ボルボ V60 「48Vハイブリッド化された、ボルボV60に乗ってみた。」のユーザーレビュー

48Vハイブリッド化された、ボルボV60に乗ってみた。

2021.12.27

総評

クルマ選び活動を再開するに当たり、最初にどのクルマに乗るか大いに迷ったが、ディーラー巡りできる時間も限られるだろうから、購入の可能性が高そうなものから乗ることにした。

で、１年ぶり３度目のV60である。
この間に全モデルが電動化されたが、早速モメンタムの、しかも布シート＋サンルーフ仕様の認定中古車が入庫したと言うので、乗りに行った。

48Vマイルドハイブリッド化してどうかと言うと、今の段階では普通のガソリンモデルの方がドライバビリティとしては上だったんじゃないかと思う。燃費もそんなに良くはないだろう。ただ、22年モデルからモメンタムはトランスミッションが8段ATから7段DCTになったので少しは良くなるだろうが。

でも、車としては相変わらず良い。
街中の試乗の限りでは乗り心地がとても良いし、車両感覚が掴みやすくて運転しやすい。

ドイツのライバル達がモデルを重ねる毎に妙に大きく、高価になり、しかも前よりカッコ悪くなっている（と個人的に思う）今、このクルマは割と良い位置にいるような気がする。

満足している点

・彫りの深いエクステリアデザイン。写真で見るより断然カッコいい。
・非スポーティなのに華のあるインテリア。選べるカラーバリエーション。
・どの席に座っても、（少なくとも街中では）快適な乗り心地。

不満な点

・発進時に少々ギクシャクする。
・電気式シフトレバーが使いにくい。
・20年モデルから廃止された、後席のリモートフォールディング機能。

デザイン

4

前回同様、4点。
上品さと力強さを兼ね備えたデザインは、このクラス随一だと思う。
特にムッチリマッチョなリアフェンダーのデザインが、カッコいい。

インテリアも明るくて良い。
カラーはファブリックで2色、レザーで3色から選べる。
このクラスでも黒しか選べないドイツ・フランス勢にも見習って頂きたい。
特にモメンタムのシート柄は、本当におしゃれだと思う。



21年モデルから新たに導入された電気式シフトレバーが使いにくいこと、また相変わらず室温調整用のスイッチがタッチパネルになっていることは、減点要素。

走行性能

3

48Vハイブリッドのモメンタムは、3点。
まるでデュアルクラッチミッションみたいに発信時にギクシャクするのは、減点要素。
あと、ブレーキもちょっと違和感あり。ちょっとリニアじゃない感じ。

乗り心地

4

街中の試乗に限って言えば、相当印象が良い。
路面の凹凸の上に分厚いフェルトを敷いて鉄の球を転がしているような感覚。そして、それは後席に乗っても変わらない。シートの良さもあって、快適。

今回は、よりエアボリュームのあるタイヤを履くクロスカントリーにも試乗したが、こちらは更にその感が強い。

積載性

4

床面に仕掛けられている仕切り板や床下収納など、使いやすそう。
ただし、20年モデルから後席のリモートフォールディングが廃止されたのは、いただけない。

燃費

3

試乗なので分からないが、多分そんな良くないはず。と言うか、燃費を期待して買うクルマではない。

価格

4

標準モデルのモメンタムには499万円というプライスタグが付けられているが、安全装備やインフォテインメント機能は上級モデル並みなのに、今や独仏のライバルたちよりも安い。それでいてこの内外装デザインである。お買い得。

故障経験

試乗につき、割愛。