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ジムニーの幌モデルはなぜ無くなった!? 今こそ復刻すれば売れるんじゃないか説

掲載 27
ジムニーの幌モデルはなぜ無くなった!? 今こそ復刻すれば売れるんじゃないか説

かつてカタログモデルとして販売していたスズキ ジムニーの幌仕様。かつて三菱 パジェロいすゞ ミューなどにも採用されていたが、今や国産SUVの幌車は壊滅状態。というかない(涙)。

当時は大ヒットとまではいかないまでも、根強いファンが存在していたのも事実で、未だにこれらモデルは中古車市場でかなりの値が付いている。そもそもなぜこの市場は廃れてしまったのか!? 現在はご存じの通りSUV全盛の時代。だからこそ今復刻させればメガヒットを記録できるのでは!?

ジムニーの幌モデルはなぜ無くなった!? 今こそ復刻すれば売れるんじゃないか説

文/小鮒康一、写真/SUZUKI、ベストカーWEB編集部

■昔のジムニーは屋根もドアもなかったってマジ!? 幌モデルがないのは現行だけ

1970年に登場した初代スズキ ジムニーの初期モデル。屋根はおろかドアすらついていないというワイルドさだった

今でこそメタルトップのボディが当たり前となっているジムニーではあるが、1970年に登場した初代の初期モデルでは屋根はおろかドアすらついていない簡素なもので、ドアの部分には落車防止のプロテクトバーが備わっているだけとなっていた。

一応、「オールウェザータイプ」と銘打たれた幌セットは標準搭載されていたが、当時のカタログを見ても幌を装着したカットはわずかとなっており、ワイルドさを前面に押し出したモデルとなっていたのである。

そんなジムニーにメタルトップ仕様に「ジムニーバン」が追加されたのは、1972年に水冷エンジンを採用するタイミングのことだった。ルーフはもちろん、ドアやリアゲートもメタルパネルとすることで、高い耐候性と乗用車感を売りとしていたが、それでもカタログのメインはソフトトップモデルだった。

1981年に2代目となったジムニーでは、従来の「キャンバスドア」仕様のほか、窓枠を持たない「ハーフメタルドア」と、窓枠とドアガラスを備えた「フルメタルドア」という3つのオープントップモデルを設定。

その後は、キャンバスドアとハーフメタルドアが廃止となり、販売の主流はメタルトップ仕様となりながらも1998年に3代目が登場するまでソフトトップモデルは継続して採用され続けてきたのである。

ちなみに先代型のジムニーにおいては、日本国内ではソフトトップモデルは存在しなかったが、海外仕様(つまり日本で言うジムニーシエラ)には「カブリオ」と呼ばれるソフトトップモデルが継続設定されており、実質歴代ジムニーシリーズでソフトトップモデルが設定されていないのは現行型のみということになる。

■やっぱこれにも……現行ジムニーにないのは納期問題か!?

このように歴代ジムニーには代々設定がなされてきたソフトトップモデル。ではなぜ現行型には存在していないのだろうか?

考えられる要因として言えるのは、長納期の問題だろう。現在のように半導体不足やコロナ禍による物流の停滞が発生する以前から現行型ジムニーは1年を超える納期となっており、注文をさばくのに精一杯という状況。新たなボディタイプを追加して販売するほどのリソースが残っていないということが考えられる。

また、すでに注文してから納車まで長く待っているユーザーがいる中で、追加モデルとしてソフトトップモデルをリリースしてしまうと、納車待ちのユーザーから「ソフトトップモデルが出るならそっちがよかった」と落胆させてしまうというのもメーカーとしては好ましくない展開と言えるだろう。

■今や需要がない可能性大……ラングラーも限定モデルのみの展開

現行型スズキ ジムニー。ソフトトップモデルに、そこまでの販売台数が見込めないというのが幌仕様消滅の理由か

そしてもうひとつの大きな理由としては、そもそもソフトトップモデルの需要がそこまで高くない、ということが挙げられる。もちろんコアなジムニーファンの中にはソフトトップモデルをこよなく愛するユーザーが一定数存在しており、中にはボディ後部をカットして幌仕様としているツワモノもいるほど。

しかし、オンロード性能も高めて従来のコアなユーザー以外も積極的に取り込もうとしている現行型ジムニーにおいて、ソフトトップモデルが登場したとしても、そこまでの販売台数が見込めないと判断し、現在までもソフトトップモデルが存在していないと考えられるのだ。

そもそも従来のジムニーのソフトトップモデルは、ルーフを開け放ったときの解放感は何物にも代えがたいものがある。

その一方で、ソフトトップを外すにはホックやジッパーをひとつひとつ外していく必要があり、一般的なオープンカーのようにボタン一つで電動開閉であったり、3ステップ程度でオープンエアモータリングが楽しめるものとは一線を画している。

また、当然ながら耐候性や耐久性もメタルトップモデルに比べると劣っているため、なかなかライトなユーザーにはオススメしにくいという点も、現行型ジムニーにソフトトップモデルが設定されない大きな理由となっているのだろう。

実際のところ、ボディサイズこそ違うがジムニーと同様に本格的なSUVとなっているジープのラングラーにおいても、過去にラインナップされていたソフトトップモデルは現行型ではカタログモデルとしては存在せず、台数限定の特別仕様車として販売されるに留まっていることからも感じ取ることができるだろう(一応メタルトップも脱着可能とはなっているが)。

このように残念ながら現時点ではソフトトップモデルが登場する可能性は低そうな現行型ジムニー。

ただ、一部のスペシャルショップでは現行型をベースにルーフをカットしたモデルを作成しているところもあり(ラダーフレームのため車検もOK)、どうしても屋根のない現行型が欲しい人はそういったところに相談してみるというのもひとつの手段となりそうだ。

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みんなのコメント

27件
  • 幌モデルが現在発売されても少しは売れるだろうが、沢山売れるわけがない
  • 現在の厳しい安全基準をクリアするには相当なコストがかかると思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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