■「プレリュード」復活! 2020年代後半に発売へ!
2023年10月におこなわれた「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS2023)」でホンダは、「プレリュード コンセプト」を世界初公開して話題になりました。
そして、2024年7月11日から英国で開催された「グッドウッド フェスティバル オブ スピード」で、再びプレリュード コンセプトの実車を展示。
JMS2023のホワイトのボディカラーではなく、鮮やかな赤を身にまとい、欧州で初公開されました。
【画像】カッコいい! これが新型「プレリュード」です!画像を見る!(30枚以上)
もともとプレリュードは、1980年代中頃のバブル景気から2000年代前半にかけてもてはやされた「スペシャルティカー」というジャンルのモデルです。
「デートカー」とも呼ばれて人気となったのですが、実用性の高いミニバンやSUVの人気と引き換えに、スペシャルティカーは衰退してしまいました。
それから約20年が経過した現在、プレリュードが復活。コンセプトカーが公開されたほか、2020年代半ばに新型プレリュードが発売されることも明らかとなり、復活を喜んでいる人も多いのではないでしょうか。
新型プレリュードは欧州市場でも販売予定であることもアナウンスされ、どのようなモデルで市販化されるのか期待が高まっています。
一方で、プレリュード以外のスペシャルティカーの復活もウワサされています。どのようなモデルがあるのでしょうか。
トヨタは多くのスペシャルティカーをラインナップしたメーカーで、1970年から36年、7世代にわたって展開されたのが「セリカ」です。
当時のセダン「カリーナ」のシャシを使ってコストを抑え、斬新なデザインを実現。優美なラインが若者を中心に人気を博しました。
当初は2ドアクーペのみでしたが、1981年に誕生した3代目ではリフトバックを追加。これがのちに「セリカXX」から「スープラ」へと発展するなど、トヨタのスポーツカーの起源となっています。
1985年にデビューした4代目は、FRからFFへ駆動方式を変更、リトラクタブル式ヘッドライトと丸みのあるボディラインで3ドアのみの展開となりました。
翌年にはターボチャージャーで最高出力185馬力を発揮するパワーユニットと、手動デフロック付きセンターデフ搭載のフルタイム4WD駆動車「セリカGT-FOUR」を発売し、WRCをはじめラリーで活躍したことで、新時代のセリカが確立されます。
そして最終モデルである7代目セリカは、FFのみ、最高出力190馬力ほどの2ドアクーペとなり、さらにその前に姿を消した「レビン/トレノ」と統合されたことで排気量も縮小。2006年に生産が終了しました。
それからおよそ18年が経過した2024年2月、苗場スキー場でトヨタが開催した「GR-FOUR雪上試乗会」で、セリカGT-FOUR(4代目)のノーマル仕様と、映画「私をスキー場に連れてって」に登場するレプリカモデルが公開され注目を集めました。
このようにイベントで展示されたほか、トヨタ自動車の社長が豊田章男氏から佐藤恒治氏に交代した際、SNSで「佐藤社長の夢は“セリカ復活”」という投稿がきっかけとなり、復活のウワサが浮上しています。
セリカは今見ても新鮮さを感じさせる流麗なデザインですし、最新のトヨタデザインである「ハンマーヘッド」のフロントフェイスは、意外と似合うかもしれません。
■日産のスペシャルティカー「シルビア」
もう1台、復活が期待されるスペシャルティカーは日産「シルビア」です。
初代モデルは1965年に登場。現時点で最後型となった7代目モデル(S15型)は2002年まで販売され、37年という長い歴史を持っています。
今ではドリフトマシンやチューニングカーとして重宝されている5代目シルビア(S13型)が誕生した1988年はバブル経済真っ只中。同車がデビューするとすぐに人気モデルになりました。
その後、スペシャルティカーが落ち目になっても、シルビアは「FR(後輪駆動)」と「ターボエンジン」を特徴とし、高い走行性能を求める層から一定の需要を確保。
7代目では4シーターオープンカーの「ヴァリエッタ」も追加されましたが、新たに施行された排ガス規制の影響を受けて2002年8月に生産終了になっています。
東京モーターショー2013で日産は「IDx」というFRスポーツカーのコンセプトモデルを世界初公開したのですが、同車が次期「シルビア」ではないかと期待されました。
なかでも「IDx NISMO」は、逆スラントノーズやカーボン製パネル、サイドマフラー、エアロダイナミクススポイラーなど、スポーティなスタイリングが特徴。
パワートレインは、1.6リッター直噴ターボエンジンに、シンクロレブコントロールによるスポーティな走りが楽しめる6速マニュアルモード付CVTを組み合わせています。
また、欧州日産は2021年10月、「日産における1960年代の象徴的なモデル『シルビア』を電動化させて未来に蘇らせたら」というテーマで、未来のシルビアのビジュアルデザインを公開。電動車となって、まったく新しいパッケージングを採用するといいます。
生産終了から20年以上が経過した今でもシルビア復活を望む声は絶えず聞こえており、次期型登場を期待したいモデルの1台だといえるでしょう。
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みんなのコメント
デートカーブームの中セリカを選んだ理由はノッチバックのプレリュード、シルビアに対して、セリカは3ドアハッチバックだったから。リアシートを倒せばスキーやキャンプに使い勝手が良かった。下宿の引っ越しもセリカ1台でやれるほど多目的に使えた。
86は復活しても2ドアノッチバックだったので、是非ともセリカは3ドアハッチバックで復活してもらいたい。