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激売れN-BOXやスペーシアに対抗? 日産・三菱の新型軽自動車から見るニーズの変化とは

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激売れN-BOXやスペーシアに対抗? 日産・三菱の新型軽自動車から見るニーズの変化とは

■激化する軽自動車市場の動向とは

 国内のクルマ業界において、『軽自動車』は大きな市場といえます。2018年(1月から12月)の販売台数ランキングでは、ホンダの軽自動車「N-BOX」が前年比110.7%増の24万1870台と2年連続の首位となるなど、上位10車種のうち、7車種が軽自動車です。

「これは格好いい?」 三菱の新型軽自動車「eKワゴン」「eKクロス」の予約開始

 軽自動車は、元々車両価格やサイズ感において手軽さが特徴のクルマでした。しかし、最近はユーザーの軽自動車に対するイメージが変わりつつあるといいますが、どのような変化があったのでしょうか。

 三菱は、2019年3月に新型の軽自動車「eKワゴン」と「eKクロス」を発表。その事前説明会では、国内における軽自動車市場の動向を公表しています。

 国内の軽自動車市場において、約30%のユーザーは「ハイトワゴン」を選び、そのなかのユーザーのうち、約25%はカスタム系のモデルを購入しているようです。

 また、軽自動車を購入する際に重視しているポイントは、ここ10年で変化が見られています。2008年時点では、『税金・保険などの諸経費』『車両価格』『燃費』の順で重要視されていましたが、2018年には『車体色』『車両価格』『スタイル・外観』を気にするユーザーが増えています。

 対して「eKシリーズ」と共同開発車の日産「デイズシリーズ」の説明時には、『軽自動車への期待の変化』について次のように説明しています。

「2009年時点では、軽自動車をファーストカーとして所有している比率は、36%でした。その後、2017年時点では43%と徐々に比率が高まっています。また、軽自動車の使用用途については、過去に『買い物』『通勤・通学』が上位でしたが、最近では『趣味・レジャー』が『通勤・通学』を抜いているなど、従来の軽自動車に対するイメージや使われ方が変化していることが分かりました」

※ ※ ※

 クルマに対するニーズは、時代とともに変化しているようですが、軽自動車においてはとくに顕著に表れているようです。

■「N-BOX」「スペーシア」はなぜ売れ続ける?

 テレビやラジオのCMで『2018年登録車販売台数日本一』というフレーズとともに、街中でも見かけることの多い日産「ノート」は2018年に13万6324台を販売しましたが、ホンダ「N-BOX(24万1870台)」の約半分となるのです。

 軽自動車市場では、首位を独走するホンダ「N-BOX」と追いかけるスズキ「スペーシア」が好調ですが、売れ続ける理由とはどこなのでしょうか。

 ホンダ「N-BOX」は、国内全体の販売台数において2年連続の首位を獲得しているほか、軽四輪車新車販売台数においては4年連続で首位を維持しています。また、2018年の販売台数は「N-BOXシリーズ」として過去最高(24万1870台)を記録するなど好調です。

 競争が激化する軽自動車市場のなかで、「N-BOX」が売れる理由について、ホンダは次のように話します。

「お客様の声として、先代から室内の広さを好評頂いています。また、『N-BOXからN-BOX』へ乗り替えされる方も多く、2017年にフルモデルチェンジした現行モデルは走行性能が向上したことや、安全性に対するニーズとして、軽自動車でも普通車と変わらない部分が理由です。N-BOXは、走行性能や利便性、安全性など総合的に普通車と遜色がないのが、人気の秘訣といえます」

 対して、ホンダ「N-BOX」を追いかける形のスズキ「スペーシア」は、2018年の販売台数が15万2104台と前年比145.2%という驚異の数字を記録しているのです。

 各社から軽ハイトワゴンタイプが登場するなかで、「スペーシア」が売れる理由について、スズキは次のように話します。

「売れている理由として、まず室内空間の広さ、安全装備の充実、乗り降りの良さなどのパッケージの高さが挙げられます。それ以外にもデザイン性や室内空調を循環させる『サーキュレーター』やエアコンルーバーなどの機能が充実しているのも、ファミリー層に受け入れられている理由といえます」

※ ※ ※

 自動車メーカー各社は、『軽自動車市場』に力を入れ、さまざまなラインナップを展開しています。ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」が販売台数上位に至る理由は、スタイルの違うモデル(標準モデル・カスタムモデル・SUV風モデル)を展開するほか先進安全装備なども充実していることをユーザーに訴求できているのが大きな要因です。 

 しかし、ここに日産・三菱の新型軽自動車(デイズ・ek)が新しく採用した高速道路同一車線運転支援技術「プロパイロット(三菱はマイパイロット)」といった最新システムを新たに設定しました。

 また、それぞれの特色として、日産初の自動通報システム「SOSコール」(デイズ)や高い悪路走破性によるアクティブ性(eKクロス)など、軽自動車の戦国時代ともいわれる国内市場において注目のモデルなのです。 【了】

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