■日産が投入計画を公言した新型「エルグランド」どんなクルマになる!?
高級ミニバンの草分け的存在である日産「エルグランド」ですが、現行型はデビュー15年が経過しており、一日も早いフルモデルチェンジが待たれるところです。
厳しい経営状況のなか、販売拡大の救世主となりうる新型エルグランドはいったいどのようなクルマになるのでしょうか。
【画像】超カッコいい! 日産「新型エルグランド!?」を画像で見る(30枚以上)
現行エルグランドに搭載されているパワーユニットは、マイルドハイブリッドでもダウンサイジングターボでもない、数世代前のガソリン自然吸気エンジンのみの設定です。
最上級モデルである3.5リッター V型6気筒エンジン車は最高出力280psとハイパワーで、フル乗車時には2.4トン超にもなるクルマを矢のごとく加速させますが、カタログ燃費は8.7km/L(FF車:WLTCモード燃費、以下同)と残念な性能に留まります。
さらにエントリーモデルである2.5リッター 直列4気筒エンジン車(最高出力170ps)もカタログ燃費は10.0km/Lと、昨今のラージミニバンの平均からするとあまりにも低く、かねてより「エルグランドにも燃費のいいハイブリッドを」という声は少なくありませんでした。
そんななか、経営改革を実施中の日産は、2025年2月に行った「ターンアラウンド(経営改革)の取り組みの進捗発表」のなかで、2025年度から2026年度にかけて大型ミニバンを市場投入することを発表しました。
この「大型ミニバン」は、次期エルグランドであることは間違いありません。
量販グレードで500万円以上という高価格帯のカテゴリーですが、ライバルのトヨタ「アルファード」は2024年の1年間で7万9374台を販売し、軽を除いた販売ランキングで8位に位置するほか、兄弟車「ヴェルファイア」も3万3105台(23位)を販売するなど、高級ミニバンの市場を確実に拡大し続けています。
もともとは日産がエルグランドで開拓した高級ミニバン市場でしたが、今ではすっかりライバルに独占されている状況。
市場が拡大した今こそ、新型でリベンジを果たすには良いタイミングかもしれません。
そんな新型躍進のカギとなるのが、日産独自のハイブリッド「e-POWER」でしょう。
重量のかさむラージミニバンと、低速発進に強いe-POWERの相性は抜群に良く、大いに期待できます。
■第3世代「e-POWER」は苦手な高速燃費も改善!?
前述のターンアラウンド発表において日産は、第3世代となる「新型e-POWER」についても言及しています。
日産のe-POWERといえば、現在販売されているのはいずれも第2世代と呼ばれるものです。
コンパクトカー「ノート」などのユニット(1.2リッター直列3気筒エンジン+モーター)、ミドルクラスミニバン「セレナ」向けのユニット(1.4リッター直列3気筒エンジン+モーター)、ミドルクラスSUV「エクストレイル」向けの高性能版ユニット(1.5リッター直列3気筒 VCターボエンジン+モーター)など複数が存在します。
いずれも走りの滑らかさや高い動力性能を備えるものの、高速走行時の燃費と高いコストが弱点とされていました。
ただ日産によると、第3世代は初代e-POWER比で燃費を20%向上しながらも、コストは20%低減されるとしています。
高速走行時の燃費も、第2世代e-POWER比で15%改善するとされており、実現されれば弱点をかなり解消できることになります。
具体的な燃費向上の鍵を握る技術については、「新燃焼コンセプトを採用したe-POWER専用エンジン」とのこと。
おそらく従来のe-POWERのように走行シーンに応じてエンジン回転を変動させながら発電するのではなく、発電効率が最も高い定点で、集中的に燃焼させる仕組みを採用するものと考えられます。
しかしながら、ライバルは強敵です。
最大のライバルとなるアルファード HEV(ハイブリッド)は、2.2トンの車重にもかかわらず、カタログ燃費で17.7km/L(E-Fourは16.7km/L)を達成しています。
ちなみに現在のe-POWER車のなかで最高スペックのエクストレイル e-POWERの場合、カタログ燃費は19.7km/L(4WDのe-4ORCEは18.4km/L)。
仮に次期エルグランドがエクストレイルと同じ重量だとすれば、15%燃費が良いとされる第3世代e-POWERの採用によって、アルファード ハイブリッドを(燃費性能において)凌駕することができるでしょう。
ただし実際にはボディサイズも大きく、エクストレイルよりも200kg程度は重くなるはずです。
燃費改善はパワートレインの性能だけでなく、軽量化や空力性能、タイヤ性能など、様々な要因が関係します。
次期エルグランドも、これらを併せた総合力をもって燃費改善を図ってくるものと考えられますが、それだけで十分なのかは微妙なところです。
できれば、ホンダのe:HEVのような高速走行時の直結モードや、ポルシェ「タイカン」のような高速走行時向けの2速ギアなどの「飛び道具」もあると、なお良さそう。
基本性能でどこまで燃費性能を向上させてくるかも含め、動向に注目しておきましょう。
■高度運転支援機能「プロパイロット」もさらに進化!?
