初代ボルボC70について教えてください

Question

先日中古車店で、ボルボC70のクーペを見かけました。
てっきり、少なくとも日本で正規に販売された車としてはカブリオレしかないものかと思っていたのですが、店頭にはディーラー車と表示がありました。

その時はそのまま通りすぎてしまいましたが、ルックスも非常に格好良く、だんだんと所有したい気持ちが沸いてきました。

しかし、2000年前後のやや古い車です。
特に外車ですと、日本車では見られないようにウィークポイントがあったりすると思います。
もしボルボC70（できればクーペ）をお持ちの方orお持ちだったことがある方が居られましたら、この車を長期保有するにあたり弱い点や注意すべき点を教えて頂けないでしょうか？

よろしくお願いします。

Answer 1

C70のオーナーではありませんが、
2000年式のGF-8B5244WのV70に乗っています。

ホロ着きタイプで無い、クーペだと
1998年式から2001年式くらいまでの車両だとは思いますけど。
比較的ワゴンと比べると、走行距離は少ない車両はそこそこあるはずです。

ただ、個人的には
「前のオーナーさんのメンテナンス管理がしっかり出来ていたかいないか」で、今後長期保有するにあたり、整備費用が大幅にかかる可能性がある、と考えます。

ターボ車なので、エンジンオイル管理は3000～5000キロ毎に、ATFは5速タイプなら20000キロ毎に定期交換を薦めます。
（ATはシフトショックや滑りがある車両の購入は止めておきましょう。）

「ボルボスキーの徒然日記」というblogの過去のログでC70と検索すると、オーナーさんの当時の整備ネタがありますので、参考にしてみてください。
（今は知人に譲渡されてます。）

そのblogでもありますが、前のオーナーさんのオイル管理が悪かった為に
ターボ本体、触媒まで交換されている様です。
（ターボ本体は、リビルトで平均20万円コース、触媒もリビルトで平均30万円近くかかります。）

あと、99年式以降は、電動格納ミラーになっていて、格納不良は必ず一度は食らいます。格納ユニットの交換で治りますが、
こちらはC70専用しか適合不可（V70やS70のは形状的に取り付け出来ません。）で、中古車の部品取りもあまり出ません。
98年式のみ、手動格納です。

C70は10万キロ越えまで行ってる車両は、そんなに無いとは思いますが、
エンジンオイル漏れがある場合、特にフィラーキャップ付近、他にはターボ付近やパワステタンクとかポンプ、パワステギアBOXのパイプ付近を確実にチェックしておきましょう。
垂れたオイルが下部のマウント類交換やゴム部品に損傷を与えている可能性があります。
下部のマウント類やロアアーム、パワステギア等はおそらくC70専用になります。
電子部品カタログは所持してた方が良いかもですね。
（アメリカの部品業者に頼む時に便利）

タイミングベルト・ベルトテンショナー・アイドラプーリー・ウォーターポンプは基本長期間交換してない可能性があるので、
心配なら購入されたら一度リフレッシュをおすすめします。
（ベルトが飛んだら、エンジンのピストンがバルブ突きで損傷し、エンジンオーバーホールになりますんで）

99年式以降は、タイミングベルト機構のカム進角ソレノイドの不良（オイル管理が悪い車両にあります）、ダイレクトコイルの突然死やパワステタンクやポンプの軸からのパワステオイル漏れ、ABSコンピュータの基盤のハンダ割れ（ABS警告点滅）、99～02年式まではイタリア製の純正電子スロットル（信号待ちのアイドリング不調やハンチング）の不具合は結構多いです。
パワステポンプはディーラーで約9万円、電子スロットルはディーラーで買うと14万円はしますので、ヤフオクでリビルト品を買う方が安いです。

水回りは、基本構造はV70と同じはずですが、ラジエターサイド樹脂（ホースの繋ぎ目）の亀裂、クーラントリザーブタンクの亀裂によるクーラント漏れは一度は食らいます。
サーモスタットは定期交換必要で、水温センサーも不意にエンジン警告ランプ点灯する原因の1つであります。
この辺りは一度リフレッシュすれば、約7～8万キロはオーバーヒートの心配はありません。

内装品は、シフト付近のウッドが経年劣化で割れやすいかもしれません。
部品代は結構高いです。ウッドの色によっては中古は入手が困難です。

エアコンは、エアコンフィルターは初期だとオプションなのですが、2000年式辺りは装備されてると思います。
ただし、エバポやブロアファン、コンプレッサー等からガス漏れしてる車両は、修理で結構金がかかると思います。

適合オプションは殆ど設定が無いです。
オーディオは後で社外に変えても問題無いでしょう。（カブリオレだとリヤのスピーカーが使えなくなるらしいとか・・・・）

アルミは17とか18を着けたら、かなり感じ良くなりますよ。BBSとか。

適合する中古部品は、ヤフオクでもなかなか見つからないので、
部品によっては、純正や同等品の新品を用意するしか無いのが大変なんですが、
ディーラーで買うと高いので、日本やアメリカ仕様共通のマウント部品や足回りの部品、スイッチ類、エンジン関連の部品はアメリカの業者（ヤフオクでイーパーツさんという業者が、アメリカで純正部品を取り扱いしています。日本人スタッフもいるので、普通に日本語でメールでの問い合わせ・注文OK）

追加のスペアキー作成、キーレス登録は基本ディーラーで。
イモビライザー登録に車両を入庫させる必要があります。
99年式以降はソフトウェア代も必要です。
まあスペアキーはカットに4～6日は納期がかかり、1本作るのに20000円以上はしましたね。
（98年式だけシステムが違うので、キー登録は数千円で済む。カットキー代は勿論別。）

なにしろ、前のオーナーのメンテナンス管理がしっかりしてるかが、走行距離数よりも重要なので、ご自身での実車確認、前のオーナーの整備記録の確認、今後のメンテナンス費用は年間3～50万円以上かかる可能性も考えて、ある程度は常時用意しておかないと、高い買い物になりますので、
例え一般の中古車屋で買ったとしても、
「良心的に対応してくれる専門店」も見つけておいた方が良いです。

参考になれば幸いです。

追記：ディーラーでの電子スロットルは値段が改定され、多少下がったみたいですが、それでも8～9万円くらいだとか。
（実際見積もりしたワケではないので、故障した際に聞くと良いですよ。）