現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > えぇ!? 超ハイスペックじゃん三菱[FTO]!! 絶対楽しいトランジスタグラマーとは

ここから本文です

えぇ!? 超ハイスペックじゃん三菱[FTO]!! 絶対楽しいトランジスタグラマーとは

掲載 18
えぇ!? 超ハイスペックじゃん三菱[FTO]!! 絶対楽しいトランジスタグラマーとは

 三菱の「FTO」を、皆さんご存じであろうか。今回取り上げるのは1994年式に発売された、少しマニアックなこのクルマ。三菱が放った2Lスポーツのこのクルマは見るものをワクワクさせ、イージードライブとスポーツドライブを両立させていた。今回は発売当時の記事から、そんなFTOのインプレッションはどうだったのかを探ってみた!

この記事はベストカー1994年11月号(著者は伏木悦郎氏)を転載し、再編集したものです。

えぇ!? 超ハイスペックじゃん三菱[FTO]!! 絶対楽しいトランジスタグラマーとは

■NA、2LのMIVECエンジンは200馬力!?

現代では希少な存在!?

 FTO……。キミはこのネーミングを懐かしい響きとして感じる? それとも新鮮な響きとして感じる?

 FTOとはFresh Touring Originationの頭文字。つまり″新鮮で若々しいツーリングカーの創造″という意味だ。今から23年前、1971年にギャランクーペFTOというクルマが登場した。

 折からのオイルショックの余波を受けてわずか4年という短いライフで消滅してしまったこの初代FTOは、ギャランGTOの弟分として、新しい価値観をもったライトウェイトクーペとしてその存在をアピール。

 あれから19年。再び僕たちの前に姿を現わしたニューFTOは、コンパクトながらボリューム感あふれたダイナミック&アグレッシブなボディに、200馬力というハイパワーMIVECエンジンを搭載した魅力あふれるスポーツクーペ。

  FTOの目指したスポーツカーの世界は、あくまでもスポーツを日常の一部分として、毎日の足として走らせたときにも気持ちよく、楽しく走ることができる、そんなクルマであることだという。

 新開発のスポーツモード付きAT、INVECS-Hの採用も、FTOのコンセプトをよく表わしているじゃないか。

■ドライバー中心のコックピットデザイン!!

スポーツカーらしさ全開のFTO

 FTOのコックピットはスポーツカーに求められる適度なタイト感と、それでいながら窮屈感を感じさせないほどよい空間が演出されている。

 インパネはメーターパネル、サブメーター、各種のスイッチ類をブロック化し、情報や操作類別ごとに重要度に応じたゾーニング処理をすることで、ドライビングに集中しながらも瞬時に必要な情報を得て、そして必要な操作を行うことも可能にする。

 ドライバーの体をサポートする唯一のパーツ、シートだってもちろんFTOならではのこだわりがある。

 ヘッドレスト一体型のバケットタイプシートは、スポーツドライブでの確実なホールド性と、長時間のクルージングでの疲労軽減を両立させる人間工学に基づいた形状。

 あくまでもドライバーを中心としたインテリア、これこそがFTOのスポーツマインドなのだ。

 

■MAX200馬力!? パワーユニットと足回りもよく作られてるんです

しっかりとした速さを併せ持つ

 FTOに搭載されるエンジンは3タイプ。すべて自然吸気(NA)のハイポテンシャルエンジンだ。

 シリーズ最強のV6、2L、6A12型エンジンは最高出力200馬力、最大トルク20.4kgmを発揮。MIVECをキャンセルしたノーマル6A12だって170馬力、19.0kgmと充分なスペック。

 この6A12型ユニットはクラストップレンジのコンパクト&軽量ユニットで、これが運動性能にもいい影響を与えることは自明の理だ。

 また、スポーツカーにとって足回りはエンジンと同等か、それ以上に重要なファクターである。もちろんFTOはここにだって抜かりはない。

 フロントサスペンション、ランサー、GTOなどで実績のあるストラットタイプを採用。取り付け部にサブフレーム構造を新採用することで、サスペンション取り付け剛性を大幅にアップ。

 ロアアーム取り付け点を車輪中心とほぼ同位置まで前進させることで横剛性をアップさせるなど、FTOならではのチューニングがなされている。

 一方リアサスペンションにはトレーリングアーム式マルチリンクタイプを採用。

 新たにリンク配置、ブッシュ特性の見直しで、コーナリング時、加減速時のタイヤの接地変化を最小限に抑えるセッテイングが施され、タイヤの性能を100%発揮させた高次元での操安性を実現させている。

 走る、曲がるに加えてストッピングパワーもFTOは全車フロントベンチレーテッドの4輪デイスクブレーキを採用することでクリア。

 特にハイパワーユニットを搭載するGPXではフロントに大径15インチベンチレーテッドディスク&2ポッドキャリパーを装着し、そのパワーに見合ったストッピングパワーを得ている。

 

■スポーツモード? INVECS-II? そもそもいくらくらいだったの? 詳しく教えて!

FTOの各グレードのカタログ値

 ギャランで初めて採用された知能をもったAT、INVECS。この制御モードを大幅にレベルアップさせたのがINVECS-II。

 この制御モードはさまざまなレベルのドライバーがさまざまな道路条件下でATをマニュアル操作をして走行したシフト操作パターンをベースとする。

 そこに実走行でのアクセル開度、車速、フットブレーキ、ハンドル舵角を信号としてコンピュータに入力。

 これらの情報を最新の理論回路であるニューラルネットワークによってINVECSの20倍以上という高レベルで相互に関連づけ、最適なシフトポジションを決定するというもの。

 これによってエンジンブレーキが必要な下り坂などでは自動的にシフトダウンしてくれるため、2Lレジンは不要となった。

 そしてビックリものはその価格。最高峰のMIVECエンジンを搭載するGPXがなんと228万7000円。GRが188万7000円、GSが166万円とと~ってもお買い得!! FTOは新しいスポーツカーの世界を見せてくれる!!

■リバイバルをしてみた感想

 今回、三菱のFTOというクルマの当時の記事をリバイバルしてみたのですが、想像以上に高評価だったんだなぁ、と少し驚いています。

 というのも街中でなんてほとんど見かけることはないし、筆者は勝手に「あまり良く無いクルマ」なのかもという印象を抱いていたので、予想外でした。

 現在FTOは某中古車サイトにて、80~200万円の間で販売されており、他のネオ・クラシックカーたちと比べてみても比較的安価で購入することができます。

 これを機に、ぜひ一度ご検討してみてはいかがだろうか。

【画像ギャラリー】もう二度と出ない!? 三菱の本気っぷりが伺えるFTO(6枚)

投稿 えぇ!? 超ハイスペックじゃん三菱[FTO]!! 絶対楽しいトランジスタグラマーとは は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
motorsport.com 日本版
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
motorsport.com 日本版
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

18件
  • tte********
    新車情報で三菱車に甘い三本さんが
    唯一酷評されたクルマの印象しかない。
    指摘から説教になり、途中カットされたけど
    CM明けの担当者、涙目寸前だった。
    確かトランクの不躾棒から後部座席の狭さだったかな?
  • dgc********
    もう時代がワゴンなんかのRVブームで、出てくるのが遅かったって意見もあるね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.0245.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0169.0万円

中古車を検索
FTOの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.0245.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0169.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村