■3列目シートを使う機会は年に何回ある?
広い室内と6人以上乗れる3列シートで、ファミリーカーとして絶大な人気を博しているミニバン。一方、近年では3列シートを装備するSUVが増えており、ミニバンのライバルとなっています。
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実際に、メーカーもミニバンからSUVへの乗り換え需要を期待して、3列シートのSUVを次々に開発してきました。
クルマを買うときに「どうせ買うなら、いざというときに人数が多く乗れたほうがいい」と考えるのは、「大は小を兼ねる」の言葉どおり間違いではありません。しかし、3列目シートに大人が長時間乗ることが厳しい広さしかないクルマもあります。
そこで、3列シート車ながら最後席が広くないモデル5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「ランドクルーザープラド」
トヨタ「ランドクルーザー」シリーズは、高い悪路走破性を持つ本格的なクロスカントリーSUVで、そのなかでも「ランドクルーザープラド」は、洗練されたスタイルのモデルです。
現行モデルは2009年に登場した4代目で、ボディサイズは全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm(「TZ-G」除く)、ホイールベース2790mmで、最小回転半径は5.8mとかなり大柄です。
パワーユニットは最高出力163馬力の2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンと、177馬力の2.8リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンが用意されています。
3列シート7人乗りグレードの室内長は2520mmで、やはり3列目シートの足元に余裕がありません。
3列目シートへの乗り降りをスムーズにおこなえるように、2列目シートの背もたれを前に倒すと連動して前方へスライドする「セカンドシートウォークイン機構」が装備されています。
一方で、簡単に3列目シートが格納できる「フロア格納サードシート」を採用していますので、基本的に荷室として利用することを前提とした補助席扱いとなっています。
ランドクルーザープラドの価格は、ガソリン車で3列シート7人乗りのグレード「TX」が369万2520円。ディーゼルエンジン搭載の「TX」は430万7040円(消費税8%込、以下同様)です。
●ホンダ「ジェイド」
2015年から日本国内でも販売が開始されたホンダ「ジェイド」は、低く流れるようなフォルムのスタイリッシュなステーションワゴンです。
ボディサイズは全長4660mm×全幅1775mm×全高1530mm(「RS」除く)、ホイールベース2760mmで、最小回転半径は5.5m(「RS」除く)です。
パワーユニットは最高出力150馬力の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンと、131馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンと29.5馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが用意されています。
3列シート6人乗りの「X」グレードの室内長は2850mmと、数値だけを見ると余裕がありそうに思えますが、ジェイドの2列目シートは後ろへスライドさせ足元にゆとりを持たせるため、左右それぞれ斜め内側にシートが後退するVスライド機構を採用。
あくまでも2列目シートの乗員の居住性を優先していますので、3列目はエマージェンシー用です。
傾斜したテールゲートやボディ後部に向かって低くなっていくルーフ形状もあって、3列目シートのヘッドクリアランスが狭く、乗員が感じる圧迫感が強くなっています。
3列シート6人乗りのジェイドは「X」グレードのみで、価格はガソリン車の「X・Honda SENSING」が274万8600円、ハイブリッド車の「HYBRID X・Honda SENSING」が308万8800円です。
●三菱「アウトランダー」
2005年に三菱「エアトレック」の後継車として登場したミドルサイズSUVの「アウトランダー」。現行モデルは2012年に発売された2代目です。
アウトランダーというとプラグインハイブリッドの「アウトランダーPHEV」をメインに訴求していますが、ガソリン車もラインナップしています。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1810mm×全高1710mm、ホイールベース2670mmで、最小回転半径は5.3m。
ガソリン車には最高出力150馬力の2リッター直列4気筒エンジンを搭載する2WD車と、169馬力の2.4リッター直列4気筒エンジンを搭載する4WD車が用意され、すべてのグレードが乗車定員7名の3列シート車です。
室内長2580mmのキャビンスペースに3列シートを備えていますので、3列目シートの前後長は短く、かつリアタイヤのホイールハウスによって幅も狭められていますので、大人が2人乗って長時間を過ごすには快適とはいえません。
ちなみに同社の「デリカD:5」の室内長は2980mmとなっています。
アウトランダーの価格は、ベーシックグレードの「20M」が267万6240円、トップグレードの「24G Plus Package」が335万8800円となっています。
■コンパクトなボディに3列シートという努力はすごい!?
●ホンダ「フリード」
ゆとりある室内空間と運転しやすいボディサイズのコンパクトミニバンとして2008年に登場したホンダ「フリード」は、国内のミニバン市場を活性化させた1台です。
2019年10月にマイナーチェンジした新型が発売されると事前告知が開始されていますが、現行モデルは2016年に発売された2代目で、同社の「フィット」をベースに開発されています。
ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm(2WD車)、ホイールベース2740mmで、最小回転半径は5.2mと取り回しは良好です。
パワーユニットは最高出力131馬力の1.5リッター直列4気筒エンジン搭載車と、110馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンと29.5馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが用意されています。
フリードにはガソリン、ハイブリッドに関係なく、2WDは6人乗りと7人乗りが用意され、4WDは6人乗りが設定されています。
フリードの室内長は3045mmで、エンジンなどのメカニカルスペースを最小限に抑え、1列目から3列目のシート間の距離を初代フリードより90mm拡大するなど室内の広さに定評があります。
しかし、5ナンバーサイズのコンパクトミニバンですので、3列目シートは2列目シートの位置を調整したうえで大人が耐えられるレベルです。
また、3列目シートのサイドウインドウが三角形の小ぶりな形状ですので、閉鎖感は否めません。
3列シート車でベーシックグレードの「G」(2WD・6人乗り)の価格は198万円、トップグレードの「HYBRID G・Honda SENSING」(4WD・6人乗り)は272万8200円です。
●トヨタ「シエンタ」
市街地に適したコンパクトなボディに後席両側スライドドア、3列シートで7名乗車も可能なミニバンとして人気のトヨタ「シエンタ」。
2015年に登場した2代目は、初代より全長やホイールベースが延長され、5ナンバーのコンパクトミニバンとして広い室内が好評です。
ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm(2WD車)、ホイールベース2750mmで、最小回転半径は5.2mと、ライバルのフリードとほぼ同じとなっています。
最高出力109馬力(2WD車)の1.5リッター直列4気筒エンジン搭載車と、74馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンと61馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステム搭載車が用意されています。
3列シート車の室内長は2535mmで、2列目シートは先代よりも足元スペースは広くなっていますが、「シアターレイアウト」と呼ばれる、後席にいくほど高くなるシート配置によって、3列目では大人が乗ると天井に圧迫感を感じるのは否めません。
また、3列目シートは足元のスペースに余裕がなく、2列目シートを前に出しても快適とはいえません。
なお、2018年のマイナーチェンジでは、ユーザーのリクエストに応えるかたちで、2列シート車が加わったことが話題となりました。
3列シートのベーシックグレードの「X」(2WD・7人乗り)の価格は181万6560円、トップグレードの「G Cuero(ハイブリッド車)」は253万2600円です。
※ ※ ※
普段、多人数乗車の機会がほとんどなくても、年に数回は確実にあるという人ならば、やはり3列シート車を選ばざるを得ません。
しかし、ミニバンは乗りたくないという人にとって、ランドクルーザープラドやジェイドといったモデルがあるのはありがたいのではないでしょうか。
普段は3列目シートを格納しておくならば、格納した状態の荷室の広さや、3列目シートが簡単に復帰できるかなども考慮したクルマ選びをおすすめします。
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