種が少ないと大きさ、形状、エンジンだけの表記で賄えるのでベンツ、BMW、アウディ、プジョーなどは数字表記です。（今では車種が増えてきたので訳がわからない表記になってきましたね）

車種が多いGMなどはキャデラックやシボレー等の部門が分かれた上に更に車種名があったり、その他アメリカのメーカーや巨大なフォルクスワーゲン等はすべて車種名がついています。

ワールドワイドでみたら数字だけの方が珍しいですよ。

Answer 6

車名と言うよりブランド名なのでしょうね。
数字やアルファベットはその車の大きさや仕様などを示すものです。
AクラスよりCクラスが大きいとか、208より308の方が大きいとか。
メーカーごとの法則に基づいてほぼ機械的に名前が決められます。
要はブランド（メーカー名）を示す名前と大きさや仕様を示す記号的な数字だけで足りるという考えなのでしょう。

ベンツのデカイのとか、BMWの小さいのとかそんな感じ…。
これはブランドとして統一されてるって事を意味するんだと思います。
マツダなども海外ではこういう展開ですし。

欧州車でも名前を持つ車も有ります。
アルファロメオなどちょっと前までアルファロメオ155とか156とか数字表記でしたが、今はジュリエッタとかミトとかいう名前を与えられています。
この判断はどういう判断なのかわからないですけどね。
ルノーも以前は4とか5とか簡単な数字でしたが、今はクリオだとかメガーヌとか名前が付いてます。

Answer 7

人名でも数字が普通に使用されますよ。