現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > フェラーリ参入で再注目! 超高級SUV「プロサングエ」と「ロールス・ロイス・カリナン」 3つの共通点

ここから本文です

フェラーリ参入で再注目! 超高級SUV「プロサングエ」と「ロールス・ロイス・カリナン」 3つの共通点

掲載 32
フェラーリ参入で再注目! 超高級SUV「プロサングエ」と「ロールス・ロイス・カリナン」 3つの共通点

見た目も性能も、対極の2台

フェラーリが、ブランド史上初となるSUVモデル「プロサングエ」を発表した。

【画像】「プロサングエ」と「カリナン」 内装とデザイン【じっくり見る】 全110枚

あくまでスポーツカーと説明されているが、事実上のSUV。

それでも、腰高感を消したスタイリングと、アクティブサスペンションの初採用に踏み切るなど、“超高級スポーツカー”というブランド・アイデンティティを見失わなかったのは流石。

そのパワートレインには、自然吸気V12エンジン(725馬力)が選ばれ、ハイブリッドの道は歩まなかった。

近年、超高級ブランドから相次いで登場したスーパーSUVだが、そのスペックは様々である。

ランボルギーニ「ウルス」シリーズ、アストン マーティン「DBX」シリーズ、ポルシェ「カイエン」の上位モデルなどは、V8エンジン車、またはV8ハイブリッド車だ。

12気筒というエンジン形式のフェラーリ・プロサングエは、唯一無二の存在にも見えるが、じつは共通点の多いもう1つの超高級SUVが存在する。

ロールス・ロイス・カリナンだ。

1. エンジンの最高峰はV12

イギリスの最上級車として知られるロールス・ロイス。そのSUVモデルは、2018年に登場した「カリナン」である。

高級車ブランドという立ち位置は同じでも、スポーツカーの頂点であるフェラーリとは対極にあるラグジュアリーの頂点だろう。

しかし両ブランドのSUV、「プロサングエ」「カリナン」には、V12ユニット搭載の内燃エンジン車という共通点がある。

プロサングエ:V12自然吸気 6496cc(725ps/73kg-m)
カリナン:V12ツインターボ 6748cc(571ps/86.7kg-m)

過給器の有無という違いはあるものの、高級SUVの多くが8気筒であるのに対し、“12気筒こそ頂点”であると誇示するように気筒数を揃えた。そして、いずれもハイブリッドを採用していない。

片や725馬力の(おそらくは)エモーショナルなフィーリング、片やエンジンの存在を感じさせない静謐なユニット。

本当の高級車には、宝石のようなV12エンジンが不可欠というメッセージが垣間見える。

2. 柱のある観音開きドア

自動車の世界で“消えては現れる存在”が、リアドアを後ろヒンジにした観音開きのパッケージング。それが、「プロサングエ」「カリナン」のもう1つの共通点だ。

一部のマツダ車をはじめとする国産車、日本メーカー以外ではBMW i3、ミニ初代クラブマン(右側のみアシメトリック・クラブドア)などで話題を呼んできた。

見逃してならないのは、「プロサングエ」「カリナン」ともに、観音開きとはいえ、車体側にBピラーが残っていること。

国産車の観音開きには、ドア開口部に柱が存在しない「センターピラーレス」と呼ばれるアーキテクチャーが多い。その代わりに、ドア内部にピラーを埋め込んで強度を確保している。

フェラーリがBピラーを設けたのは、スポーツカーとして車体剛性の面で有利になるからだろう。全長4973×全幅2028(ミラー含む)×全高1589mmというサイズは、スーパーSUVとしては小ぶりだが、フェラーリが一から開発したボディなのだ。

ロールス・ロイスは「ファントム」にもBピラーのある観音開き(コーチドア)を用いている。

面白いことに、同じく英国を象徴するロンドン・タクシーも同様だ。

2枚のドアが、前ヒンジと後ろヒンジで、同時に開いたときの特別感はまるで迎え入れてくれるかのように見える。これもまた“普通の高級車”では演出できない、頂点のブランドに不可欠な要素なのかもしれない。

3. リアシートは非日常のため

「プロサングエ」と「カリナン」の3つ目の共通点として伝えておきたいのが、後席乗員の扱い。

他の多くの高級SUVでは、リアシートは広さ、実用性を主眼に置いたスペース。家族連れでも乗れる、日常使いもできるためのパッケージと言い換えてもいい。

しかし、フェラーリ・プロサングエの定員は5人ではなく4人。つまり2つの後席は独立したシートとなっている。

それにデザインの面でも4つのシートに、明確な優劣をつけていない。

これは、フェラーリがプロサングエに「スポーツカー」という言葉を用いた件と関わっており、助手席、後席のすべてのシートでスポーツドライビングを楽しめるというメッセージ。日常ではなく、非日常を楽しむための後席なのだ。

「カリナン」の後席は、もはや説明不要。ウイスキーグラスが収納できるキャビネットやクールボックスが備わり、天井を見上げれば、あたかも星空のようにLEDが散りばめられた仕様もオーダーできる。

ご存知のように本来のロールス・ロイスの世界は、運転手付きの生活を送る人のためのもの。主役はあくまで後席。非日常の世界のための後席を用意したのが、2車の共通点だ。

まだまだ増える? 超高級SUV

超高級ブランドから誕生する「超高級SUV」だからこそ、ブランドの個性・歴史が、詰め込まれている。

フェラーリ・プロサングエ、ロールス・ロイス・カリナンは、数ある高級SUVのなかでも、数少ない「V12」「観音開きドア」「非日常の後席」という3つの要素を揃って採用した。

スポーツ、ラグジュアリーとキャラクターは異なるけれど、頂点ブランドが示す1つの方向性を示したのかもしれない。

ポルシェのように複数のSUVラインを揃えるブランドも出てきたから、今後はさらに新しい価値観を提供するモデルが現れる可能性もある。拡大する高級SUVの市場を見ていくうえで、今回の3つのキーポイントは1つの基準を示すものとして捉えておきたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース

みんなのコメント

32件
  • carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ スペーシアギア/スペーシアBASE【1分で読める国産車解説/2022年現行モデル】

    2022/9/15 17:25
    低所得層は読解力、理解力に欠けるな。死ぬまで低所得層か。 
  • これさぁ 見比べたらカッコよさダンチ 性能もダンチ

    折角クラウンスポーツいいなって思った人も見比べたらしょんぼりしちゃわないかなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4184.04811.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3962.05890.8万円

中古車を検索
カリナンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4184.04811.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3962.05890.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村