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快適な7人乗りファミリーカー 10選 広さ・楽しさ・機能性が詰まった家族の移動手段

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快適な7人乗りファミリーカー 10選 広さ・楽しさ・機能性が詰まった家族の移動手段

走りの良さも厳しく求められる欧州ファミリーカー

もし、一家全員を1台のクルマで運ぶ必要があるなら、7人乗りのファミリーカーという選択肢がある。少し前であれば、MPVやピープル・キャリアと呼ばれる、広さや実用性を重視した箱型のミニバンが欧州では主流だった。

【画像】走って楽しい、広くて快適な欧州ファミリーカー【ボルボXC90など上位5車種を写真でじっくり見る】 全92枚

しかし、今やSUVが主流となっており、オフローダー風のタフな外観とミニバンのような雰囲気を兼ね備えた、普遍的な魅力を持つモデルが数多く販売されている。実用面においてはミニバンほどの能力はないものの、広々としたフレキシブルなインテリアを備え、大家族が移動に絶望することのないようスマートに配慮されたマシンも少なくない。

欧州ではミニバンは縮小しつつあるものの、まだ魅力的な車種も1つや2つあるし、幅広い価格帯で十分な選択肢があるので、高価なプレミアム車に限定されることはない。

もちろん、「7人乗り」ならすべて同じというわけではなく、広さや使い勝手には大きな差がある。例えば、3列目シートが子供やたまに使うというのに最適なものもあれば、大人を快適に乗せることができ、荷物用のスペースもきちんと確保できるものもある。

そこで今回は、誰も置いてけぼりにすることのない、欧州の優れた7人乗りマシンを紹介する。

なお、本稿ではすべての座席が前向きであることを条件として10台をピックアップしたため、トランクに後向きのチャイルドシートを装着できるテスラ・モデルSなどは除外している。あしからず。

1. ボルボXC90

ボルボXC90は発売から10年目を迎え、次世代EVのEX90も登場しているが、その魅力に衰えはない。ライバルにはもっと走りがシャープなものや、より新しい技術を搭載するものもあるが、XC90ほど、広さ、実用性、快適性、上質感が見事に調和しているクルマは少ない。さらに、PHEV仕様は性能や効率、ランニングコストのバランスに優れ、電動車に対する税制優遇もあるため、英国などでは特にビジネスユーザーに最適と言えるモデルだ。

最大の強みは、広々とした空間と充実した装備、そして質感高い素材でスマートに仕上げられたインテリアだろう。さらに重要なのは、大人7人がそれなりに快適に移動できる十分なスペースを備えていることである。すべてのシートを使用する状態でも(不要なときは最後列を素早く簡単に折り畳める)、316Lのラゲッジ容量が確保されているのだ。2列目はスライドとリクライニングが可能で、オプションでチャイルドブースターシートを取り付けることができるため、室内の柔軟性はさらに高まる。

XC90は、発売から年数が経過しているにもかかわらず、いまだに路上で存在感を放っている。ある種の控えめな気品を備えているため、フルサイズSUVのライバルたちのような威圧的で攻撃的な存在ではない。

英国ではエンジンはすべて4気筒ターボで、マイルドハイブリッドのB5ディーゼルはそれなりの速さと経済性を発揮する。また、T8 PHEV(ランドローバー・ディスカバリーのように5人乗りに制限されるライバルとは異なり、完全な7人乗り)もあり、最高出力405ps、最長64kmのEV走行が可能だ。基本的にはどのパワートレインを選んでも、高揚感のあるドライビング・エクスペリエンスというよりは、快適性と洗練性に重点を置いている。

2. ヒョンデ・サンタフェ

最近改良されたサンタフェは、さまざまな魅力に溢れた7人乗りのSUVである。韓国ヒョンデが販売するサンタフェ(Santa Fe)は、2018年の発売以来、AUTOCAR英国編集部のお気に入りの1台であったが、最近、効率的で税制優遇のあるPHEV仕様が追加されたことにより、ランキング上位に躍り出た。

PHEVでは大型のリチウムイオンバッテリーと電気モーターを追加したにもかかわらず、インテリアの広さは変わっていない。3列目シートは、乗り降りしやすいだけでなく、純粋に大人サイズなのだ。さらに、人を乗せる必要がないときは571L、シートをすべて畳むと1649Lというラゲッジ容量を誇る。さらに、改良によって内装材の品質と車載システムが向上し、高級車のような雰囲気を漂わせている。

