改良型「ホンダ フィット」の価格大公開！ 10/7発売、クロスターは10万円を超える値上がり。先進安全機能のアップグレードも解説

ホンダのベストセラーモデルであるフィットが、まもなくマイナーチェンジを迎えます。すでに公式ホームページでは、デザインの変更に加えて、走りの質にこだわったという新グレードの「RS」が設定されることが明らかにされていますが、そのほかどのような点に改良が加えられるのでしょうか。

かつての大ヒットモデルも現在はテコ入れの必要あり!?
2001年に登場した初代「フィット」は、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用などにより、ライバルをしのぐ広い室内空間を実現したことで、発売当初から大ヒットモデルとなりました。

現行モデルは2020年に登場した4代目。初代から受け継がれる室内空間の広さはもちろん、ホンダの誇るハイブリッドシステムの「e:HEV」を搭載したことや、従来の「松竹梅」によるグレード体系を見直し、それぞれ特徴の異なる5つの「タイプ」を設定したことなどが話題となりました。

一方、トガッた部分の少ないエクステリアデザインや、「トヨタ ヤリス」や「日産 ノート」、そして身内の「ホンダ N-BOX」など強力なライバルの存在などから、現行フィットの販売状況は決して好調とは言えない状態が続いていました。




デザイン改良に加えて「RS」の登場が目玉！
そんななかで行われるマイナーチェンジは、やはりエクステリアデザインのブラッシュアップに重点が置かれています。

フロントマスクを見ると、これまではグリルをできるだけ目立たせない温和なデザインだったのに対し、マイナーチェンジ後はグリルを強調し精かんな印象を与えるデザインとなっています。

また、高級感あるデザインが特徴の「リュクス（LUXE）」はメッキパーツを採用してさらにりりしく、SUVテイストの「クロスター（CROSSTAR）」は、メッキ加飾されたフロントバンパーの採用や、ルーフレールを標準装備することでワイルドな印象を強めています。

このように、タイプごとの特徴をさらに強調することによって、より個性が演出されることになります。

一方、軽快でファッショナブルな印象の「ネス（NESS）」は、今回のマイナーチェンジで廃止される見込みです。

加えて、ハイブリッド車では「e:HEV」のモーター出力アップとアクセル応答性の向上により、よりパワフルで爽快な走りが実現されています。

また、ガソリン車の排気量も1.3Lから1.5Lへと変更されます。

さらに、先進安全運転支援システムであるホンダセンシングの機能も強化され、「トラフィックジャムアシスト（渋滞運転支援機能）」が備わります。これにより、従来の渋滞追従機能付きACC＋車線維持支援システムではカバーされなかった、65km/h以下でも、車線中央維持のサポート機能が作動します。




スポーティな装備が与えられた「RS」グレードを設定
今回のマイナーチェンジの目玉のひとつが、フィットのスポーツグレードとして人気を博してきた「RS」の復活です。

「RS」では、スポーティな専用フロントグリルや前後のバンパー、リアスポイラーなどが採用されます。また、ハイブリッド車では「減速セレクター」や「ドライブモードスイッチ」といった専用装備が用意され、上質かつスポーティな走りを存分に楽しむことができます。

ただ、残念ながら「RS」にもMT仕様は設定されず、駆動方式もFFのみとなっています。




全グレードの価格公開！「RS」は195万9100円から！
マイナーチェンジにより、各タイプの価格が変更となります。

ベーシック（ガソリン車/FF）：159万2800円
ベーシック（ガソリン車/4WD）：179万800円
ベーシック（ハイブリッド車/FF）：199万7600円
ベーシック（ハイブリッド車/4WD）：219万5600円

ホーム（ガソリン車/FF）：182万6000円
ホーム（ガソリン車/4WD）：202万4000円
ホーム（ハイブリッド車/FF）：217万5800円
ホーム（ハイブリッド車/4WD）：237万3800円

クロスター（ガソリン車/FF）：207万2400円
クロスター（ガソリン車/4WD）：227万400円
クロスター（ハイブリッド車/FF）：242万2200円
クロスター（ハイブリッド車/4WD）：262万200円

リュクス（ガソリン車/FF）：214万9400円
リュクス（ガソリン車/4WD）：231万4400円
リュクス（ハイブリッド車/FF）：249万9200円
リュクス（ハイブリッド車/4WD）：266万4200円

RS（ガソリン車/FF）：195万9100円
RS（ハイブリッド車/FF）：234万6300円

ほとんどのグレードで数万円の値上がりとなっており、特に「CROSSTAR」では10万円を超える値上がりとなっている点には注意が必要です。

一方、「RS」のガソリン車や、唯一価格が据え置かれた「BASIC」のハイブリッド車がかろうじて100万円台をキープするなど、ホンダの努力も垣間見える価格設定となっています。





発売は10月7日も、納車は2023年3月頃？
公式ホームページ上では「2022年秋」とされている発売時期ですが、現時点では10月6日に発表、10月7日に発売というのが有力です。すでに販売店ではマイナーチェンジ後のモデルの商談が行われているようです。

一方、納車時期については未確定な部分も多く、2023年3月頃になると考えておくと良さそうです。





写真：
1枚目：ホンダ フィット RS
2枚目：ホンダ フィット リュクス
3枚目：ホンダ フィット クロスター
4枚目：ホンダ フィット ホーム
5枚目：RSのイメージ
6枚目：リュクスのイメージ
※すべてMC後モデルのもの。

Comments

FITがコミコミ300万越えとかありえない

RSに
「1.5リッターターボ載せる！」（確かHONDAは持ってたよね？）
だったらまだ分かるんだけど……物足りない感は否めない。