花粉症を持つ人にとって、今は“悲惨”な時期かもしれない。特に運転中のくしゃみや、目のかゆみなどは運転に支障をきたしてしまう可能性もある。空気清浄機能に優れたクルマをピックアップした。
テスラの高性能空気清浄機能
俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.4 カワサキ650-RS W3
スギやヒノキ花粉は直径30~40μmといわれている。1μmは1mmの千分の1なので0.001mm。つまり、花粉は0.03mmから0.04mmの大きさだ。因みにPM2.5は2.5μm以下であるので0.0025mmになるからそれよりも花粉は大きい。
最近のカーエアコンにはこうした花粉などをろ過する「クリーンフィルター」などが装備されているが、それでも完璧に入り込むことを防ぐことは難しい。そこで、優れた空気ろ過装置を備えているクルマを紹介したい。
まずはテスラ「モデルS」や「モデルX」だ。これらに搭載されている生物兵器防衛モードは病院やクリーンルーム、宇宙産業で使われている空気ろ過システムを参考に、花粉、バクテリア、汚染物が室内に潜入する前に外気から取り除き、これらの微粒子を完全に消去するHEPA (= High Efficiency Particulate Air Filter。通称:ヘパ) フィルトレーションシステムを開発。標準的な自動車用フィルターより数百倍も効果があるとのこと。これをオンにすると風量が大きくなり車内の圧力を外気より高めることで、外気はHEPAフィルターを通してのみ室内に入る。テスラによると、0.3μmの粒子を99.97%取り除けるので、それよりも大きい1~1.2μmの炭疽菌などにも有効だという。だから生物兵器防衛モードなのである。
「イヤイヤそこまでは必要ない」という人には、新型レンジローバーがある。パナソニックの「ナノイーX」を組み込んだ新開発の空調システム、「空気清浄システムプロ」を搭載する。もともとレンジローバーにナノイーが初めて採用されたのは2016年の先代モデルで、その評価が高かったことから新型レンジローバーをはじめ、ジャガーなどにも採用された。
日本ではクルマだけでなく、電車やエレベーターなど公共空間でも採用されるナノイーXだが、輸入車に搭載された例は少ない。ランドローバーは空気清浄システムプロを主要機能のひとつとしてアピールしていることから、いかに車内空間の“空気の質”に配慮しているかがわかる。実験室での密閉型テストではウイルスと細菌(バクテリア)を最大97%抑制することを証明したというからかなりの実力を有する。
思い出される初代シーマの加湿器そのほかの日本車においても近年、ナノイーをはじめさまざまな空気清浄機機能を備えたカーエアコンがラインナップされているが、では、いつ頃からこういった装備がクルマに搭載されたのだろう?
1967年にデビューした初代センチュリーにはすでにエアコンや空気清浄機が備えられていた。1980年代から1990年代には、日産から「ピュアトロン」という名称で積極的に展開され、「プレーリーリバティ」や「プレサージュ」などのKid’sバージョンに標準装備。
そんな日産では初代「シーマ」や同年代の「セドリック」と「グロリア」に加湿器が備えられ、室内の快適性を強調していた(オプション設定)。センターコンソール後端、後席に向けて備えられていた。当時の評価では乾燥する冬には重宝したという。加湿器を使うと飛散している花粉を落とせるうえ、粘膜がうるおい不快な症状を抑えやすくなるというから花粉症にも効果があったかもしれない。
さて、あらゆるクルマで可能な車内での花粉対策はいかに? まずエアコンは内規循環とし、かつエアコンフィルターを定期的に交換することが重要だろう。それだけでもかなりの改善につながるはず。また、ボディに付着した花粉を室内に入れないようにまめな洗車や、洋服に着いた花粉を落とすため“パタパタ”と払い落としてから乗り込むことをお勧めする。
それでもどうしても我慢ならないというのなら、究極はテスラの購入だろうか? これ1台あれば、花粉だけでなく、生物化学兵器を使用されても生き延びることができる“はず”だから。
文・内田俊一 編集・稲垣邦康(GQ)
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