日産は2025年3月、横浜市みなとみらい地区で行った「ドライバーレス自動運転実験車の走行」をメディアに初公開しました。
運転席が無人の状態での走行技術は日産独自のもので、日産先進技術開発センターやシリコンバレーで開発された技術や、英国での自動運転研究プロジェクト「evolvAD」などで得られた知見を、最大限に活用しているといいます。
現行セレナをベースとした実験車両を用いて、自動運転移動サービスの実現に向けた取り組みを進めていると説明します。
実現できれば、エルグランドのような高級ミニバンに搭載することも想定していると思われます。
今回の内容は、市街地レベルでの自動運転となれば「レベル4:特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施」に該当します。
市販車に搭載するとなると、まずはレベル3(高速道路などの一定条件下での自動運転モードを備える)相当で、セレナに搭載の「プロパイロット2.0」からさらに進化した「プロパイロット3.0」(仮称)となるのではないでしょうか。
実車投入はまだまだ先になるかもしれませんが、こちらも大いに期待したいところです。
※ ※ ※
早ければ2026年にも登場するとされている新型エルグランド。
今年2025年秋開催の「ジャパンモビリティショー2025」でプロトタイプがお披露目となるか、非常に楽しみです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
660ccのスバル「小さな高級車」に反響殺到!「意外と安い」「上質な軽自動車ってサイコー!」の声も! 快適すぎる“超豪華インテリア”採用した「オトナの軽自動車」ルクラに大注目!
「ホテルが見つからない」 大阪万博またピンチ! 稼働率全国トップの80%超え、宿泊費2~3倍高騰も! 宿泊難民続出で、兵庫県へ“避難”勧告の現実か
「ズラリと並んだ護衛艦」が一斉に出港!“壮観すぎる光景”を捉えた写真を海上自衛隊が公開
「大阪と奈良を直結するJR特急」が大変化!ついに“専用車両”デビュー 側面はド派手
ダイハツの斬新「“2人乗り”オープン軽トラ」! “公道走行”可能な「ドア無しモデル」に大注目! “全長3m以下”で市販化も実現した「フェローバギィ」が凄かった!
ついにエルグランドが2026年フルモデルチェンジ。第3世代e-POWER搭載で低燃費実現へ
「ホテルが見つからない」 大阪万博またピンチ! 稼働率全国トップの80%超え、宿泊費2~3倍高騰も! 宿泊難民続出で、兵庫県へ“避難”勧告の現実か
Z世代は「愛国者」だらけ? 15~29歳の約8割が「日本大好き」な理由! 鉄道・移動・都市設計から考える
【震えて待て】アルファード中古価格の下落が止まらない。ローン終了と増産で次なる下値待ったなし
ドリフト対策が“完成直後に破壊”…神奈川県「告訴します」に反響多数!? 「免許没収しろ」「罰金100万円」「積極的に取り締まってくれ」の声も!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント