累計販売台数は5,000万台以上、なんと34秒に1台(トヨタ調べ:1966年11月の初代発売から2021年7月までの累計秒数をもとに計算)売れているという、トヨタのみならず日本を代表するモデルである「カローラ」。現行型の国内デビューは2018年6月、今年で7年目を迎えることになり、通常のモデルサイクルならば、いまごろ次期カローラは、プロトタイプ開発の最終段階にきているはずだ。
いつの時代も、ユーザーの期待に合わせて変化をすることで、人々に移動の自由と喜びを提供してきたカローラは、次期型でどのようなモデルになるのか!?? 予想をしてみよう。
「5ナンバー仕様は残る」…ってマジで!?? 次期カローラを大胆予想! 2026年頃発売
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】そろそろ新型登場か!?? トヨタ「カローラ」シリーズの現行モデルたち(30枚)
セダン/ツーリングには、ナローボディとワイドボディを用意か!??
2024年のカローラシリーズ各モデルの販売台数内訳は、カローラクロスがもっとも多く約55%、次いでカローラツーリング(約29%)、カローラセダン(約10%)、カローラスポーツ(約5%)、そしてGRカローラ(約0.5%)となっている。
トヨタのみならず日本を代表するモデルである「カローラ」。いつの時代も、ユーザーの期待に合わせて変化をすることで、人々に移動の自由と喜びを提供してきた
2024年1月~12月の現行カローラ販売台数内訳。カローラクロスが約半数(約55%)売れており、次いでカローラツーリング(29%)、カローラセダン(10%)と続く
普通に考えれば、割合が少ない車型は廃止にして、売れる車型に集中するのがセオリーであり、セダン、クロス、ツーリングの3モデルは残し、割合の少ないカローラスポーツを廃止、もしくはGRスポーツに統合される、ということになる。
筆者も次期カローラは、セダンとツーリング、クロスの3パターンでデビューすると考えているが、セダンとツーリングには、それぞれにナローボディとワイドボディが用意されるのでは、と考えている。その理由は、2025年10月末で生産終了となることがアナウンスされたカローラアクシオ(セダン)とカローラフィールダー(ワゴン)ユーザーの受け皿を用意する必要があるからだ。
現行型で3ナンバーサイズになったことで、貴重な5ナンバーサイズとして、これまで継続販売されていた両モデルの受け皿を用意しないということは、「お客様の立場に立って考える」を理念とするカローラのコンセプトからみても考えられない。おそらく、次期カローラセダン/ツーリングをベースに、ナローボディとワイドボディでつくり分けをすることで対応してくるのではないだろうか。
ホームページ上で、カローラアクシオ(セダン)とカローラフィールダー(ワゴン)の2025年10月末の生産終了が発表された。これらの受け皿はどのクルマになるのか、気になる所だ
スポーツは廃止、GRカローラはセリカ登場まで継続販売か
スポーツ/GRカローラについては、販売比率が少ないスポーツを、トヨタの主力4WDスポーツとしてモータースポーツの場で活躍しているGRカローラに統合するという可能性もあるが、そのGRカローラも、トヨタが開発を明言している「セリカ」の復活で、お役御免となる可能性が高い。セリカが復活となるならば、よりスポーツのイメージが強く、ユーザーの期待もより高いセリカに、その座を譲る可能性は高いと考えられるからだ。
おそらく、次期型ではスポーツは廃止され、GRカローラも、次期型登場後も継続販売されたあと、新型セリカ(GRセリカ?)の登場をもって廃止されるのではないだろうか。
次世代エンジンは、間に合わない…か!??
そして、もっとも気になるパワートレインに関しては、現行カローラシリーズでハイブリッド車の割合が90%近い現状を鑑みれば、全車ハイブリッド車になる可能性が高いと考える。投入されるユニットは、2024年5月のトヨタ・スバル・マツダ共同の技術説明会でトヨタが発表した、次世代の直列4気筒エンジンを期待したいところだ。
電動化時代のエンジンの使われ方を想定し、従来のトヨタ製ハイブリッドの使い方よりも、電気リッチ(バッテリー駆動が主、エンジンがサポート)となることを前提に設計されているエンジンで、これによって、エンジンは高トルクの発生や高回転まで回すことが不要となり、エンジン全体のコンパクト化と嵩(かさ)の低減が可能となっている。体積減少と回転域を狭めることでコストダウンも狙えるという。
ただ、2024年5月の発表では、開発の進捗について、「早ければ2026~2027年には開発に目途がつく」とされており、2026年発表が予想される次期カローラへの投入には、残念ながら間に合わない可能性が高い。そのため、当初は現行モデルの1.8L直4エンジン+モーターのTHS-IIと、既存の1.5L直3ガソリンユニット(もしくは2.0L直4ガソリン)でデビューし、2年後(2028年)の商品改良のタイミングで新型1.5L直4エンジン+モーターの新ハイブリッドユニットに全車切り替える方針をとるのではないだろうか。
全車ハイブリッド化に関しては、価格上昇が懸念されるが、バッテリー搭載量を減らした廉価モデル(既存のHEVに近い)と、バッテリー搭載量を増やした上級モデル(既存のPHEVに近い)の2モデルを用意し、電動走行距離に応じて車両価格を設定するという方策で、対応してくるものと予測している。
2024年5月にトヨタが発表した、次世代の1.5L直列4気筒エンジン。早ければ2026~2027年には開発に目途がつけられるとしている
プリウスに搭載したようす。エンジン全体のコンパクト化と嵩(かさ)の低減ができることで、低重心化やデザインの改善(空力改善)など、さまざまなメリットがある
◆ ◆ ◆
トヨタは、2025年3月期第3四半期決算発表において、通期となる2025年3月期の連結決算の業績予想を、売上高を前回予測より1兆円多い47兆円へ、営業利益を4000億円多い4兆7000億円へ、純利益を約1兆円多い4兆5200億円へ上方修正した。
ハイブリッド車を中心に販売好調であることや、円安により利益が押し上げられたことなどが主要因と考えられるが、トヨタが地道にいいクルマを造り続けてきたことによるものであることは間違いない。そのトヨタを代表するモデルであるカローラ。次期型の登場が、非常に楽しみだ。
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みんなのコメント
北米仕様は1800に迫る全幅よ。
それを何とか1745mmに押さえ込んだのに5ナンバーサイズなんて無理でしょw
もはやカローラは日本の国民車でなく北米の大衆車。日本人は軽かヤリスかプロボックス乗っとけなんでしょw
仮に5ナンバー車を作るとしてどうやって作るの?
今のカローラは全幅1,800くらいあるから、世界のカローラをベースにするのはおそらく不可能
アクシオのようにヤリスベースか?