走りはゆったりとして落ち着いたものだが、7人乗りのSUVだから、それはそれで問題ない。最高出力265psの1.6Lエンジンは、加速時に少し力んでいるように聞こえるが、90psの電気モーターがトルクを瞬時に付加してくれる中速域で、その威力を発揮する。ヒョンデによると、サンタフェはフル充電で58kmのEV走行が可能だという。また、出力の控えめなハイブリッド仕様(最高出力230ps)と、長距離移動や牽引向きの2.2Lディーゼルもある(牽引上限は2500kgで、PHEV仕様より1200kg重いものを引っ張れる)。

ステアリングは軽快かつ正確で、よほど急いでいない限り、満足のいく精度で走らせることができる。また、洗練されたデザインも素晴らしく、路面が悪い場所では乗り心地が悪くなることもあるが、ほとんどの場合、安定していて快適だ。

PHEVのサンタフェは約5万ポンド(約820万円)と決して安くはないが、この金額で同じような才能を持つものは他にあまりない。

3. ダチア・ジョガー

ルーマニアの自動車メーカーであるダチアが、7人乗りのクルマに新鮮な風を吹き込んだ。低価格ブランドとして親しまれるダチアは、ほぼフルスケールで完全な装備を備えたジョガーを、主流のコンパクトカーよりも安い値段で発売したのだ。確かに、スタイルや洗練性の面ではベストなものではないが、自分自身(そして多くの乗員)を確実に、そして気取らずに運ぶことができるのだ。その魅力に気づかない方が難しいだろう。

ワゴン、ミニバン、SUVの垣根を越えたジョガーは、あらゆる人にあらゆるものを提供することができるクルマだ。大人7人が乗れる十分なスペースがあるが、3列目シートは長時間の移動の際には子供たちに任せるのがベストだ。また、ダッシュボードやドアのファブリックトリムなどに気の利いた装飾が施されているため、プラスチック部品が使用されているにもかかわらず、安っぽさよりも明るさを感じることができる。最大の難点は、3列目シートがフラットに折りたためないことで、ラゲッジスペースを確保したい場合は完全に取り外す必要があるだろう。

足回りはしなやかで、ターボチャージャー付き1.0L直列3気筒エンジンは、フル乗車の場合は若干の息切れ感があるものの、スムーズで快活な走りを見せてくれる。軽くて正確なステアリングは、高いシートポジションと相まって、運転操作を楽なものにしている。激しいコーナリングで酔っ払いのように揺れることがあるが、グリップは強く、ハンドリングも常に忠実に保たれている。

決して切れ味鋭いストリートファイターにはならないが、ダチア・ジョガーには十分な個性があり、このクルマを操ることに純粋に満足できる。親会社であるルノーのマイルドハイブリッド1.6Lガソリンの導入により、その魅力はさらに広がった。

4. フォルクスワーゲン・マルチバン

「伝統的な欧州産MPVはもう終わった」とお考えなら、フォルクスワーゲンを見てもう一度考え直してほしいと思う。新型マルチバンは、比類のない広さと多用途性を提供する車輪付きの箱というコンセプトを、現代に蘇らせたものだ。非常にフレキシブルなインテリアに、大人なドライビング・ダイナミクスとプレミアムな質感を加えたこのクルマは、家族の移動手段として非常に合理的である。

フォルクスワーゲンはこれまで、商用車ベースのカラベルなどを売り込んできたが、洗練性に欠けることも少なくなかった。しかし、今回のマルチバンは、ハッチバックからSUVまでを支える、今やおなじみの「MQBプラットフォーム」から生み出されたもので、驚くほど正確なステアリングと、従来では考えられなかったような心地よい乗り心地を実現している。MQBの採用により、1.4Lガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたPHEV(最高出力218ps、EV走行距離50km)を選べるようになった点も大きい。

しかし、真の主役はインテリアだ。そのスペースとモジュール性は、あらゆるニーズに簡単かつ効率的に適応させることができる。大人7人が長距離でも快適に座れるスペースがあり、リアシートはすべてスライド、リクライニング、折りたたみ、回転が可能だ。さらに、キャビン内を移動できる多目的収納コンパートメントや、軽食やドリンクに最適な折りたたみ式テーブルなど、すてきな機能も満載。狭い駐車場でも子供の乗り降りを楽にするスライドドアもある。

ほぼ唯一といってもいい弱点は、決して安くない価格設定にある。英国では、エントリーモデルで4万3000ポンド(約700万円)をわずかに下回る程度、上位モデルで6万ポンド(約980万円)を超えてしまう。

