■SUVで人気の大型パノラマサンルーフもマツダでは久しぶりの採用に
マツダは、2022年初秋に発売予定の新型SUV「CX-60」に、大型パノラマサンルーフを採用します。
マツダでは、新型SUVの愉しさをドライバー以外の乗員にも伝えるためには欠かせない装備だったといいます。
【画像】贅沢な解放感! 新採用された大開口パノラマサンルーフとマツダ 新型CX-60を写真でもっと見る(16枚)
「夏場の日差しがまぶしい」「車内が熱くなる」などの理由で、近年採用例が減りつつあるサンルーフ。
ですがSUVモデルはちょっと例外なようで、国産車、輸入車問わずサンルーフ・ガラスルーフを採用する例が多くみられます。
それは、アウトドアレジャーをアクティブに楽しむ層から絶大な支持を集めるSUVです。
山や海など郊外へ向かうドライブ路で景色を楽しむのにガラスルーフは適しており、アウトドア派のユーザーから一定の支持を集めているようです。
国産車ではトヨタ「RAV4」や「カローラクロス」、日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」など複数のモデルが、それぞれ大開口部を誇る大型ガラスルーフやパノラマサンルーフを設定しています。
そんななか、SUVモデルを中心に展開するマツダは、なぜかあまりサンルーフに積極的ではなかったイメージがあります。
「CX-5」や「CX-8」にもサンルーフの設定はありますが、前席上部だけが開口する普通サイズのもので、他社のライバル車が用意するような、屋根全面に広がる大型ガラスサンルーフの採用例はみられませんでした。
そんなマツダも、かつてはサンルーフの採用例が多くみられました。
例えば1990年代に発売されていた4ドアハードトップ車「アンフィニ MS-8」では、通常モデルに対し2倍の面積を誇る「スーパーガラスサンルーフ」を採用した例があります。
今回発表されたマツダの新型CX-60には、往年のアンフィニ MS-8を想わせる「大型パノラマルーフ」が久しぶりに採用されたことで、マツダファンからも注目を集めています。
新型CX-60の大型パノラマサンルーフのサイズは幅951mm×長さ1021mm。この大開口部を確保するため、周辺部品を含めサイズを詰め、後席乗員の視界範囲まで上空の視界や明かりが届く設定としています。
また軽量化と側面衝突に対応するため左右のBピラー(車体中央の窓間にある柱)間にルーフレインを設定し、安全性にも配慮しています。
マツダは新型CX-60に大型パノラマサンルーフを採用した理由について「驚きの視界と明るさによって、ドライバーだけでなく全ての乗員に走る愉しさや歓びを提供します」と、その効果を説明します。
マツダは新型CX-60の開発に際し、意のままに愉しめ、走る歓びを感じさせるクルマとして「ドライビングエンターテインメントSUV」というコンセプトを掲げました。
ドライバーだけではなく、乗員すべてにCX-60の愉しさを伝える手段のひとつとして、大型パノラマサンルーフを採用したというわけです。
新型CX-60の国内発売は2022年初秋の予定です。紅葉シーズンを迎えた秋の山岳路でのドライブが楽しみな1台といえるでしょう。
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