この記事をまとめると
■ソアラに負けて消えそうだったレパードの穴を埋めるために導入したレパードJ.フェリー
芸術は爆発……だが売れ行きは爆発しなかった! 美しいデザインでもダメだった残念なクルマ5選
■日産デザインインターナショナルが手がけた個性的なデザインは一部から高い評価を集めた
■4.1リッターV8を用意したスペシャリティセダンとなっていたが人気を得ることはできなかった
デザインは高評価も受け入れられなかったJ.フェリー
日産レパードと言えば、刑事ドラマ「あぶない刑事」シリーズの劇中車として登場した2代目モデルが知られるところだが、新車時の販売面では同じ高級パーソナルクーペとして一斉を風靡したソアラには及ばず、そのまま姿を消す公算が高かった。
しかし、販売ラインアップに穴が開くことを危惧して、当時北米向けの日産の高級車ブランド、インフィニティで販売するために開発が進められていた「インフィニティJ30」を日本に投入することを決定。それが今回紹介する「レパード J.フェリー」である。
もともと日本での販売を念頭に置いていなかったモデルということもあり、デザインはカリフォルニアにある日産デザインインターナショナルが手がけ、丸みを帯びて尻下がりというそれまでのレパードとはまったく異なるスタイルを纏っていた。
その個性的なデザインは一部から高い評価を集めていたが、日本の保守的な高級車ユーザーからはなかなか受け入れられることがなかったというのが実のところ。
まるでなかったかのようにレパードの路線はもとに戻された
とはいえJ.フェリーの高級車志向はホンモノで、オプションではあったものの、イタリアのポルトローナ・フラウ製の本革シートを設定したり(オプション代はおよそ80万円!)、インパネにはウォールナット本木目を使用したりとかなりのもの。
さらに、心臓部にはインフィニティJ30と同様のV型6気筒3リッターのVG30DE型のほか、シーマにも搭載されていた(J30には搭載されなかった)V型8気筒4.1リッターのVH41DE型エンジンも搭載されていたのだった。
そのため、価格はセドリック/グロリア以上シーマ未満となっており、価格帯だけみれば確かに先代レパードの穴を埋める存在となっていたのは確かだった。
キャラクター的にもボディ形状こそ4ドアセダンとなったものの、後部座席にVIPを載せるというよりはオーナー自らステアリングを握るパーソナルなスペシャリティセダンとなっていたのだが、やはり北米を強く意識したデザインは如何ともし難く、日本での販売台数は7000台ほどに留まっている。
北米では比較的好意的に迎え入れられ、販売台数も日本のおよそ10倍となる7万台ほどが販売され、その後は後継車種のインフィニティ I(日本名:セフィーロ)へとバトンタッチ。
一方、日本では再び「レパード」に車名を戻し、ほぼY33型セドリック/グロリアの兄弟車として再起を狙い、1997年にはセドリック/グロリアを差し置いて日産初の直噴エンジンのVQ30DD型エンジンを搭載するなどしたが、1999年6月にY34型セドリック/グロリアに統合する形でレパードの歴史に幕を閉じることとなった。
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