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フェラーリ参入で再注目! 超高級SUV「プロサングエ」と「ロールス・ロイス・カリナン」 3つの共通点

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フェラーリ参入で再注目! 超高級SUV「プロサングエ」と「ロールス・ロイス・カリナン」 3つの共通点

見た目も性能も、対極の2台

フェラーリが、ブランド史上初となるSUVモデル「プロサングエ」を発表した。

【画像】「プロサングエ」と「カリナン」 内装とデザイン【じっくり見る】 全110枚

あくまでスポーツカーと説明されているが、事実上のSUV。

それでも、腰高感を消したスタイリングと、アクティブサスペンションの初採用に踏み切るなど、“超高級スポーツカー”というブランド・アイデンティティを見失わなかったのは流石。

そのパワートレインには、自然吸気V12エンジン(725馬力)が選ばれ、ハイブリッドの道は歩まなかった。

近年、超高級ブランドから相次いで登場したスーパーSUVだが、そのスペックは様々である。

ランボルギーニウルス」シリーズ、アストン マーティン「DBX」シリーズ、ポルシェカイエン」の上位モデルなどは、V8エンジン車、またはV8ハイブリッド車だ。

12気筒というエンジン形式のフェラーリ・プロサングエは、唯一無二の存在にも見えるが、じつは共通点の多いもう1つの超高級SUVが存在する。

ロールス・ロイス・カリナンだ。

1. エンジンの最高峰はV12

イギリスの最上級車として知られるロールス・ロイス。そのSUVモデルは、2018年に登場した「カリナン」である。

高級車ブランドという立ち位置は同じでも、スポーツカーの頂点であるフェラーリとは対極にあるラグジュアリーの頂点だろう。

しかし両ブランドのSUV、「プロサングエ」「カリナン」には、V12ユニット搭載の内燃エンジン車という共通点がある。

プロサングエ:V12自然吸気 6496cc(725ps/73kg-m)
カリナン:V12ツインターボ 6748cc(571ps/86.7kg-m)

過給器の有無という違いはあるものの、高級SUVの多くが8気筒であるのに対し、“12気筒こそ頂点”であると誇示するように気筒数を揃えた。そして、いずれもハイブリッドを採用していない。

片や725馬力の(おそらくは)エモーショナルなフィーリング、片やエンジンの存在を感じさせない静謐なユニット。

本当の高級車には、宝石のようなV12エンジンが不可欠というメッセージが垣間見える。

2. 柱のある観音開きドア

自動車の世界で“消えては現れる存在”が、リアドアを後ろヒンジにした観音開きのパッケージング。それが、「プロサングエ」「カリナン」のもう1つの共通点だ。

一部のマツダ車をはじめとする国産車、日本メーカー以外ではBMW i3ミニ初代クラブマン(右側のみアシメトリック・クラブドア)などで話題を呼んできた。

見逃してならないのは、「プロサングエ」「カリナン」ともに、観音開きとはいえ、車体側にBピラーが残っていること。

国産車の観音開きには、ドア開口部に柱が存在しない「センターピラーレス」と呼ばれるアーキテクチャーが多い。その代わりに、ドア内部にピラーを埋め込んで強度を確保している。

フェラーリがBピラーを設けたのは、スポーツカーとして車体剛性の面で有利になるからだろう。全長4973×全幅2028(ミラー含む)×全高1589mmというサイズは、スーパーSUVとしては小ぶりだが、フェラーリが一から開発したボディなのだ。

ロールス・ロイスは「ファントム」にもBピラーのある観音開き(コーチドア)を用いている。

面白いことに、同じく英国を象徴するロンドン・タクシーも同様だ。

2枚のドアが、前ヒンジと後ろヒンジで、同時に開いたときの特別感はまるで迎え入れてくれるかのように見える。これもまた“普通の高級車”では演出できない、頂点のブランドに不可欠な要素なのかもしれない。

3. リアシートは非日常のため

「プロサングエ」と「カリナン」の3つ目の共通点として伝えておきたいのが、後席乗員の扱い。

他の多くの高級SUVでは、リアシートは広さ、実用性を主眼に置いたスペース。家族連れでも乗れる、日常使いもできるためのパッケージと言い換えてもいい。

しかし、フェラーリ・プロサングエの定員は5人ではなく4人。つまり2つの後席は独立したシートとなっている。

それにデザインの面でも4つのシートに、明確な優劣をつけていない。

これは、フェラーリがプロサングエに「スポーツカー」という言葉を用いた件と関わっており、助手席、後席のすべてのシートでスポーツドライビングを楽しめるというメッセージ。日常ではなく、非日常を楽しむための後席なのだ。

「カリナン」の後席は、もはや説明不要。ウイスキーグラスが収納できるキャビネットやクールボックスが備わり、天井を見上げれば、あたかも星空のようにLEDが散りばめられた仕様もオーダーできる。

ご存知のように本来のロールス・ロイスの世界は、運転手付きの生活を送る人のためのもの。主役はあくまで後席。非日常の世界のための後席を用意したのが、2車の共通点だ。

まだまだ増える? 超高級SUV

超高級ブランドから誕生する「超高級SUV」だからこそ、ブランドの個性・歴史が、詰め込まれている。

フェラーリ・プロサングエ、ロールス・ロイス・カリナンは、数ある高級SUVのなかでも、数少ない「V12」「観音開きドア」「非日常の後席」という3つの要素を揃って採用した。

スポーツ、ラグジュアリーとキャラクターは異なるけれど、頂点ブランドが示す1つの方向性を示したのかもしれない。

ポルシェのように複数のSUVラインを揃えるブランドも出てきたから、今後はさらに新しい価値観を提供するモデルが現れる可能性もある。拡大する高級SUVの市場を見ていくうえで、今回の3つのキーポイントは1つの基準を示すものとして捉えておきたい。

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みんなのコメント

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  • carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ スペーシアギア/スペーシアBASE【1分で読める国産車解説/2022年現行モデル】

    2022/9/15 17:25
    低所得層は読解力、理解力に欠けるな。死ぬまで低所得層か。 
  • これさぁ 見比べたらカッコよさダンチ 性能もダンチ

    折角クラウンスポーツいいなって思った人も見比べたらしょんぼりしちゃわないかなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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