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EV普及にはもう軽に頼るしかない!? セカンドカー需要の高い軽EVのラインアップ拡充が今後のカギだった

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EV普及にはもう軽に頼るしかない!? セカンドカー需要の高い軽EVのラインアップ拡充が今後のカギだった

この記事をまとめると

■最近の新車販売では「電動車」の比率が50%近いがEVは2~3%に留まっている

早く帰れるし疲れないし! トラックやバンのEV化はドライバーにメリットだらけだった

■EV販売ランキングの1位は日産サクラで新車販売されるEVの約40%を占める

軽自動車の所有形態はEVとの親和性が高く、今後も軽自動車からEVが普及していくと予想される

いまだ日本では新車の2~3%しか売れていないEV

最近の新車の売れ行きを見ると、モーターの駆動力を使う車種の比率が大幅に高まった。乗用車のうち、「電動車」の比率は50%近い。ところがその多くは、マイルドタイプを含めたハイブリッドだ。エンジンを搭載しない純粋なEV(電気自動車)は、小型/普通乗用車全体の2~3%に留まる。

一方、輸入車ではEVの販売比率が増えてきた。いまでは輸入される乗用車のうち、約8%をEVが占める。それでも好調ではないが、日本車の2~3%よりは比率が高い。

日本車ではEVのラインアップも少ない。EVに力を入れる日産でも、サクラ/リーフアリアだけだ。そこが輸入車では、4車種以上を輸入するメーカーやブランドもある。テスラBYDのように、EVだけを扱うブランドも登場してきた。EVの新車投入では、日本よりも海外メーカーが積極的だ。

そして、EVの販売ランキングを見ると、1位は日産サクラ(2023年の1カ月平均販売台数は約3220台)、2位は日産リーフ(約900台)、3位は日産アリア(約760台)、4位は三菱eKクロスEV(約680台)という具合に続く。

軽EV普及がEV社会実現の切り札だ

EV販売ランキングの内、1位のサクラが圧倒的に多く、国内で新車として売られるEVの約40%を占める。姉妹車の三菱eKクロスEVは、サクラに比べると売れ行きが低調だが、EVのなかでは堅調な部類だ。EVの販売は総じて少ないが、唯一の例外として、軽自動車だけは売れ行きを伸ばせる余地がある。

また、国内で新車として販売されるクルマの内、いまは軽自動車が40%近くを占める。そして、軽自動車の使われ方を見ると、一戸建てに住む複数のクルマを所有する世帯が、買い物など短距離移動のために利用することが多い。

この所有形態が、EVとの親和性を高めた。EVには充電設備が必要で、マンションなどの集合住宅では所有しにくいが、一戸建てに住む世帯であれば設置しやすい。「EVは1回の充電で走行できる距離が短い」という批判についても、複数のクルマを所有する世帯なら問題になりにくい。遠方まで出かけるときは、併用しているファーストカーの小型/普通車を使うからだ。EVの軽自動車なら、混雑した街なかや狭い裏道でも運転しやすく、買い物などに使うセカンドカーにピッタリだ。

逆に3ナンバー車は、買い物など街なかの移動に適さず、ファーストカーの使用領域に入る。EVであれば1回の充電で走行できる距離が問題にされ、大型の駆動用電池を搭載するから価格も高まる。車両重量も増して、さらに高出力のモーターと大容量の駆動用電池が求められ、拡大と価格高騰の悪循環に陥ってしまう。3ナンバー車では、集合住宅のユーザー比率も高まるから、充電環境も課題になる。

日本では、総世帯数の約40%が集合住宅に住むため、もともとEVの普及には困難が伴う。この使用環境で普及を図るなら、軽自動車から始めるのが効果的だ。軽自動車のEVを増やし、それに伴って充電環境も整備され、小型/普通車の普及も促される。今後は軽商用車の新型EVも発売されるから、徐々にではあるが、普及が進んでいくはずだ。

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みんなのコメント

25件
  • octsoc
    安くて手軽で近所の買い物や通勤にピッタリ。軽EVに頼るしかないというより、むしろこれこそ正しいEVの姿。
  • kqk********
    自宅で充電できないアパート住民はムリ 一部の高級マンションで充電設備があるっていう場合も複数台所有はムリっぽい で、ガソリンスタンド並みの充電設備って設置するのにかかる金額がもう半端ない そのうえ設置したあと資金を回収できるかっていうとほぼ無理じゃない? 個人的にはガソリン車のためにガススタを維持してほしい 俺はもうEVしか買えないってなるまでガソリン車でいきます
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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