現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > キーワードは「家族」。新型セレナが追求した「酔いにくさ」と「静粛性」という2つの価値

ここから本文です

キーワードは「家族」。新型セレナが追求した「酔いにくさ」と「静粛性」という2つの価値

掲載 更新 40
キーワードは「家族」。新型セレナが追求した「酔いにくさ」と「静粛性」という2つの価値

家族の時間を最大限楽しむために
2022年11月28日、日産「セレナ」がフルモデルチェンジをおこない6代目へと進化しました。すでに新型が登場しているトヨタ「ノア/ヴォクシー」とホンダ「ステップワゴン」とともに、国産ミドルクラスミニバンの雄が、これで出揃ったことになります。

>>ノアの価格・スペック詳細はこちら
>>ヴォクシーの価格・スペック詳細はこちら

新型セレナに試乗。「家族が楽しめるミニバン」の正常進化形、センスが光るデザインもポイント

>>ステップワゴンの価格・スペック詳細詳細はこちら
>>ステップワゴン スパーダの価格・スペック詳細詳細はこちら

日産の星野朝子副社長は、新型セレナ発表会見の場で、「セレナを通じて家族の時間を最大限楽しんで欲しいとの想いで、この新型セレナを企画・開発して参りました」と、「家族」というキーワードを繰り返し強調しました。

実際、新型セレナの開発陣は「このクルマはドライバーズカーではない」と話すなど、ミニバン特有の視点が重要だったと振り返ります。

では、家族を意識したクルマづくりは、新型セレナのどういった点へと具現化されたのでしょうか。

>>セレナの価格・スペック詳細はこちら
>>セレナのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>セレナのグレード詳細はこちら

「酔いにくさ」という価値
後部座席の快適性は、どんなクルマにとっても重要な要素の1つですが、その多くは大人を対象としたものでした。

一方、セレナのようなミニバンでは、子どもが後部座席に座る機会が多いという特徴があります。大人と子どもでは、体格の違いだけでなく精神面でも大きな差があります。

例えば、クルマ酔いを感じたとき、大人であれば窓から遠くを見たりエアコンの風を顔に当てたりするなどといった、能動的な方法で対処することが可能です。それでも改善しない場合は、クルマを停めて休憩することも難しくありません。

しかし、子どもの場合、そうした能動的な対処法を取ることが難しい場合も多く、クルマ酔いを感じた瞬間から、完全に気分が悪くなってしまうまで一直線で進んでしまうことも珍しくないと言います。

当然のことながら、クルマ酔いした状態では家族の時間を楽しむことはできません。

そうならないためにも、「後部座席に座る子どもが酔いにくい空間を、クルマが提供しなければならない」と日産開発陣は話します。

その結果、新型セレナでは、子どもが自然に過ごしている状態で遠くが見えるようにフロンシートの形状を調整したほか、エアコンの風が子どもの顔に当たりやすいような配置とするなどの配慮がなされています。

また、車体が必要以上に揺れることがないように、運転に不慣れなドライバーによるアクセル・ブレーキ操作でも安定した挙動が保てるような工夫もされています。

「酔いにくさ」という指標は、これまでのクルマ選びではあまり重視されてこなかった点です。

これまで酔いやすいかどうかは、クルマそのものに依存するというよりも、その日の体調や三半規管の強さ、あるいはドライバーの運転の仕方によるものと考えられることが多かったのが実情です。

しかし、新型セレナのように、「酔いにくさ」を持っているクルマがあるのだとすると、それはクルマ選びにおける新たな価値になることは間違いありません。

>>セレナの価格・スペック詳細はこちら
>>セレナのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>セレナのグレード詳細はこちら

ナビと連携してエンジンの作動頻度を減らす工夫も
また、新型セレナでは室内の静音性についても、徹底した向上が図られているといいます。

車内で感じる騒音の代表例はエンジン音と言われています。そこで、新型セレナでは大きくわけて2つのアプローチによって、エンジン音が車内に侵入することを抑制しました。

その1つは、エンジン音そのものを小さくするというアプローチです。

新型セレナでは、ハイブリッド車の「e-POWER」とガソリン車の2つがラインナップされていますが、「e-POWER」では、ナビと連携してルート上の充放電を先読みする世界初の発電制御機能でEVの走行機会を増やし、エンジンを作動する頻度を減らすなどの工夫がなされています。

2つめのアプローチは、発生した騒音を車内に侵入させないというものです。

新型セレナでは、吸音材の面積や厚みを増やしたり、遮音材を追加したりといった方法で遮音性能を向上させています。さらに、新たに追加された最上級グレード「LUXION(ルキシオン)」では、運転席と助手席のガラスに遮音ガラスを採用し、ワンランク上の静粛性を実現しています。

これらのアプローチによって、新型セレナでは静粛性が大きく向上しています。LUXIONの後部座席に座った際に、運転席や助手席にいる同乗者と自然に会話することができるほどのレベルです。

静粛性は、インターネットで調べたりするだけでは判断が難しいものです。しかし、静粛性は「酔いにくさ」とともに、家族で楽しい時間を過ごすには欠かせない要素であることは言うまでもありません。

クルマは、家族と長い時間を過ごす空間でもあるからこそ、最先端の安全装備や快適装備、エクステリアやインテリアのデザイン、そして価格と同じかそれ以上に、「静音性」や「酔いにくさ」を重視することをおすすめします。

>>セレナの価格・スペック詳細はこちら
>>セレナのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>セレナのグレード詳細はこちら

文:ピーコックブルー
写真:日産自動車

こんな記事も読まれています

7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
AUTOSPORT web
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
motorsport.com 日本版
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
AUTOCAR JAPAN
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
Auto Messe Web
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
AUTOSPORT web
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
AUTOCAR JAPAN
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
Auto Messe Web
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
AUTOCAR JAPAN
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
AUTOCAR JAPAN
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
くるまのニュース
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
WEB CARTOP
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
乗りものニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
レスポンス
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
motorsport.com 日本版
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
@DIME
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
乗りものニュース
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
くるまのニュース

みんなのコメント

40件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.8488.5万円

中古車を検索
セレナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.8488.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村