アウトドアブームも落ち着きをみせつつある今日この頃、それとともにSUVの人気にも翳りがみえてくる可能性もなきにしもあらず。じゃあ、次に流行るのは何かといえば、“ステーションワゴン”。果たして、その理由は?
文/FK、写真/スバル、トヨタ、マツダ
レガシィにレグナム売れたよなぁ……クラウンエステート復活でもしや再流行か!? 今こそ欲しいステーションワゴン4選
■トヨタ・クラウン エステートの登場でステーションワゴン人気が復活する日は近い!?
2023年4月に新型クラウンの追加情報としてアナウンスされたエステート。サイズは全長4930mm、 全幅1880mm、全高1620mmで、パワートレーンはHEVとPHEVの2種類が用意される
2023年度内の発売が予定されているクラウン エステート。
エステートとはイギリス英語で“ステーションワゴン”を意味するのだが、クラウンとしては実に17年ぶりにステーションワゴンが復活することになったのだ。
セダンやクーペとともにいまや絶滅の危機に瀕しているステーションワゴンにとってクラウン エステートの復活は明るいニュースであることに間違いないが、アウトドアブームによるSUV需要が依然高い昨今、なぜステーションワゴンの需要が低いのかは何とも不思議な現象と言わざるを得ない。
だって、ステーションワゴンは荷物が多く積めるにもかかわらず乗り心地は乗用車と遜色ないし、それでいてスポーティな走りも楽しめるし、立体駐車場に入るサイズのモデルも数知れず……となればアウトドアシーンではもちろん、日常使いのアシとしても大活躍してくれる頼れる相棒なのだから、もっと人気が出てもいいんじゃない?
ということで、ここでは発表されたばかりのニューモデルから定番のロングセラーモデルなど、注目の4モデルをピックアップ。トレンドを先読みしたいというそこのアナタ、今のうちからステーションワゴンの購入を検討してみてはいかが?
■落ち着きのあるアーバンライフを送りたいならMAZDA6ワゴンで決まりでしょ!?
2022年11月の商品改良で追加設定されたMAZDA6 Sports Appearanceは前後のシグネチャーウィング、フロントバンパーロアガーニッシュ、ルーフレールをブラックに統一してスポーティさを強調
マツダブランドの鮮明化を図るべく、アテンザから車名変更を受けたMAZDA6が発売されたのは2019年8月。
マツダが追求する“走る歓び”の価値を最大化するべく、低重心ならではのスタンスの良さや操る楽しさといった普遍的で本質的な価値を追求したMAZDA6は発売当初よりセダンとステーションワゴンが設定された。
その仕上がりは従来のステーションワゴンにはない、落ち着いたエレガンスと爽快なダイナミクスを兼備したドライバーズカーたる堂々なもので躍動的溢れる格調高いエクステリア、落ち着きのあるインテリア、心にゆとりが生まれるドライブを可能にする走行性能などフラッグシップに相応しい質感と性能を両立して好評を博した。
2020年12月には100周年特別記念車に2.5リッターガソリンターボ車を設定するなどの一部改良を実施。
2022年12月にも初代アテンザが誕生してから20周年を迎えることに対する感謝の気持ちを込めた特別仕様車のMAZDA6 20th Anniversary Editionや新機種のSports Appearanceを追加するとともに、走行性能の向上や運転支援機能、快適装備の追加、機種体系の変更を行う商品改良を実施。
商品の継続的進化と題して採用された力強さとコントロール性が高められたSKYACTIV-D 2.2、全機種でアシスト特性が変更されたパワーステアリング、運転疲労軽減をサポートする運転支援機能のクルージング&トラフィック・サポートなどで商品力が高められた。
そんなMAZDA6のステーションワゴンは利便性ももちろん高く、定員乗車時で506リッター、リアシートの背もたれをすべて倒せば最大で1648リッターの荷室容量を確保。
また、リアシートの背もたれはラゲッジルーム後方のリモコンレバーでリアゲート側から簡単に倒せる便利な機能も搭載されており、さまざまなシーンで役立つユーティリティ性能も魅力となっている。
■トヨタ・カローラ ツーリングは低価格・心地良い走り・利便性の3拍子揃った万能選手
スポーティ&エモーショナルを追求したアクティブスタイルが見る者を引きつけるカローラ ツーリングのエクステリア
普段使いのクルマとして重宝する便利なステーションワゴンであるにもかかわらず、車両本体価格が207万円から304万8000円というリーズナブルさが魅力のカローラ ツーリング。もちろん、そのスペックも見どころは満点だ。
年齢・性別を問わず受け入れられるデザインにあらためられたエクステリアは、シンプルかつスポーティさが最大の特長。
後方への抜けの良いサイドウィンドウグラフィックとドアショルダー部で伸びやかさを表現するとともに、立体的な造形がスタイリッシュな樹脂バックドアの採用もトピックとなっている。
パワーユニットは心地良い加速感を披露する1.8リッターエンジンを採用したハイブリッドとGRヤリスのRSグレードにも採用されている1.5リッターの直列3気筒の2種類を設定。これに組み合わせられるトランスミッションはハイブリッド車が電子式無段変速機、ガソリン車がDirect Shift-CVT(ガソリン車)となる。
駆動方式も2WDだけでなく、ハイブリッド車には加速時や雪道などの滑リアすい路面でスムーズに4WDに切り替えられるE-Four(電気式4WDシステム)の2種類を設定されており、走りの良さも特筆すべきポイントといえるだろう。
ステーションワゴンならではのアドバンテージである高い積載性能も通常時は392リッターの荷室容量を確保するとともに、シートアレンジ次第では最大802リッターまで拡大可能。
加えて、従来モデルに比べてサイズが全長が85mm、全幅が50mm、ホイールベースが40mm拡大されたにもかかわらず、日本の道路環境を考慮して開発された日本専用ボディの恩恵により、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は従来モデルと同じ5.0mを実現。
そう考えると、アシ車として欲しくなってきたという人もいるんじゃない?
