トヨタ ランドクルーザープラド
発売からかなりの年月が経過してはいるものの、たび重なるアップデートによって実用面では大きな不満を感じることはなさそう。決して小さくはないものの、ランドクルーザー300と比べてひと回り小さいボディは取り回しもしやすく、ライトデューティなモデルというシリーズにおける役割を十分に果たしている。ただ、発売当初からランドクルーザー(200系)の廉価版という印象が拭えず、新型となるランドクルーザー300の登場以降はその傾向がさらに増している。さらに言えば、優れたクロスオーバーSUVが多く登場している現在では、「ライトデューティなランドクルーザー」にどれだけのニーズがあるのか定かではない。一方、実質的な後継であるランドクルーザー250がまもなく登場する予定。ランドクルーザー250は、高級SUVとしての性格が強いランドクルーザー300に対して、無骨なデザインをもったキャラクターの異なる1台となるなど、ランドクルーザー300の廉価版という印象はない。そう考えると、現時点ではランドクルーザープラドを積極的に選ぶ理由はほとんどないと言わざるを得ない。