愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第63回。後編では、俳優の要潤さんが、近年の愛車事情と憧れのクルマについて語る。
テスラに驚く
意外なほどSUV──新型日産ノート・オーテック・クロスオーバー試乗記
前編では、ネオクラシックのメルセデス・ベンツ「560SEL」でクルマ生活をスタートした俳優の要潤さんが、オープン2シーターのスポーツカーからSUVまで、さまざまなスタイルの愛車を所有してきたことを紹介した。
要さんのカーライフが大きく変化したのは、2014年にテスラが日本に進出したことがきっかけだったという。
「南青山にショールームができて、興味があったので試乗に行ったんですね。そこでセダンタイプのテスラ『モデルS』に乗って、もうびっくりしました。エンジンとは異次元のダッシュで、ワープして吸い込まれるような加速に感動したことをはっきりと覚えています。まるでiPadが置いてあるかのようなインテリアも斬新でしたし、環境にもやさしい。ちょうど、結婚して子どもが生まれたというタイミングでもあって、昔のクルマにばかり乗っていられないというのもあって(笑)、モデルSに乗るようになりました」
要さんにとって、テスラ・モデルSは満点のクルマだったという。
「静かでスムーズ、室内も広いし、古いクルマと違って整備に出す必要もない。だから移動手段としては完璧だと思いました。すごく気に入って、モデルSの次にはSUVタイプの『モデルX』にも乗ったんです」
ただし、移動手段としては完璧ではあるものの、クルマ好きとしては物足りない面も見えてきたという。
「クルマには、自分の趣味とかテイストをどこかに入れたいと思っているんです。僕にとってのクルマは自分の分身という側面があって、どこかに主張を入れたい。でも、テスラだと完璧すぎて、その隙がありません。子どもも少し大きくなってきたし、ここで1台、自分の趣味のクルマを持ちたいと思っています。それで、このクルマをリクエストしました」
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「いや、痺れますね。本当はクーペのほうがいいかな? と、思っていたんですが、コンバーチブルの斜め後ろからのスタイルもすごくきれいです」
要さんは、XJ-Sを撮影現場まで自走で来てくださったオーナーの方に、メインテナンスや維持について、質問を重ねる。その真剣な表情からは、このクルマに並々ならぬ興味を抱いていることが伝わってくる。
ジャガーXJ-Sは、1975年2月に生産終了となった「Eタイプ」の後継モデルとして同年9月にデビューしている。ただしEタイプがピュアなスポーツカーであったのに対してXJ-Sは高級なパーソナルクーペ、または高性能グランドツアラーという位置づけだった。その名の通り、ベースは4ドアセダンの「XJ」で、ホイールベースを短縮して4座のクーペボディと組み合わせた。
デビュー当初はV型12気筒エンジンのみの設定だったけれど、1983年に直列6気筒エンジンもラインナップに加わる。そして1991年のマイナーチェンジで車名をジャガーXJSに変更、1996年まで生産された。
「オーナーの方にうかがうと、北海道旅行から自走で帰ってきたとか、真夏でも寒いぐらいクーラーが効くと教えていただいて、ますます欲しくなってしまいました。クルマだけではなく時計などもアンティークが好きなんですが、大切に受け継がれてきたモノって、歴史を感じることができるじゃないですか。このジャガーにもそういうオーラがあって、最新モデルにはない雰囲気を感じます」
オーナーの許可を得て、運転席に座ってV12エンジンを始動させた要さんは、目を閉じてアイドリングの音に耳を澄ませた。
「ここ最近はずっとテスラだったので、この音と振動がすごく新鮮です」
そしてステアリングホイールを撫でながら、この日の取材をまとめた。
「このジャガーXJ-Sもそうですし、メルセデスの560SELも見せていただいて、改めてこの時代のクルマが好きなんだなぁということを確認しました。もう少し年をとって、余裕ができたらこういうクルマを楽しみたいと思っていましたが、この取材がきっかけで、今日から探してしまいそうです(笑)」
要さんは、初めての愛車となったW126型のSクラスを探すのか、あるいは昔からの憧れだったというXJ-Sと出会うのか……。
いずれにせよ、この先の要潤さんのカーライフは、クルマ好きにとって目が離せない存在であり続けるだろう。
要潤(かなめじゅん)俳優。1981年生まれ、香川県出身。2001年『仮面ライダーアギト』の氷川誠 / 仮面ライダーG3役でデビュー。以降、ドラマや映画、CMなどで活躍する。主な出演作は、連続テレビ小説「まんぷく」「らんまん」、ドラマ「花咲舞が黙ってない」「推しの子」シリーズ、映画「キングダム」シリーズ、劇場版「TOKYO MER ~走る緊急救命室~」シリーズなど。2026年度NHK大河ドラマ「豊臣兄弟」への出演が控える。
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文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・佐々木麻里子 スタイリング・今井聖子(Canna) 編集・稲垣邦康(GQ)
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