5. ランドローバー・ディフェンダー

ランドローバー最新の大型ニューモデルは、このランキングのトップ候補になり得た。なぜなら、高価ではあるが、巧みにインテリアにより、最大8人乗りを実現しているからだ。

標準的なディフェンダー110では、5人乗り、6人乗り、7人乗りから選ぶことができるが、ホイールベースを維持したままボディを拡げたディフェンダー130では2+3+3の構成で最大8人乗りが可能だ。英国では法律上の理由から、130で運転席と助手席の間にジャンプシートを入れることができない。その縛りがなければ、9人乗り(少なくとも英国ではミニバスとして登録する必要がある)も可能だろう。しかし、数年後にはジャンプシートを後付けした中古車が出てくるかもしれないが……。

いずれにせよ、素晴らしい多用途性を持っていることに変わりはない。ディフェンダー110の3列目シートはディスカバリーのそれよりも少し小さいが、それでも子供やティーンエイジャー、小柄な大人には使える。130の場合、8人全員を乗せても400Lのラゲッジを確保している。

5ドア乗用車(90を除く)の最も安いモデルでも5万ポンド(約820万円)を超える高価なクルマであるが、旧型ディフェンダーとは異なり、他の高級SUVとほぼ同等の走行性能、幅広い最新の電動化パワートレイン、そしてオフロード性能も十分に備えている。家族で使える大型車として、これ以上のものはないだろう。

6. キア・ソレント

フルサイズの7人乗りSUVにおける「暗黙の了解」は、そのほとんどがフルサイズMPVと同じ値段では買えないということだ。キア・ソレントは、かつてはその「例外」として輝かしい存在であった。しかし、プレミアム感が増した最新の4代目では、昔のようなお買い得感はない。とはいえ、ディーゼル、ハイブリッド、PHEVのいずれを購入しても、7つの広々としたシートが手に入る点が同車をおすすめする理由の1つになっている。

ソレントの最新型では、プラットフォームを一新し、目を引くエクステリアと、広くてかなり上品な雰囲気のキャビンを実現した。インテリアは、大きなボディサイズ(ランドローバー・ディスカバリーに近い)の恩恵を受けており、3列目シートは、特に背が高くなければ大人でも使えるだろう(ただしIsofixチャイルドシートポイントは2列目しかない)。

さまざまな用途を想定すると、5万ポンド(約820万円)弱という価格が財布を泣かせるものの、2.2Lのディーゼルエンジンがベストバイである。安価な1.6Lガソリンハイブリッドは、街中ではそれなりの経済性を発揮するが、長距離移動では魅力が衰え、速いペースを維持するにはかなりハードに運転する必要がある。パワフルなPHEVの場合はもう少し楽に走れるが、税制優遇を狙うビジネスユーザー向けだろう。静かだが少しもろい感じの乗り心地、平均的なボディコントロール、無感覚でわかりにくいステアリングはどのバージョンでも共通だが、ひどくがっかりすることもない。

7. プジョー5008

車名に「00」のつくプジョーのSUV、その中で最大の5008は、スペースを最大限に活用している点で特筆に値する。このランキングでは珍しいミドルサイズSUVであり、他車ほど乗員の快適性やスペースは確保できないものの、大きくてかさばるチャイルドシートの取り付け位置や、大人の配置については、ライバルよりも多くの選択肢を与えてくれる。

3人がけの2列目シートはそれぞれ独立しており、スライドして折り畳むことができるほか、すべてにIsofixアンカーが装備されている。真ん中のシートを前方にスライドさせれば、かさばるブースターシートを3つ並べるスペースができるかもしれないが、5008のキャビンは大変広いというほどでもないので、少し窮屈なものになるだろう。

3列目シートは子供が使える程度の大きさだが、2列目を前にスライドさせてスペースを確保すれば、小さなチャイルドシートと大人がギリギリ乗れるだろう。

エンジンは、最高出力130ps程度の1.2L直列3気筒ガソリンと1.5L 直列4気筒ディーゼルから始まり、もっとパワフルな2.0Lディーゼルや1.6Lターボガソリンなど幅広いラインナップがある。5008はハンドリングがよく、ミドルサイズSUVであることから扱いやすさにも優れている。しかし、残念なことにPHEVでは3列目シートが取り外されてしまう。