■スバル・レヴォーグ レイバックが新たな可能性を秘めたステーションワゴンとSUVのクロスオーバー
最低地上高を高くすることでSUVらしい縦の厚みと横への広がりを強調したレヴォーグ レイバック。立体的で豊かな表情も特徴のひとつだ
スバルが2023年10月に発表したレヴォーグ レイバック。
このニューモデルは、レヴォーグが持つ先進安全・スポーティ・ワゴン価値の3つの価値に加えてSUVの価値である自在性と上質さを兼ね備えた、スバルのSUVラインアップの中で唯一無二の存在となるSUVとして日本市場向けに新たに開発した一台。
したがって、本来はステーションワゴンにカテゴライズされるモデルではないが、ここではあえてステーションワゴンとして紹介させていただくことをあらかじめご了承いただきたい。
200mmの最低地上高を確保することで獲得した高い走破性とあらゆるシーンで思いのままに操れる力強くてスポーティな走りを両立させつつ、高い静粛性と快適な乗り心地も実現したレヴォーグ レイバック。
そのエクステリアデザインはベースとなるレヴォーグの引き締まった凛とした佇まいを豊かでおおらかに包み込む“凛と包”をコンセプトに、これまでのスバル車とは異なる独自の世界観を表現。
荷室スペースもカーゴフロアボード上部に492リッター、サブトランクに69リッターというトータル561リッターの大容量スペースを確保するとともに、4:2:4分割可倒式リアシートによって荷室を自由に拡張することで大きな荷物や長尺物の搭載も可能となっている。
また、ハンズフリーオープンパワーリアゲートにより、両手がふさがっていても体の一部を六連星オーナメントに近づければリアゲートが自動で開き、荷室へアクセスも可能と使い勝手も抜群だ。
エンジンは日常での扱いやすさを重視して、低回転域から300N・mの高トルクを発生する1.8リッターDOHC 直噴ターボの“DIT”を搭載。少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼などの採用による優れた環境性能も魅力のひとつといえるだろう。
■トヨタ・プロボックスは一見地味な商用車だけどいまやカスタムベースとして人気者に!
2014年8月のマイナーチェンジでフロントバンパー&グリルやヘッドランプなどの意匠を変更し、タフさを強調したビジュアルに刷新されたプロボックス
最後に紹介するのは、厳密にいえばステーションワゴンではなく商用車のプロボックス。
そのデビューは2002年7月。先進の環境・安全性能を備えたコマーシャルバンとして登場したプロボックスは取り回しの良いコンパクトさと十分な荷室容量を確保したパッケージはもとより、新開発のラテラルコントロールアーム付4リンクリアサスペンションや高剛性ボディの採用で優れた操縦性や走行安定性に乗用車ライクな乗り心地と高い静粛性を実現。
加えて、市場実態調査に基づいて運転席周りにビジネスをサポートする多彩で便利な装備・収納スペースを設置するなど、利便性も徹底的に追求されていた。
2014年8月にはフルモデルチェンジといっても過言ではないマイナーチェンジを実施。
プラットフォームの改良やサスペンションの構造を見直すことでさらに扱いやすく、高い操縦安定性と乗り心地の良さを両立するとともに、Dual VVT-iを採用した新搭載の1.3リッター 1NR-FEエンジンと1.5リッター 1NZ-FEエンジンにSuper CVT-iを組み合わせることで滑らかな走りとクラストップの燃費性能も実現した。
また、長時間のドライブが強いられるビジネスユースに対応するべく、フロントシートは腰から背中をしっかりと支えることで運転中の負担を最小限にとどめる最適化も図られている。
荷室も荷物を置きやすい低くフラットな床面やホイールの張り出しを抑えるなど、効率の良い積載性がしっかりと確保されている。
2022年1月には一部改良を行うとともに、ハイブリッド車に装備を厳選して価格を抑えた新グレードのGXも設定。最近ではカスタムのベース車両として採用するサードパーティも多く、商用車とは思えないようなスタイリッシュなモデルも増殖中だ。
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