2025年で40周年を迎えるホンダ「レジェンド」
1985年に登場した「レジェンド」は、ホンダ初のV型6気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデルでした。5代目まで続きましたが、2021年に生産終了となり、36年間の幕を閉じました。ここでは初代の魅力をカタログで振り返ってみます。
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ホンダ初の3ナンバー車だった
折りしも2025年で建て替えとなるホンダ青山本社ビルの竣工は1985年のことで、初代レジェンドが登場したのも、実はこの同じ年だった。記憶を辿れば、南青山に移る前の本社は神宮前(その前は八重洲だった)にあり、筆者はこの時にレジェンドの広報車を受け取りに出向いた。
だが、ホンダ初の3ナンバーボディのレジェンドが当時の古い設計の立体駐車場に入らず、広報部のどなたかが、車両管理会社の人に「表の駐車場に停めてありますから」と屋外の平場の駐車場に案内されたのだったと思う。
レジェンドはホンダ初の3ナンバー車だったため、そういうことが起こったのだった。ちなみにその神宮前のビルは後に京セラビルとなり、これもずいぶん前になるが、筆者はカメラのコンタックスG2のボディとレンズの修理で直接持ち込むべく、同ビルに出かけたことあった。最近、あの界隈をクルマで通ることがめっきり少なくなり、今はどうなっているのかまでは知らないのだが……。
プレス向けのカタログは61ページもあった!
ここから本題に入ると、初代レジェンドが登場したのは1985年10月22日のこと。当時のカタログは今から考えると実に立派なもので、縦横296mmサイズのそれは、30ページのいわば写真編と、26ページのMECHANICAL NOTESと表紙に記された詳細解説編、さらにアクセサリーカタログの全3部構成。
プレス向けには、同じサイズで表紙がビニールコートされたプレスインフォメーションも配られたが、こちらは何と61ページの大容量だった。まったくの新機種でホンダのフラッグシップとなるクルマだっただけに、力の入れようがいかばかりだったか容易に想像がつくが、発表会場も確か品川プリンスあたりの、然るべき場所だったと思う。
イギリス・BL協同開発車だった
で、この初代レジェンドは、アコードよりも上級の位置づけとなるクルマだったが、その誕生の背景もユニークだった。というのも当時、業務提携関係にあったイギリス・BL(ブリティッシュ・レイランド)との協同開発車だったから。この時のBL側の車種が、ローバー3500の後継車種となったローバー・スターリング(800)。このクルマは、2760mmのホイールベース、搭載エンジン(2.5LのC25A型)、サスペンション(前:ダブルウイッシュボーン/後:ストラット)など、基本コンポーネントはレジェンドと共通ながら、6ライトのキャビンのスタイリング、レザーとウォールナットをあしらった内装などはまったく専用となっていた。
また初代レジェンドについては、1986年に米国(とカナダ)で発足した高級車チャネルのアキュラの最初の専売車種(もう1台はインテグラ)にもなった。日本国内の販売チャネルは(ルノーがルーテシアの車名を使うこととなった)クリオ店。
一方のレジェンドは、同世代のアコード(リトラクタブルライトの3代目)などと共通のヨーロッパ調のスタイルが特徴。ロングホイールベース、低めのノーズとハイデッキ、1390mmのこのクラスのサルーンとしては低めの全高は独特だった。さらにホンダらしいのは前後フェンダーをブリスター形状とし、スポーティなムードを盛り込んだ点。このフェンダーは2Lの5ナンバー(全幅1695mm)と2.7L(全幅1735mm)とで作り分けられている。入念な下塗り工程のほか、ホンダ車初の4コート4ベーク塗装も施された。
インテリアには100%ウールのシート素材を使用
インテリアでは100%ウールのシート素材の使用を始め、シンプルだが上質なもの。オーディオはダブルDINサイズを設定、自動車電話が設置可能な大型アームレストなどを装備。後席シートピラーは前後と上下に調整が可能だった。
搭載エンジンは当初は2.5Lと2Lの1カム・4バルブのV6を搭載。ホンダらしくスムースなエンジンフィールが特徴で、静粛性も高く、走行中にもっとも目立つのがロードノイズだった……そんな試乗時の記憶がある。また今では想像しにくいが、4速ATのほかに5速MTも設定されていた。またエンジンについては1988年のマイナーチェンジで2Lターボが追加設定されている。
それと1987年2月になると、2ドアハードトップが新たに設定された。ホイールベースはセダンよりも55mm短い2705mmとし、セダンが5ナンバーも用意したのに対し3ナンバー専用(全幅は1745mm)としたのが特徴。全高1370mm、Cd値0.30という実にエレガントなスタイルのパーソナルカーで、インテリアには本革シートや天童木工製の本木目センターコンソールなどがあしらわれていた。
搭載エンジンは2.7Lで、ノーマルとスポーツが切り換え可能な4速ATはガングリップタイプのシフトレバーで操作する仕組み。またこの2ドアハードトップの登場を機に、レジェンド全車が4輪ダブルウイッシュボーンに改められた。
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みんなのコメント
私のは平成元年式KA6でしたけど、良く走りましたね。
今じゃ当たり前の装備も当時は珍しい?
TCS、オートクルーズ、車速ドアロック等々
インパネとか木目調じゃなくて木だったからディーラーで「割ったら高いよ」って注意されたっけ( ´∀`)
17万キロくらいまで乗ったけど、過去乗った中で一番良かったかも( ̄ー  ̄)