8. ランドローバー・ディスカバリー

英国で現行のランドローバー・ディスカバリーが発表されたとき、5つのリアシートがすべて電動で調整でき、さらにスマートフォンアプリで遠隔操作できるとして話題になった。ストラップやラッチ、背もたれ、トノカバーと格闘することなく、乗車前に予定乗員数に合わせて車内を設定できるというものだ。

ただし、この機能は下位モデルの標準装備ではない。また、ラッゲージルームに荷物を積んでいて、シートを変える前に荷物を移動させたり降ろしたりする必要がある場合は、あまり意味がない。ショールーム向けのギミックはさておき、こうした機能重視のディカバリーは、好感の持てる魅力と高級感を備えた立派なフルサイズ7シーターとして、余裕のある大家族にお勧めできる存在である。

英国では6万ポンド(約980万円)以下で購入できる。エントリーグレードのS仕様でも7人乗りが標準装備されており、後部座席の5つのうち4つにIsofixアンカーが付いている。ただし、アプリを操作する「インテリジェント」な電動シートを選ぶにはHSEグレードまで昇格する必要があり、その場合でも有料オプションとして注文しなければならない。

ディスカバリーは2021年初めに改良を受け、サスペンション、インテリア、エクステリアのスタイリングがわずかに改善された。エンジンは、6気筒ガソリンとディーゼルなど複数あるが、PHEV仕様に7人乗りはない。

9. スコダ・コディアック

チェコの自動車メーカーであるスコダは、2016年に7人乗りSUVのコディアックを投入した。この価格とサイズのクルマとしては広いキャビンと余裕のあるラゲッジルームを備えており、ボトムグレードを除く全車で7人乗りが標準装備されている。スポーティなvRS仕様も同じだ。

ただし、キャビンの幅はやや狭く、2列目シートの真ん中を外側のシートに対してオフセット位置にスライドできないため、チャイルドシートを3つ並べて設置するのは難しい。さらに、衝突安全テスト機関のユーロNCAPは、最後部座席のチャイルドシートの安全性を認めていない(ただし、この注意事項が適用される7シーターはコディアックだけではない)。

エンジンラインナップはかなり幅広く、ガソリンとディーゼルの両方で選択肢が用意されている。最高出力245psのvRSというパフォーマンスモデルをあるが、思ったほど速くなく、燃費もかなり悪い。コディアックは、仕様によってはやや固めの乗り心地だが、どれも快適で運転しやすいクルマである。

10. メルセデス・ベンツGLB

メルセデス・ベンツは、新しいコンパクトSUVで興味深いデザイン戦略を採用した。最大のSUV(GLS)の視覚的DNAをいくつか取り入れ、また、ぱっと見ではそれとわからないほど小さなボディに7つのシートを押し込んでいる。この2つの要素は、ますます白熱するSUV市場で大きな武器となるかもしれない。

英国では、ガソリンのGLB 200、ディーゼルの200 dと220 d、そしてホットハッチから最高出力306psのターボチャージャー付き2.0Lガソリンを借用したメルセデスAMG GLB 35が用意されている。アダプティブダンパーによる乗り心地は印象的で、ボディコントロールはややソフトで寛容だが、それでも良好だ。全輪駆動の4マチックモデルは、オフロードでもそれなりに印象的で、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツに匹敵する性能を備えている。

中列のシートは前後にスライドし、大人にも十分なスペースを提供するが、3列目はかなり小さく、子供だけに有効だ。ただし、Isofixチャイルドシートポイントは後席の5つのうち4つにしかない。

最後に、GLBの魅力をさらに広げるEVバーション、EQBも導入された。シートレイアウトはそのままで、世界的にもまだまだ貴重な7人乗りの電動SUVとなっている(テスラ・モデルXもあるが、英国では2年ぶりに販売再開したばかりで、変勇武もまだ試乗できていないためここには掲載していない)。最高出力228psのEQB 300と292psのEQB 350があり、どちらもツインモーターによる四輪駆動を採用する。快適で運転しやすいが、価格は5万5000ポンド(約900万円)強からと決して安くはなく、最大414kmの航続距離も、安価なライバルに大きく水をあけられている。

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みんなのコメント

3件
  • まぁAUTO CARだから仕方ないとはいえ日本に正規輸入されてない車ばかりだな。
    ボルボは新車からの値下がりが半端ないので新車で買うのはお勧めしないが、XC90はあの巨体でもディーゼルで問題なく走るし、乗り心地も燃費も悪くないので中々です。
  • 文章力が足りないから。それぞれかの車の魅力がちっとも伝わらない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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