トヨタは今春にハンズオフで高速道路走行できる自動運転レベル2の機能をMIRAIとレクサスLSに相次ぎ追加設定する予定。
ハンズオフ機能は日産もスカイラインで、スバルもレヴォーグのアイサイトXで、高速道路や渋滞時でのハンズオフを実現させているが、これらの車種はいずれもそれなりに値段は高価なモデルだ。
ホンダ レジェンドに初搭載! 自動運転レベル3で事故を起こしたらドライバーに責任はある!?
このハンズオフ機能が、私たちのような一般的庶民でも比較的買いやすい200万円台クラスのクルマに搭載されるのはいつ頃になるのか?
高速道路や流れのある渋滞でのハンズオフによる快適ドライブが身近なものになる時期について国沢光宏氏に解説してもらった。
文/国沢光宏
写真/TOYOTA、NISSAN、SUBARU、HONDA、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】ハンドパワーで運転!? 200万円台の車でハンズオフできる日は近いのか
■渋滞で“連続”ハンズオフを経験したらやみつきになる!
現在日本で連続してハンズオフ走行が可能なのはスカイラインのプロイパイロット2.0搭載車など、高価な車のみとなっている
最近話題に上がる「ハンズオフ」とは「ハンドルを握らない状態でクルマを走らせる」ことを意味する。
もちろんハンズオフ走行機能を持たないクルマでハンドルから両手を離したら「安全運転義務違反」になる。ハンドルから手を離してもキチンと走る機能を持つ車両であり、かつインパネに青色のハンドルマークが点灯している時に限られます。
この機能を持つクルマで激しい渋滞など走ったら「もう後戻りできませんなぁ!」。依存症になりそう。
なにしろ操作ボタンを押したら、ハンドル操作からブレーキ&アクセル操作、はたまた停止した後の再スタートまでクルマがやってくれるのだった。ドライバーは前方を確認しているだけでよい(脇見や居眠りすると注意喚起の後、機能停止)。
ただ残念なことに現在日本で連続してハンズオフ走行が可能なのはスカイラインのプロイパイロット2.0搭載車とレヴォーグのアイサイトX搭載車の2車種しかなく、それなりの価格になってしまう。
となると気になるのは「大渋滞の運転、私も好きじゃない。200万円台で買えるクルマに連続ハンズオフが普及するのはいつ頃?」という点です。
■実はハンズオフ機能といってもイロイロ
セレナは簡易式のハンズオフ機能をセットすると緑色のハンドルマークが表示される
ちなみにハンズオフに「連続」を付けたのは、限られた条件ならハンズオフ可能な車種もけっこうあるからだ。
例えば大半の日産車に搭載されているプロパイロット。セーフティシルードのスイッチを押し、クルーズコントロールをセットすると「緑色のハンドルマーク」(写真参照)が点く。この表示、簡易式のハンズオフ機能という意味。
基本的にハンズオフは推奨されないものの、手を離しても15秒間(10秒で警告。5秒後に機能停止)だけハンズオフ走行が可能。しかもジューネーヴ条約により、1)先行車がいて、2)車速10km/h以下なら連続ハンズオフしても問題なし。
日産車以外でも10km/h以下限定でのハンズオフ機能を取り入れている車種はけっこう多い。
付け加えておくと、以上で紹介した青のハンドルマーク&緑のハンドルマーク点灯中も、ハンズオフした手は、ヒザの上かハンドルに向かって「ハンドパワー!」(写真参照)した時のような位置を保ち「すぐ握れる状態」としていなければ安全運転義務違反。
頭の上で手を組んだりしちゃダメだ。自動運転レベル2だと運転の責任はドライバーです。
混同しがちながら、レジェンドに追加された「トラフィックジャム・パイロット」は自動運転レベル3の機能を持つ。
レベル3運転中になると運転の責任はクルマになるため、事故を起こしたら責任の所在は自動車メーカーか、他車との事故であれば相手側。ドライバーはTV見ててもスマホ操作していてもOK。という性能のレベル3は今回触れない。
■連続ハンズオフには“地図”と“監視カメラ”は必須
ハンズオフした手は、ヒザの上かハンドルに向かって「ハンドパワー状態」を維持しなければならない
長い前置きになった。「200万円台の連続ハンズオフ車が登場するのはいつか?」について考えてみたい。連続ハンズオフ機能を加えようとすれば「高精度地図データ」と「ドライバー監視カメラ」を加えなければならない。
それぞれどんな役割をするのか? 高精度地図データから紹介しよう。初めて走る道をイメージしていただきたい。
道路の”クセ”などわからないためいろんなことを判断しなければならず、リラックスできないと思う。けれど知っている道なら注意すべき点などわかっているから、安全性の確保に集中できる。
クルマも同じ。精密な地図データを持っていたら、それだけで車線をトレース可能。人間と同じようにセンサーで道路上の安全だけを確保すればいい。
■200万円台のクルマは2~3年後にオプション設定か?
写真はプロパイロットを採用するセレナだが、日産は電気軽自動車に連続ハンズオフ可能なプロパイロット2.0を搭載するというウワサもある。初の200万円台か?
ドライバー監視カメラは居眠り防止の観点から必ず必要。ハンズオフすると居眠り運転の可能性がでてくる。前述のとおりレベル2であれば運転の責任はドライバー。基本的に運転しているのと同じだ。
当然ながら居眠りやTV見ながらの運転は危険だし違反になってしまう。事故防止のためドライバー監視カメラで常時ドライバーの視線を追う。
正面を見てない状況が10秒続くと警告。5秒後に「運転していない」と判定され、そこから「安全確保機能」開始となり、最終的に自動停止させる。逆に考えれば2つのアイテムだけ加えてやれば連続ハンズオフが実現可能になります。
ウワサだと日産の電気軽自動車にプロパイロット2.0が搭載されるらしい。初の200万円台になる?
大雑把に言って高精度地図が20万円。ドライバー監視システムを5万円とすれば、25万円くらいのオプションで実現できそう。ということで、2~3年すると新型車の多くに連続ハンズオフ機能がオプション設定できるようになると予想しておく。
ドライバー監視カメラは居眠り運転時の事故防止に絶大な威力を発揮する。安全性向上にもなります。
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みんなのコメント
まず、そうそう多くは出ないモデルに搭載して、トラブルが出きったら、多く出るモデルにも搭載させる。
これがよくある流れでしょ。