現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「テンロク」エンジン車の全盛期を飾った名作たち! ネオクラシックなホットハッチ3選

ここから本文です

「テンロク」エンジン車の全盛期を飾った名作たち! ネオクラシックなホットハッチ3選

掲載 更新 19
「テンロク」エンジン車の全盛期を飾った名作たち! ネオクラシックなホットハッチ3選

■かつて隆盛を極めていた「テンロク」エンジンのホットハッチを振り返る

 近年、世界的に絶版車が人気を集めていますが、とくに1980年代から1990年代に登場した「ネオクラシックカー」がもっとも注目されています。

これが走りのRS! ホンダ「シビックターボRS」が登場

 この世代のクルマは性能的にも現在のモデル比べても遜色なく、デザインやアナログな部分が残されたメカニズムも魅力的です。

 なかでも高性能なモデルは価格が著しく高騰しているほど、人気となっています。

 そこで、ネオクラシックカー世代で隆盛を極めていた1.6リッターエンジンのホットハッチを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「シビック Si/SiR」

 ホンダは1972年に、新世代のベーシックカーとして初代「シビック」を発売。そして、1983年に登場した3代目で一気に高性能化を果たしました。

 その後、1987年には4代目がデビュー。よりワイド&ローなフォルムとなったボディによって、一層スポーティな印象となりました。

 高性能グレードの「Si」には3代目から引き継いだ最高出力130馬力を発揮するZC型を搭載する一方で、足まわりが4輪ダブルウイッシュボーンとなったことから、運動性能は大幅に向上しました。

 しかし、ライバルに対してさらにアドバンテージを得るため、1989年に「インテグラ」に続いて、可変バルブタイミングリフト機構「VTEC」を採用した「B16A型」エンジンを搭載する「SiR」が登場。

 1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンは自然吸気ながら、クラストップとなる最高出力160馬力を誇り、レッドゾーンが8000rpmからという当時としては驚異的な高回転型でライバルを圧倒しました。

 低回転域のトルクもVTECの効果によって十分に保たれ、普段使いからスポーティな走りまでオールマイティな高性能エンジンとして高く評価されました。

 その後、1991年に5代目が登場してSiRは最高出力170馬力まで向上し、1997年に6代目をベースとした「タイプR」誕生への布石となりました。

●三菱「ミラージュ サイボーグR」

 三菱は1978年に、同社初のFF車となる初代「ミラージュ」を発売しました。追ってクラス初のターボエンジン車を追加ラインナップするなど、コンパクトカーの高性能化の先駆けになりました。

 その後代を重ね、ミラージュのトップグレードはハイパワーなターボエンジンというのが定番となりましたが、1992年に発売された4代目の「ミラージュ サイボーグR」にはシリーズ初の高回転型で高出力の1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンが搭載されました。

 このエンジンはバルブ駆動に三菱独自の可変バルブタイミングリフト機構「MIVEC」が採用され、最高出力175馬力を発揮しながらも、低回転域での扱いやすさも兼ね備えていました。

 また、サスペンションはフロントがストラット、リアにマルチリンクの4輪独立懸架を採用し、優れたコーナリング性能を発揮するなど、高性能コンパクトカーにふさわしいシャシ性能を獲得していました。

 ミラージュ サイボーグRはシビックに対抗するかたちでモータースポーツの世界で活躍し、なかでもアマチュアや学生が数多く参戦していたジムカーナでは好成績を収め、競技用ベース車として高い人気を誇りました。

●ダイハツ「シャレード デ・トマソ」

 ダイハツは1977年に、自社開発した次世代のコンパクトカー、初代「シャレード」を発売。量産車では世界初の1リッター4サイクル直列3気筒SOHCエンジンを搭載し、2代目では世界最小となる1リッターディーゼルエンジン、同ターボエンジンを設定するなど先進的なモデルでした。

 そして、1984年には2代目シャレードをベースに、イタリアのチューナーであるデ・トマソが監修した高性能モデル「シャレード デ・トマソターボ」が発売され、走り好きの若者からも高い人気を獲得。

 3代目ではデ・トマソがラインナップされませんでしたが、1993年に発売された4代目でデ・トマソグレードが復活しました。

 外装には専用のエアロパーツが装着され、4輪ストラットの足まわりは専用セッティングで、ピレリ製タイヤと4輪ディスクブレーキが奢られました。

 内装ではナルディ製ステアリング、レカロ製シートなど、歴代のデ・トマソグレードに共通する海外ブランドの逸品が装着されていました。

 エンジンはシリーズ初の1.6リッター直列4気筒DOHC自然吸気を搭載。最高出力125馬力と控えめでしたが、車重はわずか900kg(MT車)と軽量なことから、十分な動力性能と優れた運動性能を発揮しました。

 その後、2000年に後継車である「ストーリア」にバトンタッチするかたちで、シャレードは長い歴史に幕を下ろしました。

※ ※ ※

 近年のコンパクトカーは経済性を重視しており、高性能なエンジンを搭載したモデルは激減してしまいました。

 軽量なボディにパワフルなエンジンという組み合わせはドライビングプレジャーあふれるものですが、高性能化よりも燃費の向上や車両価格を抑えることが、コンパクトカーの本来の姿なのかもしれません。

こんな記事も読まれています

新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村