「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ボルボ XC60だ。
ボルボ XC60 T5 SE(2010年:車種追加)
ボルボとしてはミドルクラスのSUVにあたる「XC60」は、ヨーロッパでは2008年に発売された。日本でも昨年(編集部註:2009年)に発売が開始され、予想以上?に売れているようで、販売は好調だ。そんなXC60のさらなる拡販を目指して、ボルボ・カーズ・ジャパン(当時)はエントリーグレードの「T5 SE」を追加設定した。
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搭載されるパワーユニットは、上級グレードのT6が3Lの直6ターボエンジンだったのに対し、高効率の直噴2L 直4ターボエンジンとなる。このエンジンは、(編集部註:当時ボルボが属していた)フォード グループ内でマツダ主導で開発したもののボルボ版にあたる。
このエンジンは、新開発のターボシステムや、世界初のステンレス鋼板製タービンハウジング一体型マニホールドが特徴だ。小型タービンでもピーク出力を保ったまま低回転トルクを出せるというメリットがある。
さらに、すっかりお馴染みになったとはいえ、60系以上のボルボに搭載されるのは初となる、ゲトラグ製ツインクラッチ6速AMT(DCT)との組み合わせで、レスポンスと燃費の向上を図っている。駆動方式はT6の4WDに対し、FFのみの設定となっている。
ラフロードよりはハイウエイが似合うシティ派SUV
前に記したような説明を聞いた後に、さっそく乗ってみる。加速時はターボが実体感として効きだすのが2500rpm付近からなので、低速時の急な上り坂などシチュエーションによっては、もう少しパワーが欲しい!と、正直思ってしまう場面があるのも事実だ。
逆に、いったんターボが効き始めてしまえば、気持ち良いほどに高回転域まで回ってくれる。つまり、完璧オンロード指向、シティ派SUVの性格に見合うように、かなり高速型に寄った性格づけがされているということなのだろう。
その証拠に足まわりのバランスも、中~高速域の方がいい。上屋はフラットで腰から下だけで回っていくような、まるでスキーのウェーデルンさながらの爽快さが味わえる。直6エンジンを搭載するT6と比べると車重にして140kg軽く、とくに鼻先が軽いからオンロードのワインディングではワクワクするくらい、スッと頭が入っていく。
軽快な上にFFながら安定感が高く、箱根の峠道をスイスイと駆け回れるくらいなのだが、車庫入れとなるとどうもステアフィールが重い。それでも、2011年モデルから採用された車速感応式パワーステアリングの操舵アシストをいちばん強にすれば問題ないので、女性や非力な人にはこの設定がオススメだ。また最小回転半径5.8mという数値の割りには、実際の小回り性は高い。
トルクコンバータ式ATのような滑らかさにこだわったというDCTのおかげで、シフトショックは少なくフィールはいい。そして低速用追突回避・軽減オートブレーキシステムの「シティセーフティ」は標準装備するなど、安全性能は全グレード同等にというのも、ボルボらしい美点である。
■ボルボ XC60 T5 SE 主要諸元
●全長×全幅×全高:4625×1890×1715mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:1790kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:149kW<203ps>/6000rpm
●最大トルク:300Nm<30.6kgm>/1750-4000rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:10.2km/L
●タイヤ:235/60R18
●当時の価格<税込み>:499万円
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