■販売台数の約4割を占める「e-SMARTハイブリッド」をチェック!
ダイハツのコンパクトSUV「ロッキー」は、170万円台からというお手頃な価格と、日本の道路事情でも扱いやすいコンパクトなサイズ感ながら、シングル世代のみならずファミリーユースまでをカバーする使い勝手の良さも揃うという欲張りなクルマです。
【画像】超カッコいい! ダイハツ「“最上級”SUV」を画像で見る(30枚以上)
ちなみに国内で販売されるダイハツSUVラインナップの中では、最も高額かつ大きな“最上級”モデルに位置しています。
2019年の登場以来、トヨタブランドで販売している「ライズ」を含め大ヒット作となっていますが、そんな人気の理由を探るべく、実際に使ってみた印象について紹介します。
発売当初は1リッター3気筒ガソリンターボモデルのみでしたが、2021年に1.2リッターの小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行する「e-SMARTハイブリッド(HEV)」が登場。
同時にガソリンモデルも、新開発された1.2リッターエンジンが採用され、2WDモデルには1.2リッター、4WDモデルには従来の1リッターターボというラインアップになっています。
今回は、ロッキーの販売比率において約4割を占めるまでに人気が出ているというe-SMARTハイブリッドのトップグレード「Premium G HEV」をあらためてチェックしてみました。
ボディサイズは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm、ホイールベース2525mm。
いまや、SUVとしては希少になりつつある「5ナンバー規格」の中にしっかりと収まっています。
ロッキー e-SMARTハイブリッドは、あまり電動化モデルであることを外観では主張していませんが、フロントグリルがガソリンモデルの横バータイプと異なり、スポーティなジャバラ模様となっているのが特徴です。
リアに「e-SMART HYBRID」のエンブレムがさりげなく配置され、アルミホイールのデザインも躍動感のあるタイプ。エコというよりは上質な大人っぽさが強調された印象となっています。
■細部まで収納力にこだわった「ロッキー」のインテリア
ロッキー e-SMARTハイブリッドのインテリアは、ブラック基調にメッキ装飾が使われており、運転席と助手席とをガッチリと太めのセンターコンソールが分けていて、センターパネルはやや運転席方向に傾斜しているという、スポーティな空間。
シートのクッションも肉厚で、サイドサポートがしっかりした形状からも、運転する人のことを重視している印象があります。
ボディサイズは小さくても、タフでよく走るSUVを感じさせるインテリアです。
その使い勝手を見ていくと、まずドリンクホルダーは左右にプッシュオープン式が1つずつあり、センターコンソールにも小物入れとしても使えるドリンクホルダーが設置されており、こまごましたモノの置き場所には困らないと感じます。
センターコンソールはディスプレイ、エアコン吹き出し口、ダイヤル操作のエアコン&オーディオスイッチ、その下にスマホなどが置きやすいフロントコンソールトレイもありました。
ここはUSBソケットがあって、スマホ連携ディスプレイオーディオが使いやすいことと、LED照明が付いているので、夜間でも置いたモノが見やすいのが嬉しいところです。
そしてアームレストを兼ねたセンターコンソールボックスは、あまり深さはないもののお財布やポケットティッシュなどを入れやすくなっています。
コンソールボックスの後部にもUSBソケットがあり、運転席の後部にはシートバックポケットがあり、後席に座る人もスマホやタブレットの充電や本、書類などの収納が使えて便利です。
また、Premium G HEVとガソリンモデルの「Premium G」には、助手席シートアンダートレイがあるのも特徴的。折り畳み傘やタオルなどの収納にも便利なスペースとなっています。
■超コンパクトSUVの後席&荷室は驚くほど広かった!
後席に座ってみると、足元スペースと頭上スペースは、身長180cm級の大人でもゆったりしていました。
ドア開口部も高さがあって乗り降りしやすいので、チャイルドシートを使う世代のファミリーにも十分おすすめできます。
後席は6:4分割で2段階のリクライニングと前倒しができ、両方倒すと少し傾斜は残るものの、大きな荷物も積みやすい広大なスペースが生まれます。
ラゲッジ容量は、5人乗車時でも369リットルとコンパクトクラスでは大きめの容量を確保。
デッキボードが2段階で高さが変えられ、デッキボードの下にも収納スペースがあり、それを含めるとハイブリッドは386リットル、ガソリンの2WDなら449リットルと大容量です。
デッキボードを立てて、アンダーラゲージを使えば大きなベビーカーや観葉植物など、背の高い荷物も積めるのが便利です。
小さいボディながらも、多彩な使いやすさを実現しているところはさすがダイハツ。
ロッキー e-SMARTハイブリッドは、サイズ以上の満足感があると感じます。
■28.0km/Lの圧倒的な低燃費! ハイブリッドの走りはどんな感じ!?
さて、最後にロッキー e-SMARTハイブリッドで一般道を試乗してみました。
e-SMARTのシステムは、発電専用に搭載される1.2リッター3気筒のガソリンエンジンが最高出力82ps/5600epm、最大トルク105Nm/3200-5200rpmを発揮。
そこで発電した電力は4.3Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄電され、適宜、モーターを駆動して走るというシリーズハイブリッド方式となっています。
モーターの最高出力は106ps、最大トルクは170Nmと、同様のシリーズハイブリッドを採用するコンパクトカーを上回っており、既存のシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムよりも、小型で軽量なシンプル構造となることが最大の特徴です。
とくにモーターは2個を並列配置として機械式ギヤ数を最小限にしており、まさにこうしたコンパクトモデルに搭載するにふさわしいシステムとなっているのです。
発進からの静かさ、なめらかさはEV感覚で、スルスルと加速していきます。
e-SMARTハイブリッドが出た当初は、ちょっと街中ではアクセルの踏み込みに対するレスポンスが鋭すぎるのでは、と感じた記憶があるのですが、今回は踏み込みに対してリニアな反応で、加速と減速のコントロールがしやすくてとても快適でした。
ガソリンモデルより90kgほど重量が重くなっていますが、そんなことは微塵も感じさせない軽快な走りながら、どこかしっとりとした接地感が上質な乗り味を伝えてきます。
アクセルペダルのみで加速と減速がコントロールできる「S-PDL(スマートペダル」をオンにすると、赤信号の手前やカーブ侵入時の減速などでブレーキペダルに踏みかえなくても欲しい減速感が得られ、初心者でも扱いやすいと感じました。
クリープも残しているので、車庫入れなどの際にゆっくりと進みたいときもラク。完全停止はブレーキペダルで操作するタイプです。
また、エコモードにすると発進が穏やかになるので、渋滞している市街地などで運転しやすくなると感じました。
e-SMARTハイブリッドには2WDの設定しかないので、地域によっては候補から外れてしまうかもしれませんが、ガソリンモデルが20.7km/L(WLTCモード)に対して、28.0km/Lという圧倒的な燃費の良さと上質で大人な乗り味は、市街地メインで乗る人にも恩恵は感じられるはず。
※ ※ ※
価格が246万円台ということで、他社のコンパクトSUVも射程範囲に入ってきますが、それらよりひと回り小さいサイズで、取り回しがしやすく、それでいて後席の広さと積載性の高いラゲッジを持つロッキー e-SMARTハイブリッド。
響く人は多いのではないでしょうか。
[※編集部注記:文中に誤記があったため、2025年3月15日7:00に本文の一部を修正しています]
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スタッドレスホイールセットの予約貰って現車が来たら何度違ったことか。