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日本導入はある? 三菱の新型SUV「XFCコンセプト」はどんなクルマ?

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日本導入はある? 三菱の新型SUV「XFCコンセプト」はどんなクルマ?

三菱の新型SUVがカッコいい!
三菱は10月18日、新型SUVのコンセプトモデルである「XFCコンセプト」をベトナムで発表しました。XFCコンセプトは10月26日から10月30日にかけて開催される「ベトナムモーターショー2022」に出品される予定です。

詳細なボディサイズは公開されていませんが、「アウトランダーPHEV」や「エクリプスクロス」よりもさらに小さなコンパクトSUVとなる見込みです。

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エクステリアデザインは、取り回しのしやすいサイズながら、フラッグシップモデルであるアウトランダーPHEVとも共通する三菱らしい力強いデザインとなっています。

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また、SUVとして重要な運転のしやすさや居住性の高さが重視されたというインテリアは、コンパクトSUVらしさを感じさせない快適な空間を実現していると言えそうです。

一方、悪路走破性に定評のある三菱のSUVらしく、XFCコンセプトにも「ノーマル」「ウェット」「グラベル」「マッド」の4つのドライブモードが備わり、さまざまな天候や路面でも安心・安全にドライブを楽しめるとしています。

特に「ウェット」モードは三菱としては初採用となり、スコールの多い東南アジアを意識したものとなっています。

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日本導入の可能性は?
三菱の加藤隆雄社長はXFCコンセプトに対し「2023年度にベトナムを含むアセアン諸国に順次投入していく」と述べています。一方で「将来的には電動車の追加や、アセアン以外の地域にも展開する計画である」と続けます。

XFCコンセプトのようなコンパクトSUVは、言うまでもなく現在最もホットなカテゴリーのひとつです。それは日本市場でも同様で、国産・輸入車問わず多くの自動車メーカーがコンパクトSUVカテゴリーでしのぎを削っています。

ただ、三菱が日本で販売しているSUVは、アウトランダーPHEVとエクリプスクロスと「RVR」の3つで、売れ筋のトヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「ヴェゼル」などと競合するサイズや価格のモデルは「RVR」となりますが、こちらは基本設計がやや古いという弱点があります。

そうなると気になるのは、XFCコンセプトが将来的に日本に導入されるのかどうかという点です。

現時点では、三菱からXFCコンセプトの日本導入についての公式なアナウンスはありませんが、果たしてその可能性はあるのでしょうか?

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コンパクトな電動SUVは日本でもヒット間違いなし
まず、XFCコンセプトの日本導入に対するポジティブな要素について見てみましょう。

前述したとおり、現在の三菱のラインナップにはコンパクトSUVがRVRしかなく、RVRの弱点を埋める存在になりうるという点が挙げられます。

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パッケージングに関しては、日本市場のユーザーにもマッチすることは間違いないでしょう。

加えて、加藤社長のコメントにもあるように、将来的な電動化の可能性が示唆されている点にも注目です。

今後の日本市場の状況を考えると、ほとんどのクルマが多かれ少なかれ電動化していくことは確定的です。

一方、東南アジアなどではまだまだガソリン車やディーゼル車が優勢であり、日本ほど電動化が進んでいません。そのため、東南アジア向けとされるモデルの多くはパワートレインが内燃機関のみとなっています。

その点、電動化を想定して開発されていると見られるXFCコンセプトは、アウトランダーPHEVやエクリプスクロスPHEVのようなプラグインハイブリッド化や、「eKクロス EV」のようなEV化の可能性もあります。

電動化されたコンパクトSUVとして登場するのであれば、XFCコンセプトの日本導入はグッと現実味を帯びます。

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日本導入が難しい事情
ただ、日本導入についてネガティブな要素が少なくないのも事実です。

その最も大きな理由となるのが、三菱における日本市場の重要性です。もちろん、三菱は日本の自動車メーカーであり、本社も日本にあります。

しかし、2021年の新車販売台数で見ると、世界全体で販売している93万6749台の新車のうち、日本国内で販売されたのは7万5155台とわずか8%程度です。つまり、全体の90%以上が海外市場での販売となっています。

ちなみに、タイやインドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシアなどのアセアン諸国の合計は25万335台となっており日本を大きくしのぎます。

また、アセアン諸国で主力モデルとなっている「ミラージュ」や「トライトン」、かつて日本で「チャレンジャー」として販売されていた「パジェロスポーツ」、現在の三菱の屋台骨となっているミニバン「エクスパンダー」などはタイやフィリピン、ベトナムなどの現地工場で生産をしており、XFCコンセプトもこのいずれかの工場での生産になると見られます。

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そうなると、日本市場でXFCコンセプトを導入しようとすると、ミラージュのようにアセアン諸国からの輸入というかたちとなります。輸送コストや為替リスクも考慮すると、わざわざ日本へと輸入するメリットは薄いと考えるのが自然です。

そのため、日本市場では軽自動車および中~上級モデルに集中し、競争の激しいコンパクトSUVカテゴリーには参戦しないという戦略を採る方が合理的と言えそうです。

また、加藤社長はXFCコンセプトについて「アセアン戦略車から世界戦略車となり当社の販売を牽引するクロスオーバーMPV『エクスパンダー』のような主力車種に育てていきたい」とも述べていますが、残念ながらエクスパンダーも現時点では日本市場に導入されていません。

このように考えると、現時点ではXFCコンセプトが日本導入される可能性はそれほど高くないと見られます。

ただ、クルマ自体は日本市場でも大きく飛躍するだけの力は秘めているため、将来的にはコンパクトSUVカテゴリーのダークホース的存在となる可能性は決してゼロとは言えないでしょう。

文:ピーコックブルー
写真:三菱自動車

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みんなのコメント

20件
  • キャプチャーのおさがりに成り下がってたRVR(ASX)にかわってこれをRVRとして売ってほしいわ
  • 今、デザインも含めて三菱の勢いは凄いね。
    特にホンダは見習って欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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