トヨタが新型モデル「ヤリスクロス」を発表しました。3月に開催予定だったジュネーブモーターショーで披露することを予定していた、BセグメントのクロスオーバーSUVです。
事前の噂では「ヤリス」の最低地上高を上げたSUV風味のスタイリングになるというものもありましたが、公開された画像からもわかるように、ヤリスのデザインテイストは残しながら、完全に別物のスタイリングを実現しています。とくに大径タイヤと樹脂クラッディングの組み合わせは本格的なSUVといった雰囲気。事実、ヤリスに対して30mmほど地上高が高められています。
ホイールベースは2560mmで、ヤリス(2550mm)と同等ですが、全長は4180mmとヤリスより240mm長くなっています。つまりオーバーハングが伸びたプロポーションとなっているわけです。オーバーハングの延長分はフロントで60mm、リアで180mmで、SUVに要求される積載能力が高まっていることが期待できます。全幅は1765mm(ヤリス比で+70mm)、全高は1560mm(同+60mm)とアナウンスされています。
パワートレインはヤリス同様、3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載しています。ガソリン仕様とハイブリッド仕様が用意され、それぞれにFFと4WDが設定されるということです。細かいスペックについては未公表ですが、ハイブリッドのシステム最高出力は85kW(116ps)ということですから基本的にヤリスと同じスペックと考えていいでしょう。
環境性能については欧州の測定方式(NEDC)によるCO2排出量がFFで90g/km以下、4WDで100g/km以下になると発表されています。ここから計算すると、FFの燃費性能は25.5km/L、4WDの燃費性能は23.0km/Lあたりになると考えられます。
4WDでも燃費はさほど悪化していないのは、ヤリスクロスの採用している「E-Four」(欧州仕様ではAWD-iと呼ぶ模様です)という駆動システムが効いています。通常はフロント駆動で、大雨や湿った路面など滑りやすい状況において即座にリアの駆動モーターを動かすという仕組みです。このシステムは機械式4WDと比べて、軽量かつコンパクトなことも特徴で、現在のBセグメントSUVにはぴったりの四輪駆動システムといえます。
本来、ジュネーブモーターショーで公開される予定だったと思われるヤリスクロスのプロモーションビデオでは、「RAV4」や「C-HR」というクロスオーバーSUVの伝統を受け継いだ、よりコンパクトでアクティブなクロスオーバーSUVとして生み出されたことが示されています。
ヤリス(ヴィッツ)とRAV4、25年の経験がヤリスクロスとして結実したというわけです。世界的なヒット作になること間違いなし。そんなトヨタの自信作は2020年秋(欧州では2021年半ば)に発売予定。生産拠点は日本とフランスと発表されています。
※文中のデータは一部、欧州発表のものです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
高速道路を使わないユーザーには無駄? 「三角表示板」がなぜか標準装備にならないワケ
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
やっぱり新型ジュークを
日本導入するべきでは
なかったのか?
対抗馬たるキックスじゃ
このクルマに勝てんぞ
シトロエンやプジョーのお株を奪うフランス車的スタイリングが、ついに板に付きましたね。
あまり良くない意味で独特な現行プリウスやシエンタの次代モデルは、見た目にも相当期待が出来そうです。