デリカD5、デリカミニと三菱らしいクルマの登場が続いている昨今、とうとうパジェロが復活するという噂が飛び交っている。あの頃の勢いのある三菱に戻る日も近いのかもしれない。もしパジェロ復活が確定路線なら、あの小さなヤツらも復活と見ていいのだろうか。実は本家よりも人気があったかもしれない、小さなパジェロたちを振り返っていこう。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部
打倒ジムニー!!!!! 三菱「パジェロ」の復活で弟分たちのカムバックにも期待するぞ!!!!
【画像ギャラリー】トライトン顔になんの!? 新型パジェロのリアかっこよすぎる!!! 衝撃の全貌がコレ(20枚)
■伝説の軽自動車が生まれた瞬間
愛くるしい丸目型ヘッドライトが特徴の初代パジェロミニ
今から30年前の1994年、パジェロに弟分が登場した。丸型ヘッドライトやボディのツートンカラーなど、パジェロの特徴をギュッと凝縮したようなクルマだ。その名も「パジェロミニ」である。
ビルドインフレームのモノコック構造を採用し、駆動方式は後輪駆動ベースのパートタイム4WD。トランスファーにはハイ・ロー2段の副変速機が備わる本格クロスカントリー仕様だ。
1998年には2代目へと進化し、走行性能はそのままにオンロードの走りの質をさらに向上させている。遊び尽くせるボディサイズに排気量、多趣味なユーザーに嬉しい積載性や走破性が、大きくウケた。
当時の軽自動車の中では、衝突安全性能総合評価が最も高く、小さなボディながら大きな安心をユーザーに提供していたクルマでもある。
そして初代ではトムとジェリーがタイヤカバーに、2代目ではスヌーピーがボディに描かれる「スヌーピーエディション」が発売されるなど、アニメーションキャラクターとの関連も深い。
作り手も売り手も使い手も、パジェロミニに関わった全ての人が「遊び」を楽しむことができた。こうした楽しいクルマづくりは、三菱の真骨頂とも言えるだろう。
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■ジュニアからイオへ引き継がれた意思
パジェロミニをベースに開発されたパジェロイオ。シャーシとボディともに専用設計されている
1990年代中盤には、軽自動車がサイズアップし、登録車になって売り出されることが多かった。その波に乗って登場したのが、パジェロミニをベースに開発された1995年登場のパジェロジュニアだ。
全長3,500mm、全幅1660mmというボディサイズに1.1Lの4気筒SOHCエンジンを搭載する。登録車となり、遮音材などが追加され、クルマの質感は確かに高まったものの、パジェロミニよりも割高なクルマとしか見られずに、わずか5年間で姿を消すこととなった。
その後、パジェロジュニアの後継として登場したのが、パジェロイオである。登場は1998年で、一時期はパジェロジュニアと併売されていた。
パジェロジュニアはパジェロミニを大きくしただけだったが、パジェロイオはシャシー・ボディー共に専用設計となる。発売当初は3ドアだけの展開だったが、追って5ドアが追加された。その後、原点だった3ドア仕様は廃止となり、最終的には5ドアの小さなパジェロとなる。
本家譲りの1.8LのGDIエンジンに、三菱の高性能4WDシステムであるスーパーセレクト4WD-iを搭載。一般道では2Hを使い雨天など路面状況に不安がある場合には4Hを選択する。雪道やラフロード全般を走行するための4HLcと、深い砂地や泥沼などでもしっかり駆動する4LLcモードも備えた。
パジェロの本質的な走りはそのままに、非常に扱いやすいサイズで軽いボディは、警戒感のあるフットワークも生み出している。パジェロイオは、昨今のコンパクトSUV達とも十分に勝負できる、隠れた名車なのだ。
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■本家の復活もだけど小さな巨人も忘れちゃいかん!
トライトンの車体をベースに、復活が噂されている次期型パジェロ
デリカD5とデリカミニにように、本家と小さなモデルは対を成しながら、それぞれのフィールドで活躍できるクルマへと成長していくはず。この図式はパジェロでも同じであろう。
ダウンサイジングが進む最近の流れを見れば、パジェロの復活ももちろんだが、ミニやイオの復活がSUV市場に大きな衝撃を与えるのではないだろうか。
デリカミニの大ヒットは記憶に新しい。この勢いでパジェロミニにも一時代を気づいてもらおう。パジェロファミリーの完全復活、待ってます!!
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みんなのコメント
FFで5ドアワゴンのモノコック。
エンジンもデリカミニみたいにルノー製をボアダウンしたもの。
魅力は薄い。